COSMOS たましいの楽園 大天使ミカエルとの10年間の記録 1992年~2002年 14歳~24歳 ㉒
photo by macoto.n
コスモスからの手紙① 1996年
もういちどはじめから、ゆっくりとはじめよう。
おだやかなままでいられるよう。
いつの日か手に入れると誓った遠い旅路。
この光は宇宙からきて宇宙にかえる。魂のふるさと。
移りゆく季節に息をこらして感じ取った、頑ななまでの物心。
春には春の、夏には夏の、秋には秋の、冬には冬の、なんとも言えない匂いがあって、ああ私は自然そのものだったと心が躍る。
この地球は誰のものでもないし、私だけのものでもある。
この宇宙は誰のものでもないし、私だけのものでもある。
だからこそ、点と点がつながって線になるからこそ、私はここに存在できるんだね。
まだ行ったのことのないたくさんの土地があって、はやくはやくって私を待ち受けてる。
地球上のすべての土地に触れて、光を流して光を受け取る。
どこまでも広がる大海と遊び、この魂を包み込んでもらおう。
風になって木々の葉と音楽を奏でよう。
見晴らしのいい丘の上で愛の歌を響かせよう。
いつまでも光を抱きながら。
つまらないことばかり口ずさんだ、幻想にまで見た奥深い空。
“果てしない”という言葉に憧れて、せみ獲りのこどもたち。
汗が光に反射して、ななめ45度の虹。
あなたとすべてを交換して、それでも足りないと泣きじゃくる私に、だったら僕になればいいと軽くささやいた夕焼けの午後6時。
いつまでも手を離さないでねと、最高の笑顔を贈った私を、そのまばゆい光で抱きしめてくれた。
そう、ここにいていいよ。
いつまでも一緒にいようねと。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?