謎の入金の顛末

お久しぶりです。
なぜここに戻ってきたかというと、ひと言で言うと久しぶりにブログ書きたいと思ったから。ツイッターが最近いろいろあれだから分散化によるサプライチェーンの強化みたいな気持ちもあるようなないような。

最初の話題は先日、謎の入金があった件。
5年以上前に本を出してそれきりお付き合いのなかった版元から、突然大きな入金があったんですよ。電書にはなってるので細々とした入金は定期的にあったんだが、これまでにない大金で「なんじゃこりゃ!」と。
だからまあ、なんらかの理由で電書が爆売れしてくれたのかな、と思ったわけですよ。ビッグウェーブ来た!? みたいな期待しますやん。

答えは「翻訳版の版権料」でした。
というのも、この話があったのは2年半くらい前のこと。まったく、完全に忘れ去ってたよね。ていうか、翻訳版の話は覚えてたけど、まさかまだ版権料が支払われてなかったとは思いも寄らなかった。
電書爆売れは夢と消えたわけでがっくりしたけど、思いかけない臨時収入ではあったわけで、ありがたいっちゃありがたいんだけど…

ところで、双葉社から21年1月に出した『あやかしよろず相談承ります』がなぜか突出して電書の売り上げが大きい。さすがに細かい数字は書けないが、文字どおり桁が違う。
この話をツイッターに書いたところ「Kindle Unlimited(読み放題のやつ)に入っているからでは」という情報をいただいた。なるほどそれは大きいのかもしれない。
でもそれだけでこれほどの売り上げになるとは思えない(もしそうなら電書になってる既刊をすべてKindle Unlimitedに登録したいわ笑)

おそらくは読み放題のなかでも、それなりに多くの人に読まれているのではないかと思う。理由はさっぱりわからないが、出した時点で特に反響はなかったし、きっとそれなりに影響力のある方が(TikTokかYouTubeかブログかわからないが)どこかで絶賛してくれたのだろうと思う。

「あやかしものを」という依頼で書いたものながら、既存のあやかしものとはかなり毛色の違うものになり(意図的であったし、そうでない部分もあった)主人公のキャラも気に入ってるし、お約束にならない悲しみや切なさも入れ込めたし、けれど未来に一歩を踏み出すラストできれいにまとめることができたお気に入りの作品である。
誰かはわからないがひろめてくれた方や、読んでくれた方には本当に心より感謝である。


今回は以上で。
ツイッターの延長みたいな感じで、頻度とかも決めず、肩の力を抜いて軽い感じでやっていく所存です。

ちなみに以前のエントリは全消ししようと思ったんだが、2018年12月21日に書いた「チャンスを掴むということ(ある小説家の場合)」はいま読んでもおもしろかったし、つづきを書いてもいいかもしれないと思いついたのでそのままに。
このときから5年経ち、以降もいろいろ紆余曲折があったし(真剣に廃業を検討していたが、ある作品のテレビ出演がすべてを変えた)各作品の裏話なども交えながら。

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