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北香那が一流すぎる『先生さようなら』

自分が生徒だった頃の教師との恋と、自分が教師となってからの生徒との恋を織り交ぜる時系列行き来タイプの恋愛もの。後者は視点が生徒側に切り替わるから、結構複雑なんだけど設定自体は分かりやすいので混乱せずに見られる。

これはバイアスかもだけど、渡辺翔太が生徒役・北香那が教師、の方は結構良いなあと思いながら見られるんだけど、渡辺翔太が教師パターンの胸キュンシーン?はまじ距離近すぎだぜとか思ってあんま乗れないのは私が女だからでしょうか。まあでも翔太先生の胸キュンを求めてるのは女性視聴者と想定されてるのだろうし……。でも女生徒の肌に絵を描くなよ!まったく。けしからーん。

とはいえ!北香那のお芝居がこれ以上ないくらい良い。本当に良い。内気であまり生徒と打ち解けられない静かで控えめな女性教師。としたときにどうしてもドラマだから女優だから、リアルな「そういう人」よりも抑揚があったり表情豊かだったり滑舌が良かったりするものだけど、この北香那はその「ドラマ化」を極限まで薄くした喋り方をしていて、うわあ凄い、と思った。棒読み、と言われるのを恐れない、リアルな「抑揚がない人」を演じる超一流の実力がなければできない喋り方をしているので、それだけでも観る価値があると思う。ふと熱くなる瞬間、の温度も本当に絶妙にリアルなんですよ。この人が生徒への恋に落ちていっちゃうのを見届けたい……!でも結構悲しい展開になりそうね?

丁寧に作られている良作・季節感ある学園もの・北香那の地味すぎる輝き、の3点で視聴継続します。

dev.60

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