対テロ訓練メモ
年に一度は外務省管轄で行う対テロ訓練に参加している。
そこで行った訓練を箇条書きでメモ。
具体的なテクニックは参加しないと理解できないが、考え方の参考になると思う。
銃声または爆発音が発生
・地上に伏せる(A)
・手は頭の上(後頭部)で組む
→落下物から頭部を守る
・顔は横に向ける
→落下物等でケガしても他方の目を守るため
→右利きの人は右を向いたほうが良いか(左頭部を守る)
・脚は大きく開く
→落下物でのケガを片方で済ませるため
・足の親指側足刀を床にベタッと付ける
→足首やアキレス腱の損傷を避けるため
・心の中で3つ数える
→落ち着く
→次の爆発による被害を避ける
→銃撃のターゲットになることを避ける
・事態が収まっているかどうかを音で判断
・腕で上体だけを起こし周囲360度チェック
・逃げる
・ホフク前進(→B)
・素早く逃げるにはクラウチング走行(→C)
・銃声や爆発音がしたら(A)から繰り返し
ホフク前身(B)
・ヒジとヒザで移動する
・拳は握っておく
→手のひらや指をケガしないように
クラウチング走行(C)
・伏せの状態から立ち上がる
・腰を低く半立ちの状態
・アゴを出して前を見る
→転ばないようなバランス
・両手を開いて前に突き出す
→前が見えなくても障害物にぶつからない
・一気に走る
Gunポイントされた場合
・両手を肩より上に挙げる
・相手の顔を見ない
→目撃者として殺される可能性
・手を挙げたまま金品のありかを示す
→指ささない(「撃つ」という挑発に見える)
→「Here」などの言葉で示す
→首の動きで示す
→開いた手の親指で示す
ナイフや銃で脅された場合
・素直に金品を渡す
・相手の顔を見ない
・じつは相手は複数で囲んでいるかもしれない
閉空間での位置取り
・出口を見つけておく
→EXITと書かれていても出口が無い場合もある
・出口に近い席に座る
・異音や違和感があれば逃げる
→正常性バイアスに注意
誘拐されたら
・相手は痕跡を残さないために、こちらの五感を遮断してくる
・目隠し、耳栓
・耳の近くで発砲し聴力を奪う
・さるぐつわ
・落ち着く
・相手の言う通りにする
・出された食事は食べる
→衛生に注意
→薬物に注意(ドラッグ)
強盗・誘拐の手口
・赤信号待ちでのGunポイント
・小路で前後から挟む
・スワップミートなどで周りから囲む
→同行者から見えないようにして誘拐する
・待機中のドライバーを襲ってドライバーになりすます
・チョーク(首絞め)強盗
ファーストエイド
・まずは周囲を確認 Check the area
・安全が確認できたら
・止血
・負傷者に話しかけながら止血する
・血が止まるまで締め上げる
・止血後に血液型やアレルギーなどを聞き出す
・心配磯性 CPR
・蘇生相手の鼻口にホホを近づけ息遣いを確認
・目は相手の胸の上下動を見る
・相手の真横にヒザ立ちで接する
・両手の指を組んで掌底を相手のみぞおちの少し上に当てる
・ヒジを伸ばしたまま、深めに、体重で押し込む
・100回/分。間隔は1秒より短い
・遅すぎると血液が連続して回らない
・速すぎると血液が回る邪魔をする
・2人以上で交代しながら継続する
・交代時に途切れないように
・継続しながら交代要員を呼ぶ
・交代要員は反対側でスタンバイする
・タイミングを合わせてチェンジ
負傷者を運ぶ
・まずは周囲を確認 Check the area
・負傷者を仰向けにする
・「気を付け」の形に手足を整える
・負傷者の頭側から近づく
・自分の腕をフォークリフトのような形にして
・負傷者の肩甲骨の下に入れ、少し起こしてから
・負傷者の背中にツッパリを入れるようにして垂直に起こす
・負傷者の腕を組ませて
・こちらの前腕を負傷者の脇の下から通す
・スクワットの姿勢になって腰を伸ばしたまま
・脚のチカラで立ち上がる(持ち上げる)
・二人で搬送する場合
・負傷者の足首を交差させる
・脚を持った補助者が先頭になって負傷者を運ぶ
・足側から先に、負傷者のカカトを下ろす
・一人で搬送する場合
・負傷者をカラダに接触させたまま
・後退しながら搬送する
・周囲を確認 Check the area
・負傷者のお尻を静かに下ろす
・自分の腕をフォークリフトのような形にして
・負傷者の背中をゆっくり下ろす
・首と後頭部に手を添わせて注意しながらゆっくり下ろす