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ピュアな気持ちを忘れない



「俊和なら大丈夫!」と思ってもらえる人に、僕はずーっとなりたかった。

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6年ほど前、東京で一人暮らしをしていた僕は、新潟の実家で暮らすという決断をした。

姉夫婦や、その子どもたち(2人の姪っ子)との仲を、大切な家族との関わりを、深めたかったからだ。

それ以前の姉との仲は、互いにどこか放任的で、「まぁ、あいつはあいつで好き勝手に生きてるだろう」みたいな関係だった。

だけれど、その関係性を変えたくて、姉に2人目の子どもが生まれたタイミングで、仕事をしながら子育ても頑張っている姉の力になりたい!と、一緒に背負うことを決めて、物理的に距離の近い実家へ戻ったんだ。

僕らの両親は兄弟との仲がすこぶる悪くて、親戚同士に気まずい空気が流れるのが僕はすごく嫌で、そうなりたくなかったから…。

ただし、姉の子育てを手伝うと言っても、最初は全く信用してもらえなかった。

姉からすれば、僕が子育てに携わる姿なんて見ていないわけだから、当然、姉にとって自分の命と同じかそれ以上に大切な子どもを預けるには、僕が努力しなければいけないわけで。

だから僕は、自分の力が子どもたちのためになれるように、自分の力が姉の笑みを引き出せるように、努めた。

その甲斐あって、今では、「俊和なら大丈夫だろう」と、姪っ子たちを預けてくれるようになったんだ。

***

さて。

姉との関係性を深めようと決める前から、「俊和なら、放っておいても1人で何とかするっしょ」と、「俊和なら大丈夫!」と、姉から思われていたはずだ。

しかしそれは、ただの『放任』にすぎない。

当時の僕に、姉との絆を背負うような行動は皆無だったわけで、放っておかれるのは、それはそれで自然なこと。

しかし今では、僕の過去を信じて任せてもらえるように、僕の未来を信じて託してもらえるように、一歩一歩だけれど、なれている気がする。

僕が過去にした行いを信用して任せてくれて、僕がこれから未来にする行いを信頼して託してくれるようになってきた。

これは姉との関係だけでなく、僕の身の回りで起こっていることでもある。

それも全て、「僕のことを信じて頼ってほしい!」と願うだけでなく、相手から信じてもらえるような誠実な行動を積み重ねたからだ。

その誠実さは、相手が望むものでもあり、自分のやりたいことでもあるという、ピュアな一面を大切にしているつもりだ。

一切の混じりけのない、自身のピュアな部分を大事にして、成長し続けたいなと、切に願う。

この文章は、ピュアで誠実な部分を忘れてしまわぬよう、自戒の意味を込めて残しておこう。

・・・読んで頂きありがとうございました(*^^*)

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【軟水のたそがれ】
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このnoteは筆者の思想を深堀りするエッセイです。
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