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『北海道をかし菓伝』

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『北海道をかし菓伝』は、私が独自に設定した選定基準(食用加工油脂や人工甘味料を使っていないなど)を満たしている、後世に残したい北海道のお菓子について綴った読み物です。詳細は「はじ…
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2021年5月の記事一覧

『北海道をかし菓伝』 九頁/今いる場所に彩りを添えてくれる羊羹

『北海道をかし菓伝』 九頁/今いる場所に彩りを添えてくれる羊羹

“羊羹は、銘々皿に取り分けて、急須でいれたお茶とともにゆっくり味わうもの”という自分の中の固定観念を覆された羊羹です。山や海など自然の中でも、旅先のホテルでも、ちょっと一息つきたいときにいいじゃない!そう思ったら、世界までちょっと広がった気がしました。

※『北海道をかし菓伝』は、私が独自に設定した選定基準(食用加工油脂や人工甘味料を使っていないなど)を満たしている、後世に残したい北海道のお菓子に

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『北海道をかし菓伝』 八頁/青空の下で食べたくなるようなチーズケーキ

『北海道をかし菓伝』 八頁/青空の下で食べたくなるようなチーズケーキ

ホテルの朝食にでてきそうなふわふわのオムレツのようなチーズケーキ。濃厚でいて爽やかな味わいは、夏の北海道を思わせます。だからなのか、青空の下が似合うなあ、なんて思ったりして。家の中でゆったりといただくのもいいけれど、好きな飲み物を持って、外で食べたくもなるのです。

※『北海道をかし菓伝』は、私が独自に設定した選定基準(食用加工油脂や人工甘味料を使っていないなど)を満たしている、後世に残したい北海

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『北海道をかし菓伝』 七頁/コラム *家族からのお土産*

『北海道をかし菓伝』 七頁/コラム *家族からのお土産*

熟慮の末、独自の選定基準を設けたり、綴り方にも制約を設けたりして、先月いざ走り出した『北海道をかし菓伝』。デジタル音痴のため、アップするにも1時間以上を費やしたりと、あたふたしながらひと月が過ぎ、2ヶ月目に突入。ほんの少しだけ心に余裕ができました。

すると、先送りにしていた課題のことがふと気になって。その課題とは、〈これまでの綴り方ではちょっと書けない気がするお菓子のことをどうするか〉です。たと

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『北海道をかし菓伝』 六頁/キラキラ輝く雪原が思い浮かぶような豆菓子

『北海道をかし菓伝』 六頁/キラキラ輝く雪原が思い浮かぶような豆菓子

菓子器に盛られた姿が雪のように見えて、わあっと歓声をあげる私。それを見て相好を崩す祖父母――時は昭和。小学校の夏休みに、初めて一人だけで北海道の祖父母宅に滞在したときの一コマであり、このお菓子のいちばん古い記憶です。あれから数十年の時を経ても、変わらぬ姿、優しい甘さと楽しい食感に懐かしさが込み上げてきます。

※『北海道をかし菓伝』は、私が独自に設定した選定基準(食用加工油脂や人工甘味料を使ってい

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