マガジンのカバー画像

『北海道をかし菓伝』

21
『北海道をかし菓伝』は、私が独自に設定した選定基準(食用加工油脂や人工甘味料を使っていないなど)を満たしている、後世に残したい北海道のお菓子について綴った読み物です。詳細は「はじ…
運営しているクリエイター

2021年4月の記事一覧

『北海道をかし菓伝』 五頁/ほくほくのじゃがいもを食べている気分になるポテトチップス

『北海道をかし菓伝』 五頁/ほくほくのじゃがいもを食べている気分になるポテトチップス

噛むほどに、じゃがいものおいしさがじんわりと口の中に広がります。食感こそ違うけれど、バーベキューで採れたてのじゃがいもを焼いてほくほく食べているような気分に。お菓子としてはもちろん、サンドイッチやピザなどの付け合わせにしてもいいのではないかな、と思います。

※『北海道をかし菓伝』は、私が独自に設定した選定基準(食用加工油脂や人工甘味料を使っていないなど)を満たしている、後世に残したい北海道のお菓

もっとみる
『北海道をかし菓伝』 四頁/縁側の陽だまりで食べたくなるような餅菓子

『北海道をかし菓伝』 四頁/縁側の陽だまりで食べたくなるような餅菓子

ぽかぽか陽気の昼下がり、縁側で日向ぼっこをしながらお茶を飲む――そんなのんびりと過ごせる日があったとしたら、お茶請けに選びたくなるのが、このお菓子です。優しい甘さにほっこり。レトロな雰囲気のパッケージもかわいくて、いただく前からワクワクした気持ちになります。

※『北海道をかし菓伝』は、私が独自に設定した選定基準(食用加工油脂や人工甘味料を使っていないなど)を満たしている、後世に残したい北海道のお

もっとみる
『北海道をかし菓伝』 三頁/たからもの、みーつけた!そんな気持ちになるクッキー

『北海道をかし菓伝』 三頁/たからもの、みーつけた!そんな気持ちになるクッキー

動物クッキーは悩ましい。食べるという決断が鈍るうえ、決断してもどこから食べよう……と最初の一口に躊躇してしまうから。けれど、見ると「かわいいな、目が合った」とやっぱり手にしてしまう。もっとも、そのほっとする味わいにも魅了されているからなのだけれど。

※『北海道をかし菓伝』は、私が独自に設定した選定基準(食用加工油脂や人工甘味料を使っていないなど)を満たしている、後世に残したい北海道のお菓子につい

もっとみる

子どもの頃、お母さんのマドレーヌやクッキーの次においしい!と思っていたのがヨックモックのシガール。大人になるにつれて、お菓子の世界も広がっていくと、“次においしい”って話じゃなくなって。自分の中に“優しくてほっとする味”という引き出しができて、みんなそこに収まるようになりました。

『北海道をかし菓伝』 二頁/春のうららかな情景が目に浮かぶような羊羹

『北海道をかし菓伝』 二頁/春のうららかな情景が目に浮かぶような羊羹

霞がかった青空と、桜並木に菜の花畑――。そんな春の情景が、一口食べると思い浮かんでくるような羊羹です。桜の香りと上品な甘さで、あっさりといただけます。羊羹に苦手意識がある人でも、これなら食べられるのでは。そう思うのは、かつての私がそうだったからなのかもしれません。

※『北海道をかし菓伝』は、私が独自に設定した選定基準(食用加工油脂や人工甘味料を使っていないなど)を満たしている、後世に残したい北海

もっとみる
『北海道をかし菓伝』 一頁/絵本の中に出てきそうなマドレーヌ

『北海道をかし菓伝』 一頁/絵本の中に出てきそうなマドレーヌ

子どもたちと森の動物たちが仲良く並んで焼き立てのマドレーヌをほおばっているーー
もしも、そんな場面が登場する絵本があったなら、みんなが手にしているのは、きっとこのマドレーヌだろうなあ、なんて想像が膨らむ素朴で優しい味わいのマドレーヌです。

※『北海道をかし菓伝』は、私が独自に設定した選定基準(食用加工油脂や人工甘味料を使っていないなど)を満たしている、後世に残したい北海道のお菓子について綴った読

もっとみる
『北海道をかし菓伝』 はじめに

『北海道をかし菓伝』 はじめに

北海道に移住してから早幾年。けれど、未だどこか旅人気分は抜けず、車窓から見えたキタキツネやエゾシカに感動し、海の近くの食堂でウニ丼前に小躍りし、お土産屋さんに飾られたご当地Tシャツに一目惚れ。と、北海道を楽しんでいます。……冬場の雪かき以外は!雪景色はいいけれど、除雪作業はとっても大変です。

そんな大変なときも、楽しいときも、そっと寄り添ってくれるのがバラエティ豊かな北海道のお菓子たち。国内はも

もっとみる