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Re:知識の足台(ステップラダー)

よほど周囲が見えているか、周囲に学んでいる方がいらしたのだろうな。

べつに勉強が好きだった訳じゃ無い(むしろ嫌い)けど、基礎体力作りだと思ってた。ただフツウに。
https://note.com/moimoko/n/n271ea6fccd7a

スポーツも基礎練とかフォーム(型)の大切さって、入門レベルでは理解出来ないですよね。ともこさんは、そうだったのだろうなとストンと納得しました。

「どうして学ぶの(これが何になるの?)」という問いを抱くのは良いことですが、納得しないと先に進めないタイプは苦労します。手が止まる時間が長いから。

子どもは生きた時間が短いから、経験として分からないことが分かるようになって、視野が広がった体験を持っていないし、どのくらいの時間と労力をかければ自分が理解出来るのか見積もりを立てるのも、苦手だと思う。(自らの学習の方法論を獲得している人は、ここが強い)

「理解する状態になってみないと分からない」ことは、「5歳の君に15歳の君を理解させるのは難しくて、15歳になるしかないよね」とか「旅行に関して検索して得られる知識はあるけれど、実際に旅行してみないと分からないことがあるよね」みたいに比喩を出すか、基礎練済ませて学んだことを利用して遠くを見ている人の姿を見せるのが、良いかもしれませんね。

検索してもすぐに答えは出ないことは体験出来ても(検索すればいいので)、「学んで理解して価値を実感してから、学ぶのは仕組み上難しいこと」は、理解するには時間が必要かもしれない。

学ばないと、どうなるかというと、陰謀論に陥るリスクがあるんですよね。例えば専門領域の論文を読んで理解するための基礎が無い状態でやろうとすると、「誤った推測」を含んでしまうし、事実確認したり他の視点で考えたら変だという問題に気づけなくなってしまう。

私達は考える際に演繹法も帰納法も使うけれど、「人も犬も哺乳類である」「犬はワンと吠える」「哺乳類であるから人もワンと鳴く」みたいに、誤った推論を含めば推論自体がぶっ壊れるんですよね。あるいは、上手な嘘のつき方は2つあって、1つは整合性が取れなくなるから無闇に嘘をつかないこと、もう1つは「本当のことの中に混ぜること」なので、陰謀論が困るのは「一部は事実」で上手な嘘のパターンを守ってしまう点ですね。

どうして学ぶの? に対しては、「大人になれば分かる」「やってみれば分かる日が来る」「仕組み上、理解してから学ぶことは出来ない」「学ばないと陰謀論にハマるリスクがあるよ」など、色んな答え方が出来ますが、その子がどこで引っかかっているかによってベストな答えも変わります。

ストイックな子なら、「地味なことを続けるうちに答えが見つかるよ」でいいかもしれないし、哲学的な理由を知りたい子には「検索しても見つからない答えは、理解する経験を増やすのが効果的だよ」と伝え、努力が無駄になることを恐れる子には「成功しても失敗しても学べるけど、何もしないで時間だけ過ぎると得られる経験は無いよ」と伝えるかなぁ、私なら。(その子との関係性によっては「気持ちは分かるけど、騙されたと思ってやってみ」で済んじゃうこともある)

何を伝えるかではなくて、その子が目の前のことに安心して黙々と集中出来る状態を作ってあげたい。黙々と積み重ねたことが全てで、「元手」を貯めている、基礎練の段階では、積み重ねたことの凄さを理解しにくいんですよね。

「古典に学べとか、一流の人や作品に触れろ」と、昔から大人が言うのは、経験して気づく機会を増やしてやりたい気持ちから出た言葉なのかもしれませんね。

👆ヘッダーはなめ潟もくじさんからお借りしました。

Thank you for taking the time to read this.