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歌と祈り。あるいは、旅に呼ばれた方の半生と出会い。(岡田環さんのnote訪問記2020年4月-10月)

8月一本目のnote。PC使って書いた方が、作業効率いいのですけど、スマホで書いてます。環さんの、お腹痛いの治ってるといいのですが……。

私の場合、ディスプレイの向こうで見てくれている、私の「理解者」である友人たちへの、多少背伸びをしておすましをした、プレゼンテーションなのだ。女友達と出かける時に、いつもより丁寧にお化粧をするような。
https://note.com/kikionatrip/n/n25470614d0a0

「賞賛」などのフィードバックは、一枚の写真に込められた手間を理解出来るお友達から届くから、なお嬉しいのかもしれませんね。美しい写真を見たお礼に「フィードバック」が通貨のように機能している。

それにしても、写真綺麗ですよね。色とバランスと構図、煎じ詰めると光の扱いが凄い。幼い頃からカメラに親しまれたことが、財産ですね。

嗅覚を通じてきっかけを拾い、記憶を再生する様子を読んでいくと、くらくらと目眩を感じます。15分くらいの、サイレントムービーに仕上げると、このnoteの「起きてみる夢」の雰囲気が伝わると思うのですが、皆さんどう思われますか?

トラムに関する出来事に、心象風景に関するモノローグ(かなと受け止めました)と、亡くなったお父上に関する思い出が挟まれている構造です。虫の知らせというか直観がキーワードになりそう。起きる前から分かることが起きるんですよね。

(バーナム効果と確証バイアスは理解出来るけど、理解した上で、私は環さんが起きる前に感じ取ったことを信じたい)

環文学の重要な小説だけど、読み手によっては難解に感じるかもしれない。鵜呑みにしなくていいから、一旦、内的準拠枠を横に置いて、読むといいかもしれない。あるいは、分からないところは飛ばして読んで、環さんのnoteを全部読んでから戻ってくるとか。

共感覚は病に含めなくていいと思うけど、作中人物が話すように精神に負担をかけることはあるだろうなと推察します。だって、脳を複雑に使ってるはずですもん。

人参🥕🥕🥕が品切れなので、縁のある方のレシピを紹介することで、人参の品切れに立ち向かうnote。コロナ禍で、物流にも影響出たのですね。

環さんにとって料理は何かが書いてある、小説。僕と玲さんの視点が切り替わる作りだし。でも、タグはエッセイなんですよね。読んで伝わるのだから、エッセイでも小説でも、いいかなぁと思っています。

おお環さんもヨルシカ聴いてる! 映像とのシンクロもいいし、この歌オシャレだけど、よく歌えるよなぁと感心するしか出来ません。音のアクロバット。

『カラマーゾフの兄弟』の有名な場面と聖書の話から、下記の一節を私訳されていますね。

When you pray you rise to meet in the air those who are praying at that very hour, and whom save in prayer you may not meet.
あなたが祈るとき、まさにその時を同じくしてともに祈る人と出会うのです。それは祈りの中だけの邂逅です。
https://note.com/kikionatrip/n/n6f5e711c0037

「祈り」で繋がってるんですよね。ヨルシカも含めて。ヨルシカが宗教的と言いたいのではなく、「歌う」ことは祈りでもあるから。讃美歌があるし、グレゴリオ聖歌がある。他の宗教でも、音楽は大切にしていると思う。上記引用箇所の「祈る・祈り」を「歌う・歌」に置き換えたら、通じるかも。

ルワンダ時代に出会った、雑貨店のオーナー兼経営者のミャオさんと作った餃子が、コレクティブキッチンの原点なんですね。皮の厚みの違いから水餃子かな? と思って読みました。皮をねる時に、満州由来でも熱湯入れる派と水派がありますね。我が家は後者。ミャオさんも水のみでしたね。

環さんは、年の離れたお友達に可愛がられるキャラなのかなと読みました。憧れの背中、師匠でもありますね。

ここまでが、2020年4月分。続いて同年5月分。

万人に向けて書いていないというか、環さんの言葉を借りると「まだ見ぬ友達に宛てて」書いた文章のことを、他の表現で物語になさったのかなと、読みました。少し浮世離れしたLの存在が、興味深い。

努力家の青春物語で終わらせないのが、素敵だ。人の嫌な面に触れて、少し厭世的な気持ちになったら、読み返して欲しい作品。

それにしても、環さんは旅する人だけあって、魅力的な人との出会いが多い。

次は、同年6月分。

長い髪をさらさらと梳いて、ホルターネックの小さいキャミソール、ピンクのチュールスカート、編上げのブーツ(夏だけど)。それにぽってりと紅いルージュで唇を描く。それに愛機ニコンの銀塩、ポートレイト用の単焦点を装けて。香水はシャリマー、甘い、甘いヴァニラ。
https://note.com/kikionatrip/n/nb6096afe1ea2

「甘い、甘いヴァニラ。」に繋がる部分だけ、書き出しから引用しました。この書き出しを生み出した段階で、この作品は成功してると思います。

環さんの思想を物語化した作品として、傑作だと思う。皆さん、どうですか?

たぶん娼婦を扱ってると思うのだけど、タグの「新宿」と「海外生活」をヒントにすると、複数の海外の夜の街と新宿を重ねて、環さんだけの夜の街を生み出している気がするのです。100%ピュアな東京とは、少し香りが違うと思うから。

読み手によって、読み取るものは異なるでしょうけど、お酒ではなくハーゲンダッツ、それと銀塩カメラでポートレイトを撮ることに意味があると、私は思いました。前者は年相応の顔に戻るし、後者は没個性的に名前を失い消費されていく存在に、ポートレイトを撮ることで「顔」を取り戻している。

ここからは、同年7月。

写真集note📷。

写真集note📸。屋外もいいけど、教会でしょうか? 建物の中が凄い。

ヨーロッパであれば、たいてい地物のワインとチーズがあるのでそれを求め、あとは出来合いの惣菜を買うか、肉か魚を焼いて瓶詰めになっているソース(これも地方で特色がある場合が多い)をかけて食べるくらい。
https://note.com/kikionatrip/n/n343ab6339dd3

オランダの自宅を出て、車で走って外国行けちゃうのが、ヨーロッパですね。(地図を見ないと、どれくらい移動してるのか、想像つきません……)。大陸は広い。そもそも、地面の上に国境があることに慣れないです(そこからか)。

地元のスーパーがあれば、引用した目当ての品を買って、お夕飯に。助手席だと冷たいビール飲めるのいいですね! 旦那さん切り替え早い。

透明度が高いと、深くなくても深淵に繋がるのかもしれませんね。

ここから、2020年10月分。

小説のリライト企画に参加されたのですね。喪失を抱える若者が、スピードに集中するシーンが、なんだか心に残りました。

メールやLINEやDMやfacebookのメッセンジャーなどを登場させず「テキストを送る」って表現は、環さんの作品で見かけて良いなぁと感じています。固有名詞出さなくて済むから時代が経っても理解出来るし、「テキストを送ること」は、先述のツールの本質だから。

旅暮らマガジンですね。思うところがあり、有料note・マガジン・サークルには手を出していないので、読めてません。ごめんなさい><

アゼルバイジャンにお友達がいるとは思ってるし、1年ちょっとでこんなに馴染んでることに驚いています。オアシスの街に、「風の谷」と少し似た由来の名前がついてるの、いいですねー。湿気ないのが羨ましい。

noteで何をなさろうとしているのかだから、哲学でもありますね。「共感」で終わらせず、「意識改革・行動変容からの社会に変化をもたらす原動力」を視野に入れて書かれているの、いいですね。伝えておしまいじゃないのがいい。

👆196か国とのことだから、おおよそ世界の1/4の国を旅して、1/20の国で暮らされたわけですね。いやはや。どこか行きたくても中学生で行けないから、ロシア語独学なさった方がだから、旅に呼ばれたかのような半生ですね。旅も呼んだ甲斐があるのではないかなと。

写真集note📷。

2020年の分は、2本目のnoteに収録出来ました。環文学を把握する上で、大切な作品がいくつもありました。

それでは、また。

👆ヘッダーは岡田環さんからお借りしました。

Thank you for taking the time to read this.