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あの作品は異世界「帰郷」だし、別のファンタジーブームが背景だし。

『魔性の子』が1991年に新潮社から出ていますね。『ロードス島戦記』は1988年に角川文庫(翌年からスニーカー文化)で刊行されています。『十二国記』は講談社のホワイトハート版と通常文庫版で売られて、今は新潮文庫に戻りました。

『ロードス島戦記』はTRPGのリプレイから始め、コンピュターRPGではなくゲームマスターの存在するTRPGの普及に貢献したでしょう。『十二国記』は数少ない国産ハイファンタジーだと思います。両作品に言えることは、「前の」ファンタジーブームの代表選手だということ。『スレイヤーズ』とか、色々ありました。

電撃文庫からヒットもたくさん出てラノベは元気でしたが、なろうの異世界転生モノが出てくるまで、一度国産ファンタジーブームは終わったと認識しています。『とある魔術の禁書目録』は伝奇モノとでも呼べばいいのか、魔法もSFも、面白いものはなんでもぶち込んでましたね。

一時期ミステリがとことん強い時期がありましたね。SFの場合は、ブームの再燃が来ないのですけど……。

ファンタジーは息を吹き返して2周目のブームに入った気がします。トールキンやC.S.ルイスを読まず影響下に無く、ゲームから間接的に影響を受けている作家もいるかもしれませんね。トップで走ってる人達は、神話も調べて栄養にしているようですが。

私からすると、ジャンルだけでなく、成立や時代背景の異なる作品を、同じ「異世界転生」と呼ぶのは気になります。『十二国記』は胎果なので、そもそも「本当の世界へ帰った」し、こちら側で死んで「転生」は行っていないですよね。

👆ヘッダーはmurayama norikoさんからお借りしました。


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