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青空の取り戻し方

昭和40年代の公害を思い出してください。

私の母が子どもの頃、昭和40年頃の東京の北区では、夜銭湯に行こうとすると三メートル先が霞んだそうです。長野から越してきた母達は、祖父が大切にしていた松の盆栽が、生命力の強い松でさえ茶色になって枯れたとのこと。隅田川は真っ黒でメタンガスが発生し、地元でも煙が上がっていました。けれど現代は光化学スモックはあるけど、青空を取り戻せました。

40代半ばの私は独特な立場にあります。例えばNewJeansは子ども世代であり、私の親は晩婚だから父方の祖父母は明治時代の終わりの人です。この世代の幅広さが、私の世代を世代間の橋渡したらしめます。

1980年代にファミコンの登場を目の当たりにし、Windows 95やネットの普及を経験し、デジタル革命の最前線に立ち会いました。
そして生成AIの登場により、次世代の学びの形は大きく変わろうとしています。かつては漫画を読みたくて漢字を覚えたように、これからの子どもたちは生成AIと話したくて学ぶことがあるでしょう。

つまり、SFを知る前に生成AIを知る子達が登場します。「いつも話してるあの人、親戚じゃなかったの?」など、様々なエピソードが生まれるでしょう。

冒頭の公害を思い出してください。現代のギスギスした空気やパワハラ、ハラスメントなどの問題行動は創造性を低下させ、組織や社会を壊してしまいます。だから、安心して発言できる環境を整えることは青空に相当します。誰も取り残さないことから、誰も萎縮させないことに目標を更新すると望ましいです。

そのためには長期的な視点で取り組む必要があります。教育や基礎研究に対する優先順位を上げ、次世代に有利な環境を提供しませんか?

1970年代のUNIXの知識と現代の大規模データセンターのエンジニアを比較すると、後者は50年分の蓄積があるから有利です。生成AIがAGIに進化しても、この文明の性質は変わりません。だから、生成AIと共に育つ現代の子どもたちは、より深い知識と経験を持つ可能性があります。ファミコン以降の世代の我々のように。

次世代が安心して競争し、創造性を発揮できる環境を整え、次世代自身の手で明るい未来を築けるようにすること。社会問題を解決し、未来に投資することで、私たちは次の世代のための場を整えることができる。これが、私の取り戻したい「青空」です。

#未来のためにできること

サポートする値打ちがあると考えて下さって感謝します! 画像生成AI学んでるので、その費用にさせて下さい。 新書を一冊読むことよりお得なnote目指してます。