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考えて・動かすの始まり

考えて動かす学校1期生の山内稜平です。
普段は岩手県盛岡市の「grams design office」というデザイン事務所でアートディレクター、グラフィックデザイナーとして働いております。

普段はグラフィックデザインを中心にお仕事をしているのですが、
Instagramで1年366日分のロゴを作ってみたりなんかもしていました。
https://www.instagram.com/karasilogo//karasilogo/

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考えて動かす学校を卒業してまもなく1年になることもあり、通うことになったきっかけ、通いながら何を思っていたか、そして卒業から1年余りの出来事なんかを綴ってみようと思います!

考えて動かす学校に通うことになったきっかけ

当時勤めていた盛岡市内のデザイン事務所では基本的には社内でミーティングした内容をもとに手を動かしデザインすることをメインに働いていました。
学校主宰の富川さんとはここで出会い、以降様々なプロジェクトでご一緒させていただいています。富川さんと僕は同時期に岩手に移住してきていたこともあり、役割は違えどいつも動きを見させていただいていました。(ちなみにお誕生日も同じです)

岩手に移住してきて5年経つことや、もうすぐ30歳を迎えることもあり、今後自分の進む道やスキルアップを考える上で、デザインを作る前段階のクライアントとの打ち合わせや予算などプロジェクトの進行に関する知識や経験は避けて通れないものでこれを知るにはどうすればいいのかと悶々とした毎日を過ごしていました。そんなタイミングで講座開講のお知らせをもらい富川流の仕事の仕方を全吸収しようという思いで参加したという経緯です。

画像2富川さんとの最初のお仕事「THE TONO BOOK」


講義を受けて

僕が考えて動かす学校に通っていたのはちょうど1年前の2019年11月〜2020年の3月。メンバーは地域おこし協力隊の方や自身で事業をしている方、漁師、ライター、デザイナーと様々な業種の方10名でした。
第1回目からターゲットの設定や企画の作り方・考え方など盛り盛りてんこ盛りの内容でこれから何かが変わるんだなという実感を肌で感じた記憶が残っています。

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これまで富川さんを始めプランナーや代理店の営業さんとはコンペやクライアントへの提案の際にデザインについて企画書内で説明することがあり、なんとなく知っているつもりでしたがそれは本当に氷山の一角というかむしろ何も知らない状態であったことを痛感し、富川さんの講義はもちろん同じ受講生の方々の発言ひとつをとっても刺激をバシバシ受けながら講義を受けることができたのはとてもいい経験だったなと思います。

冒頭でも触れたように当時は手を動かし、物を作る作業を中心に仕事を行なっていたこともあり、自分で事業を起こした方や起こそうとしている方との意識の違いや見えている階層の違いを感じ、プロデューサーの視点を習得することはもちろんですが、この講義が終わった後自分自身が「どう動いていきたいのか、何をしていきたいのか」の道筋が全5回の講義が終わったら少しでも見えていたらいいなと思いながら講義に臨んでいました。
(同じく盛岡から通っていたデザイナーの牧野さんの車に乗せてもらって通っていたので、帰りの車内では「みんなすごい人たちだね〜」なんて話をしながら盛岡へ帰っていました笑)

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2回目以降の講義は「自分の重心の乗ることは何か」や「お見積もり攻略法」、「企画書に取り掛かるならまず〇〇」、「本気で相手の心を掴みにいくこと」など様々な考え方、向き合い方そしてたくさんの御本尊をいただき、毎回本当に盛りだくさんの講義内容であっという間に終わり、終了後には激アツのメモノートが出来上がっているのを見て、時の流れと体感と脳みその活性具合が噛み合わない感覚で「とにかくすごい講義だな」という感覚でした笑

1回の講義があっという間ということは全5回の講義もあっという間に終わってしまうわけで、卒業式は寂しさと、不安と焦り(体感的にあっという間過ぎて後者の方が感じていたかもしれません…)が入り交じりながらもこの講義を終えてたくさんの「気づき」があったのではないかと思います。

画像6一期生の皆さんと卒業写真

その後

考えて動かす学校卒業後しばらくして当時勤めていたデザイン事務所を退職し、今勤めている「grams design office」に移るのですが、ここでは手を動かしてデザインを作ることはもちろん、クライアントとの打ち合わせや見積もりの作成、案件の進行なども行なっています。はじめは自分が何もできないことを痛感し(今もですが)落ち込むことが多かったですが、少しづつできるようになってきているといいなと思う日々です。

仕事をしながら「あ、これあの時言ってたなぁ」と思うことも多く、講義を受けた経験が活きている事をなんとなく感じながら日々仕事に勤しんでいます。

クライアントと直に打ち合わせをするようになって特に強く感じていることは「この人(もの)のために何かをしてあげたい」ということ。
ただデザインを作ればそれで終わりではなく、その先も完成したものを使い続けることやアップデートしていくためには「自分の重心」をいかに乗せるかが重要だと思います。
何かをしてあげるためにはそのこと(もの)に興味を持つ必要があります。生きている中で全ての事柄に興味を持ちながら生活できていればいいのですが、そういうわけにもいかないと思うので、「これのこの部分はすごく面白い」の視点を見つけそこに「重心」を乗せることを意識できればいいのかなと思っています。
考えて動かす学校の講義内では「アメトーク理論」と名付けられていましたが「自分の重心が乗る」=「自分のフィールドに持ち込む」ことを意識しなければならないことになります。(もちろんクライアントが求めていることを解決することがデザイナーの仕事であり役割だと考えています)

僕にお願いしていただいたからこそのものを作っていきたいと思っていますし、僕にお願いしたいと思って依頼をいただけることを目指したいです。

そのためにはリサーチやヒアリング、そのほかにも自分自身の視野や知識量を常に広げていくことが必要で一層電波を張り、そこから自分のフィールドとは何かを見つけなければいけないなと感じています。

画像7同期で陸前高田の漁師、三浦さんの屋号「ura」のロゴ


画像8釜石市鵜住居の外山鹿踊Tシャツ

画像9JAGDA岩手 アナロググラフィックポスター展-岩手の食-

画像10遠野醸造缶ビールラベル

自分のフィールドってなんなんだろうと考える日々ですが、こうして最近の制作物を並べてみるとなんとなく人の手や体温が感じられるようなものが多いですね。
これが得意か不得意かはまだわかりませんがいつか自分の色が見つけられるといいなと思います。

最後に

後半自分語りになってしまいましたが、考えて動かす学校で学んだことは今も節々に散りばめられており、無意識に御本尊に習っていたりすることも多いです。日々仕事をこなす上での土台になっているように感じます。
また、ジャンルは違えど同じ悩みを持つ人々が集まっていることもあるので大人になってからできた同級生はよきライバルであり、理解者であるのかなと思います。

何か動かすことをしたいと思っていたり、動かしているけどうまくいかないなんて思いがある方は扉を叩いてみてもいいのではないでしょうか?

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