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【2020年版】芥川龍之介の作品ランキング

『【2020年最新版】芥川龍之介の作品ランキング』では、芥川龍之介の作品のうち、読んで面白かった作品を順に紹介しています。

■1位:杜子春(★★★★★)

唐王朝の洛陽の都。ある春の日の日暮れ、西門の下に杜子春という若者が一人佇んでいた。彼は金持ちの息子だったが、親の遺産で遊び暮らして散財し今は乞食同然になっていた。そんな彼を哀み一人の不思議な老人が現れる。

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▶コメント:シンプルに面白かった

■2位:蜘蛛の糸(★★★★★)

ある日の朝。釈迦は極楽を散歩中に蓮池を通して下の地獄を覗き見た。罪人どもが苦しんでいる中にカンダタという男を見つけた。カンダタは殺人や放火もした泥棒であったが、釈迦は、彼を地獄から救い出してやろうとする。

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▶コメント:小さいお子さんの教育に最適!

■3位:羅生門(★★★★★)

平安時代。飢饉や竜巻などの天変地異が打ち続き、都は衰微していた。ある暮れ方、荒廃した羅生門の下で若い下人が途方に暮れていた。下人は生活の糧を得る術も無く、興味本位に羅生門の上へ昇ってみる。

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▶コメント:少しホラーな定番小説

■4位:トロッコ(★★★★☆)

花蓮近くの村の話。母親の夕美子は今後の子育ての行く末を思い悩んでいた。台湾にこのまま滞在し、子供達を育てることを考え始める夕美子だが、その考えを知った敦は、弟とともに日本へ戻るべくトロッコに乗る。

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▶コメント:トロッコに隠された秘密を見抜けるか!?

■5位:蜜柑(★★★★☆)

列車にて。発車の笛が鳴ると、そこへけたたましい下駄の音が。十三、四歳の少女が、列車に乗り込んで来た。列車が動き出し、主人公は前に座った少女に目をやると、田舎くさい感じの子でここの車両でない切符がその手に。

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▶コメント:蜜柑と少女と主人公の三重奏、美しい

■6位:鼻(★★★☆☆)

池の尾の僧である禅智内供は五、六寸の長さの滑稽な鼻を持っているために人々にからかわれていた。内供は自尊心を傷つけられていたが、気にしない風を装っていた。そんなある日、弟子を通じて鼻を短くする方法を知る。

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▶コメント:現代でいうコンプレックスの話

■7位:あばばばば(★★★☆☆)

保吉がたばこ屋にたばこを買いに行った所、若い女性店員がカウンターに座っていたため、これをからかう。女性は大いに恥じ入っていたが、数年後に彼女が結婚したものと見えて背中の子供をあやしている。あばばばば、と。

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▶コメント:あばばばばばばば、さて「ば」は何回(笑)?

■8位:藪の中(★★★☆☆)

藪の中で男の死体が見つかった。検非違使に尋問された証人たちの証言、続当事者の告白がなされる。しかし、彼らの証言を突き合わせてもどうしても真相がつかめない。それもそのはず、何もかも食い違っているのだ。

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▶コメント:超難解推理小説、あなたは解ける?

■9位:河童(★★☆☆☆)

ある精神病患者の第二十三号が誰にでも話すそうだ。3年前のある日、彼は穂高山に登山をしに行く。その途中で彼は河童に出会い、河童を追いかけているうちに河童の国に迷い込む。そこは、すべてが人間社会と逆であった。

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▶コメント:人間社会に疲れた人はこれで癒やしましょ!

■10位:桃太郎(★★☆☆☆)

とんでもなくデカい神の木が山奥の深く深くありまして、その樹は世界が始まって以来一万年に一度花が咲き、一万年に一度実をつけるのです。もちろん、その実もとんでもなくデカい。しかも、赤子が入っているという。

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▶コメント:定番の桃太郎との違いに着目したい

■補足事項(★について)

★は作品の総合的な読みやすさをあらわしています。総合的な読みやすさは芥会独自の基準(※1)に従い、各項目毎に点数化しています。

・とても読みやすい:★★★★★
・読みやすい   :★★★★☆
・ふつう     :★★★☆☆
・少し難しい   :★★☆☆☆ 

(※1)独自の基準について
独自の基準は小説の読みやすさを評価するために、細かく分けた指標です。
具体的には、明瞭性/展開性/旧字性/可読性/芸術性の5つです。

■Q&A

Q:数ある近代文学の中で、なぜ芥川龍之介なのですか?
A:執筆時期にもよるのですが、芥川龍之介の作品は短編小説が多く、小説を読み慣れていない方でも比較的とっつきやすいと思われるからです。

Q:小説自体はじめてなのですが、何を読んだらいいですか?
A:まずは「杜子春」、こちらを読んでください。字数も多すぎず漢字も難しすぎず内容も理解しやすいですよ。

Q:教科書に採用された芥川龍之介の小説を教えて下さい。
A:全部は把握しきれていないですが、「トロッコ」「蜜柑」は教科書に採用されています。特に「トロッコ」は私が学生時代の国語の教科書の題材であり思い出深いものがありますね。

Q:本ランキング外にも小説を読みたいですが、他には何作品ありますか?
A:芥川龍之介の作品は私の知る限り六十作近くあります。本記事では紹介できなかった「地獄変」「阿呆の一生」「歯車」あたりは機会があれば是非読んでみて下さい。

◼️まとめ

「【2020年最新版】芥川龍之介の作品ランキング」はいかがだったでしょうか?私自身、久しぶりに作品を読み返す中で、新しい気づきがあり大変勉強になりました。みなさんも作品を読むことを通してなにか得るものがあれば幸いです。

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