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雑談をしよう 2

 おはようございます。芥子です。
 最近体調を崩していた為、期間が空いてしまいました。
 まだ、本調子ではないですが改善してきたので
再開いたします。

 このお話は、有料老人ホームでのエピソードになります。
 勤めていた職場は、50床の2階建のところで職員も20名
ほど、長く勤めていた事もあり介護技術だったり、
看取りだったり沢山の学びをしてきたところですが、
その中でも、記憶に残る面白エピソードをお話しようと
思います。

 夜勤中のエピソードは、ホントに面白い事も多く、
自分が体験した事を一つお話します。
 夜間、3人で夜勤をしている中でひと通り皆が眠りにつき
穏やかな時間が過ぎて、巡視の時間になり手分けして見回りを
しようとした際、廊下の奥の床になんとなく白い塊が・・・
 自分は視力がそこまで良くはないので目を凝らしよく見てみると、
床を這っているお婆さん・・・。何をしているのか伺うと
「出かけようと思って」と話される。今の時間を伝え戻れるか
お話しすると「戻れる」と話しながら再度這ってお部屋に戻られる。
車椅子に乗せようか考えたけど、痛みに弱いお婆さんなので
そのまま戻っていただきました。その様子を、他の職員も見て
はじめ驚いた様子でした。まあ、真っ暗な廊下に白いもの・・・
なかなか面白い光景でした。

 日にちは変わって、再度夜勤中のエピソード。
これは、一緒に夜勤をして職員の体験のお話なのですが、
その職員が休憩の為二階に戻った際に「うわっ!」と大きな声が
聞こえ、どうしたのか話かけると「奥の部屋のお爺さん、
全裸に前を隠して桶持って歩いてた」と話し、どうやらお風呂を
所望してた様子でしたが、お部屋までお見送りして休まれました。
 
 このお爺さん、100歳のお爺さん。認知症はありながらも、
普通に歩行されている方で、この年で歩かれる100歳の方は
初めてでしたね。ホントに長生きされて、お連れの奥様は2、3年前に
亡くなられて、ご家族様は娘さんの3人・・・。この年まで元気でいると、
娘さんの言葉がホントに響きました。
「父親より、私の方が先になりそう・・・」

 昔とは違い、食文化も変わって長生きになっているので、
「老老介護」と言われている現在、この先が本当に大変な時代に
なったなと思います。そして、介護職不足に拍車もかかり
どうにかして阻止したい所なのに、介護報酬問題もあり。
国のお偉いさんには、ホントに再検討していただきたいです。

 世の中がもっと豊かに安心して暮らせるように、
願うばかりです。
 さて、次回は少し介護の仕事から離れ、最近チャレンジしていた
事をお話しようかと思います。

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