見出し画像

2021.6.10 むね肉ハウ・トゥー

マジカルむね肉。

むね肉と言ったら油無い。

油無いと言ったらウマくない。

ウマくないと言ったら安い。

安いと言ったらむね肉。


というわけで、僕の最近の研究テーマはむね肉。しょっぱなからむね肉の悪口を言いまくったが、むね肉の特徴として、脂身が少なく、安く入手できる鶏肉の部位。ということが近年の研究で明らかになっている。

その前に僕の生態の話を。僕は飯を食う時節約したいので、なるべく自炊するようにしている。安く済ませられる外食やメニューももちろんあるが、結局安いものは限られていてその味に飽きてしまう。結果、自炊に落ち着いている。

自炊をするとなると節約するという目的のもと、買い物をすることになるので安く売っている何かで腹を満たす必要があるのだ。そこで、今回の研究テーマである鶏むね肉に着目したわけだ。


むね肉を食っていて気付いた事。脂身が無い。味が薄い。だがこれらの特徴は裏を返せば、油を使ったこい料理によく合うし、食材が脂っこくないのでしんどくならない。

塩コショウやコンソメ、ハーブなどを加えて香草焼きっぽくして食うと旨い。アスパラガスと相性バツグン。最近はみりんやごま油の味を染みこませて、片栗粉と混ぜてから焼いたりしている。

とりあえずこうしたらウマいんじゃね?って感じでじゃんじゃん味付けをしてやれば旨くなる。素の状態ではいいとこナシに見えたむね肉だったが、その正体はかなりポテンシャルを秘めた食材なのだ。成長性-Aだ。

逆に、煮たり蒸したりといった味薄目な調理法にはあっていない気がする。いや、美味く仕上げる事は出来るだろうが、僕の腕では難しい。


このポテンシャルを生かして、さらなるメニュー開発に取り組みたいが、これ以上何をどうすればいいのだろう。味付けを変えただけじゃ今までのものとさして変わらない。

爺や!何かいい案はないか?家事をやり始めたころ、あまりのめんどくささに家政婦やメイドを雇うか、家事をしてくれるお嫁さんが欲しかった。あの頃の結婚願望は異常だった。そのせいか、僕の心の中に架空の爺やが仕えるようになっていた。

何?バーベキュー?確かに焼き肉のタレがあれば美味しくなるだろうが、全部同じような味になってしまうし、他の食材の中に埋もれてしまいそうだ。

焼き肉?まーたタレ頼みじゃないか。他は?

さ、刺身!?コイツをソロで活躍させようとするんじゃない!


心の爺やが全然使い物にならなかったが、僕自身、いいアイデアが思い浮かばなかったのも事実。僕のひいひいひいひいひいお爺様から続く、むね肉マイスターの肩書きを、次期領主である僕が失うわけにはいかないんだ!

そういう訳なのでまだまだむね肉の研究は終わらない。安いってイイね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?