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(雑談)もう「体にチップを埋め込まれる」時代でもなさそう

私が小さい頃観た映画、何の映画か忘れましたが、その映画の中で宇宙人に捕らえられた人間の脳内にICチップを埋め込む、というシーンがありました。メンインブラックとかその辺だったかな?結構グロいシーンだったのでわりとトラウマになっていたりするのですが、これに限らずディストピア物の映画では管理された未来社会を表す際に、人間は体内にチップを埋め込まれる、という表現をよく使っていたように思います。

またこれは創作に限らず、いやある意味では創作なのかもしれませんが、たまにネット上で流れてくるデマなんかでも、監視の為に体内にチップがーという表現を用いられているケースは見かけます。実は最近、友人から「中国に行くとジュースに混ぜられたマイクロチップを飲まされて、体内から追跡されるらしいよwww」なんて話を聞きました。もちろんその友人は本気で言ってるわけじゃなくて、ネットで見たか他の人から聞いたかで笑い話としてこの話をしているのですが、ということはどこかで今もマイクロチップ文化は生き続けているのでしょう。

実際にはもう今の時代、体内にチップを埋め込むなんて煩わしいことしなくても、個人の監視なんていくらでもできそうですよね。全国の監視カメラとドラレコ映像を繫ぎ合わせればたいていの人の行動は把握できるでしょうし、スマホの顔認証情報を利用すれば、個人の識別なんていくらでも(技術的には)できそうなものです。個人個人にチップを埋め込むなんてことするより、よっぽどコストも時間もかからないでしょう。

また、冒頭のSF映画では、脳内に埋め込んだチップから特殊な信号を発することで、人の行動をコントロールするような使い方もされていたと思います。これもその気になれば、現代社会ではいくらでもできてしまいますよね。若者がスマホ広告経由で闇バイトに手を出して、犯罪行為をしてしまうような時代です。スマホに表示される情報を何らかの形でハックして偽情報で誘導していけば、自分の意志で行動していると思わせておいて第三者の思うがままに操るようなことは、現実できてしまうと思うのですよ。

そうなってくるとやっぱり、わざわざ目立つUFOで危険を冒してまで都市部に接近し、膨大なエネルギーを使って人間を捕獲し、リスクを冒してまで改造して、寿命や故障リスクのある物理チップを脳内に埋め込むというのは、あまりに費用対効果が低いような気がするのですよね。むしろ映画「スマホを落としただけなのに」で描かれた世界、あれはホラーでしたが、あの延長線上にあるのが、現代で想像するディストピアのひとつの形なのではないかと。そんなことをつらつらと考えた、というお話でした。

見出し画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました、ありがとうございます。

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