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(鉄道模型)二本のエンドレスか一本のロングランか

先日動画でアップしたように、自宅鉄道模型ルームの改装を行っています。今までの鉄道模型レイアウトは、地上から70cmの高さに線路を敷き、ジオラマを作っていたのですが、この高さだと子供が立ち上がったときに手が届いてしまうんですね。当然ジオラマ上には細かかったり尖っている箇所がたくさんありますから、危険です。そこで分別が付くまで手が届かないであろう、高さ140cmまでかさ上げをする工事を行いました。

(その模様はこちらの動画↓)

動画内でも言及しているように、現在の配置は仮の形であり、将来は鉄道模型レイアウトを増設することも計画しています。将来は、と書いていますが、実は出島部分に使用するレイアウト・ボードは既に届いており、あとはイレクターを発注して組み立てればいつでも増設可能という状態なので、近いうちに作業に取り掛かりそうな雰囲気ではあります。

そしてその準備段階として今、線路の配置をアレコレ検討しています。鉄道模型で遊ぶ際、一番楽しいのがこの線路配置決定作業ですよね。鉄道模型のジオラマを「レイアウト」と呼称することが多いのも、その魅力の多くが線路配置(まさにレイアウト)によって決定されるからなんだろうなと思っています。カーブの半径ひとつで走る列車の見え方(かっこよさ)が全然変わってくるので、レイアウトの線路配置は悩ましくもあり面白くもあるところなのです。図面上でいい感じにできても、いざ列車を走らせると、やっぱりこうしたいなーという気持ちがわいてきて修正を余儀なくされる、なんてのは日常茶飯事なわけです。

線路配置を決める上で考慮すべき事項として、最も大きいのが「エンドレスの数」でしょう。エンドレス、言い換えるなら周回コースですね。鉄道模型は電車を走らせて遊ぶものですが、当然ながら実際の電車のように運転手さんが乗っているわけではありませんから、走る様子をのんびり眺めたいと思ったら、周回コース状に線路をつなぐほかありません。そして周回コースは走らせる列車の数だけ用意する必要があるのです。もし2本の列車を同時に走らせて、すれ違いや追い抜きを楽しみたいなら、エンドレスは2本用意する必要があります。

実際の鉄道の多くは、線路が2本横に並んでいる「複線」です。鉄道模型のレイアウトも、複線ないしはそれ以上のエンドレスを持っている構造を持っているものが多いような印象です。ちなみに移設前の旧鉄道模型レイアウトも、エンドレス2本の複線構造でした。一方で、エンドレスを1本にして、その分列車の走行距離を延ばすという考え方もあります。エンドレスが1本になると線路配置が自由になりますから、立体交差を採り入れたりすることで1つの列車がアチコチを走るようにすることもできるのです。

今、増設部分を利用する線路配置として、エンドレスを1本にすることで列車の走行距離を伸ばそうかな、ということを考えています。具体的には画像のような線路配置ですね。

上:エンドレス1本 下:エンドレス2本

エンドレス1本案、複雑に線路が入り組んでいますが、赤矢印を目で追っていただくと、ぐるっと一周して元の場所に帰ってきているのがわかると思います。線が重なっているところは高架橋で立体交差にします。これにより列車が様々な風景を走って一周してくるような動きをしてくれます。なお比較のため、下にエンドレス2本だった場合の配置案も書いてみました。感覚ですが、エンドレス2本案だと1週1分程度、エンドレス1歩案だと3分程度で周回走行してくれると思います。エンドレス1本のほうが圧倒的に長距離を走行してくれますし、立体交差など見どころも多いことが予想されますが、列車同士がすれ違う様子を見ることはできなくなってしまいます。

げすな話をするならば、「動画を撮る」という観点からは、エンドレス2本のほうが魅力的です。やはり映像として、複数の列車がすれ違ったり追い越したりするのは楽しいですからね。でも、自分で走らせて遊ぶのなら、エンドレス1本も魅力的なのです。同じところをただ列車がぐるぐる回るだけというのは、見ていてせわしないものです。だったら1本の列車が長い時間走ってくれた方が、お酒片手に眺める分にはちょうどいいと思っています。

そんなわけで、今色々と考えながら、悩ましいなと思っているところです。もちろん「エンドレス2本だし、ロングランもできる」という理想の条件が満たせればそれが一番なんですけどね。以前の配置はわりと理想でしたが、せっかく配置替えをしたのに前と一緒ってのも芸が無いですからね。難しいところです。見出し画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました、ありがとうございます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!