「新人にパワハラしていた先輩を通報した結果」を深読みする

2023 「新人にパワハラしていた先輩を通報した結果」

8/30次の匿名ダイアリーが話題になったらしい。

ネットの意見は、基本的には「大変でしたねー」で終始する。小生もそれには同意はする。

不幸なのは、日本法人では「新人は育てるもの」という意識が根強いことだ。”A”氏も、”俺”氏も、上司も、周りも、最後までそう思ってた形跡がある。アラートはあげたようだが、周りが取り合わない。

また何不自由なく育った方々は、「相手が同じ人間であれば、話せば必ず伝わるもの」と信じ込んでいる。実際それは概ねうまくいく。 だが、そうでないとようやくわかったなら「化け物」とでも称するしかない。

ただ傍から見てる赤の他人の小生としては、「帰社してから質問責め。PCのスリープも待てないで話始める」という証言からして、悪意とか虚言とかではなく、素でこれらをやってる可能性が高いと解釈した。 彼らなりの行動原理があるのではないか? もちろんこんなことは小生には何の被害もなかったから言えることだ。

この匿名ダイアリーを全面的に信じるなら、朧げな人物像が考えられる。なお小生は精神医療や心理学の権威でもなんでもなく、ただ人物観察が好きなプログラマーであることをお断りしておく。

  • 頻繁に質問はするけど、どうやらメモはとってないらしい。<その場その場でおこる疑問をオンデマンドにぶつけてるだけ?

  • 案件に対する、重要度、優先度を判断してない。

  • 先日と全く同じ質問をしてる<記憶力もしかしてマジでゼロなのでは?

  • 希薄極まりない記憶力をその場で補完する癖がついちゃってる。本人としては記憶がそもそも薄いので自分が正しいとしか思わない。

境界知能ってやつなのでは?

総合的に判断して、よくて短期記憶障害、もしくは最近話題の境界知能ってやつなのでは?と小生は解釈した。


何度教えられても、商品を決められた場所に並べることができません。
カタカナの多いパンの名前の覚えられないことが原因でした。
数字にも弱く、レジ打ちでのミスも目立ちました。

どこかで聞いたような話ではあるまいか? 掲題の匿名記事の”B"と、かなり似通った事例が見受けられる。しかも不幸なのは、彼女は「迷惑をかけてる」自覚があったというところだろう。

話を戻すと、実際に被害にあってる当事者の”俺”が、”B"を「怪物」と称するのは仕方ない。行動が常軌を逸してるようにも見えるだろうし、”B"を理解しようとする余裕もないだろう。新人教育はあくまで雑務で、彼らには本業がある。

発端のこの匿名記事だけが話題になるが、レスに、発達障害的な人(かなり遠慮した表現だな)の行動原理について推測してる投稿があるではないか。

「化け物」とまで呼ばれた赤の他人を、ここまで推測するひとも珍しいだろう。

仮に境界知能であるとしてそれを当人および周りが認知できれば、問題は解決する。 教える教えないの問題ではないのだ。

本当に”処理能力”だけは高い場合もあり得はする

逆に能力がずば抜けてるという話なら、これはもう法人としては「飼う」しかない。そういうケースも見受けらる。

「飼う」という表現に嫌悪感を覚えるひともいるかもしれないが、中世の美術家とパトロンの関係と思えばそうでもないだろう。彼らは食わせてくれるお陰で芸術活動だけに専念できた。

2020 「間違えるのは誤解でなく”認知”の問題」

仮に、発達障害でないとしたらだ。
数年前にちょっと話題になった、こういう説も考えられはする。

人間には五感があり、多くは五体満足で生まれるわけだが、ひとそれぞれ入力に適性があるということらしい。 言われてみれば、小生も音声情報は記憶に残りづらい自覚がある。

小生やら50代以上が小学生ぐらいの頃にはまだ発達障害なんて言葉はなかった。一気にひろまったのは堀江貴文氏の著書のお陰だろう。

当時は、多くの場合「変わった子」として処理される。実に小生もそうだった。 SNSにて「貴方ってADHDなのでは?」と言われたのはわずか数年前。今までの人生の色々が腑に落ちたものだ。

西洋医学は、「病気を”造る”」などと揶揄されたりもするが、発達障害系については本人にとっても救いとなる場合もある。前出の境界知能の女史がそうだと言える。安心したと仰ってますし。

最初の話に戻すと、”B"がそうだと確定していれば、「彼にはデスクワークは無理っすね」という話に早く落ち着いた可能性がある。”俺"の胃も無事だったかもしれない。

本件は、たまたま匿名ダイアリーで吐露した誰かさんが居たからこそ話題になってる。しかしありふれた話だと小生は思ってる。考えてもみてほしい。 日本人全体だけで1億人居て、そのうち何割がそうなのか?

ぇぇぇぇ、そんなに居るの?

全国の”A"さんと”俺”氏にお見舞い申し上げる。


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