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絶滅動物図鑑

とある本を読んだ。

深く刺さるコトバがある。
性の執着と歓喜に震える欲望と隣合わせになって。

こんなある生き方の一片を切り抜いてそれに考え巡らすことができた我が青春時代はなんと幸せだったことか。

でも今は、生き方を自由に選ぶことができ、社会からコミュニティから離れ、さらに自ら個を選ぶようになってしまった。
まさに人類は自らの歴史のページを終わらようとしている。

いいんだよ。今は。
でも、明日にはよくないかもしれないんだ。

一つの間違いが多くを消し去り、きっと未来の絶滅動物図鑑の1ページには人類の赤裸々な内容が書かれることだろう。

人類が霊長類最強とまだ勘違いしているキミへ。

今を大事に噛み締めた方がいいと思うんだ。

自然が微笑み返すのは、決して我々でないことは確かだから。
地球を蝕むモノには、それなりの対価を要求されるだろう。
かつて大きなチカラを得たときのように大きな喪失も、そこにあるということなのだ。

短き人類の道に栄光あれ。

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