友人について

半年ほど前に引っ越ししてきて、とあることからある一人の女性と知り合った。最初からその人は私に興味を示してくれて、ご親切にもお家に招いてくれた。土地に不案内な上に、つい先ごろ少し仲良くなりかけていた同じアパートに住んでいた友人が急遽引っ越しをすることになり出ていったばかりだったので、余計私に気をかけてくれるその人が頼もしく思え、折に触れラインなどで連絡していた。何度かお家にお邪魔していたので、基本人を招かない私だけれども、頑張ってその人とその人が仲良くしている人を昼食に招待した。私にしては頑張っておもてなしをしたつもりであり、喜んでもらえたようで良かった。

ここまでは、良かった。一通りのラインでのやり取りがあった後で、突然次の日のお買い物に誘われた。今回の招待が効いたのか?と思いながら二つ返事で一緒にお出かけすることに同意した。

そして、今日、一緒に出かけた。まず、本当は今日一緒に行くはずだった仲良しさんが発熱で来れなくなったのでその代わりだということを、悪気なく知らされた。そして、その人が実はある宗教団体に属しているのをさらっと言っていたので、一瞬怯んだ。

そうすると、その人周りの人全てがあちらの方なのかという疑惑とか?私に興味を抱いたのは何か別の理由があったからではないのか?などといろいろなことが頭の中を駆け巡ったが、時すでに遅し、一緒に出掛けているので、滞りなくその日を無事終えるまで、宗教のことは一旦なかったことにして楽しく過ごすことに頭を切り換えた。

振り返ってみれば、そういえば、なんて思ってしまったりする。そんなことないのに、人間何かの兆候があったように考えがちである。それよりも、その親切な友人が信者だということに、私自身が少し引いているのがわかる。これは「差別」なのか?

私への近寄り方がグイグイきていたぶん、ちょっと及び腰になってしまった。私は果たして考えすぎなのかもしれない。そう信じたいが、どうなんだろう。

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