少女キャリバー「バフどうぞ」に思うこと

新しいスマホゲームは1週間も遊ぶと飽きてしまう私がかなり長続きしているこのゲーム。
バトロワ形式のクエストと、チーム対戦形式のリーグしかなかったこのゲームに近々PvEコンテンツの実装を予定してると発表があった。

このタイミングで一度現状について思うところを書いておこうかと思う。

表題にもある「バフどうぞ」文化について。
このゲームのクエストモードは、自分以外全員敵なバトロワ形式なのだが、開始と終了が各々自由という特徴がある。
全員一斉にバトルスタートではなく、クエスト開始ボタンを押すとその時あいてる戦場に放り込まれ。
終わるときは自分で帰還ボタンを押して帰る。
敵を倒したときにドロップするハコを手に入れたら帰ろうとチュートリアルで説明される。

この用を終えて帰ろうというときに、ただ帰還するのではなく周囲のプレイヤーに向けて「バフどうぞ」とスタンプを出して、自分を倒せと意思表示する文化がある。

このゲームは他のio系ゲームと同じく、フィールドに落ちてるアイテム(このゲームではマナ)を集めることでサイズアップしていき、戦闘が有利になるシステムが有り、このサイズアップは、サイズの大きい敵を倒しても起こる。
なので、用を終えたものはただ帰るのではなく残ったものに倒させることでマナを集める手間を省いてやろう(ついでにハコのドロップも期待できる)というのだ。いわゆる施しである。

最初は、さっさと帰還せず奇特な人もおるなと思って見ていたこの文化、あれよあれよと言う間に広まり、最近では毎回のように見かけるようになった。

広まるのは考えてみれば必然だった。
効率がいいのである。サイズが大きい人がそのまま帰還するとその人が集めたマナが戦場から消えてしまうが、施し文化によって引き継げば、この戦場ではプレイヤーが効率よくサイズアップとハコドロップの機会を得られる。

クエスト開始直後、目の間のプレイヤーが「バフどうぞ」してきて倒したらハコがドロップしたのですぐにクエストを終えた、こんなこともちょくちょく起きる。

効率はいいのだが正直白けてしまう。
ただこれは構造上の問題で、施しをするプレイヤーをどうこうすることはできないだろう。
精一杯の意思表示としては、無視することくらいか。

プレイヤー人口が少ないこともあり、戦場には人数埋めのbotが存在する。一応攻撃してくるが単調な動き、マナを拾わないのでサイズアップしない、でも倒せばハコドロップの判定はあるようだ。

先の施し文化とbotが多い環境が合体して、プレイヤー同士は攻撃せずマナ集めをしてbotを狩り、ハコを獲得したら施しをして帰還するという「優しい世界」が完成してしまった。

ひりついた戦場はもう戻ってこないのかもしれない。

私は最後の抵抗として、殺れるときは容赦なく殺るし、帰還時も施しはしない。(だいたいうっかりやられて退場が多い。わざとじゃないんです!)

どうでしょう運営さん。
PvE実装のタイミングなどで、「生還ボーナス」みたいなものをつけては。
生きて帰ればハコの中身がちょっと良くなる、的な。

なにかしら利があれば、また殺意あふれる戦場になってくれるのでは。
PvEはみんな仲間、クエストはみんな敵。そんな棲み分けができるといいんじゃないかな。

最後に一応。
施しをするプレイヤーが悪いわけじゃないです。むしろ彼らは最適解を行ってるのでゲーマーとして正しい。
私が意地になってるだけなので、みかけたら容赦なく攻撃してもらってかまわないぜ。

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