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私たちは普段さまざまにからだを動かしていますが、改めて考えてみると、ほとんどのからだの動きについて私たちは何も知りません。 「指一本動かすこと」についてすら、どのような仕組みで、どのようにその機能が果たされているのか、私たちは何も知りません。 スマホがいったいどんな仕組みで動いているのか、多くの人が何の知識も無いままに使っているように、からだについても私たちはほとんど何も知らないのです。 私たちは、成長する過程で身に付けた「何となくこうすると指が動く」というきわめて感覚
1.シュタイナー自伝を読むシュタイナーの文章を読んでいると、「いったいこの人の頭の中はどうなっているんだろう?」と思わないではいられません。 シュタイナーの描き出す表象世界はとにかく壮大かつ緻密で、なおかつそれを普段まったく聞き慣れない神秘学用語で構築してゆくものだから、慣れない人は一瞬にして置き去りにされてしまいます。 私もシュタイナーを読み始めたときには、何度置いてけぼりにされたことか知れません。 一つのセンテンスを何度読み返しても、書いてあることのイメージがまった
ただ居るということは、私たちが思っている以上にけっこう難しいことだと思います。 さして用のない場所で、ただポカンとした時間を過ごす。ただ居るだけ。ひょっとしたらそこにはいろんな人が居て、みんな忙しそうに働いているかも知れない。でもそんな環境の中、ただ居るだけ。 そんな光景をありありと想像してみると、ただ居るということも意外と難しそうだと思えてくるのではないでしょうか。 とくに日本人というのは、そういうときに周りの人に対して何だか申し訳なく思えてしまって、ソワソワしちゃっ