見出し画像

20ページ超えの漫画を描く人は、iPadAir以上の機種を買うのがいい

#漫画 #おすすめ #クリスタ #iPad #iPadAir

要約

無印iPad(9世代)で20ページを超える漫画をクリスタで書いたところ、アプリが頻繁に落ちるようになった
iPadAir(5世代)に買い直してからは、1度もクリスタが落ちていない


無印iPad(9世代)でクリスタが落ちまくる

SPY×FAMILYの二次創作、あべこべチャチャチャを無印iPad(9世代)にて執筆していまいました。
しかし完成原稿が20ページを超えたあたりから、お絵描きアプリのClipStudioPaint(以後クリスタと表記)が頻繁に落ちるようになってしまいます。
(厳密にページ数を言えば、完成原稿20ページ+ネーム10ページの計30ページ。
原稿がネームだけのときは30ページあっても落ちなかったのですが、完成原稿が増えるにつれ、アプリが落ちる頻度が高くなっていきました)
iPadのストレージは20%も使っていなかったので、容量に問題はありません。
最終的にiPadAir(5世代)に買い換えたのですが、その前に2つほど対策を取りました。

対策1:環境設定の見直し

環境設定のアクセス方法
環境設定のメモリを100%にし、取り消しできる回数を減らした

まずiPadかクリスタの設定でなんとか解決できないかと色々と調べた結果、環境設定を見直すのがいいとあったので、

環境設定>メモリ>アプリケーションの割り当て

こちらの数値を100%に最大限増やしました。

こちらの環境設定でなにをしたかというと、なにかクリスタで作業するとき、iPadの中にいる労働者を何人使って作業するかの設定を変更したのだと思って欲しいです。
クリスタで働く労働者の数を増やして、ページが増えても対応できるようにしたのです。

確かに完成原稿15ページ+ネーム原稿10ページくらいまではおかげで快適になりました。

対策2:レイヤーの設定の見直し

これはデータが軽くなるように元々この設定にしていたので別に特別対策していなかったのですが、一応紹介してみます。
しかしあまり知識がある方ではないし効率化が得意な方でもないため、読み飛ばして次に行ってもらっても構わないです。

レイヤーの表現色をグレーにした

右側のレイヤー設定を、以下2つのことをしたくらいです。

・表現色をグレーにした
・その上で色をつけたい時はレイヤーカラーでつけた

表現色をもっとデータの軽いモノクロにしなかったのは、線がジャギジャギになるのが気になるためなので、気にならない人はモノクロにした方がいいです。

対策をとっても落ちた

このように対策を取ったのですが、完成原稿が20ページ+ネーム10ページくらいになるとまた落ちるようになってしまいました。
3D製本プレビューを立ち上げると落ちるし、全ページを書き出ししようとすると落ちました。
アプリ自体に問題があるかもしれない可能性も考え、16ページの別のネーム原稿の漫画を開いたら、こちらは問題なく開きました。
それでもうダメだと匙を投げて、買い換えることにしました。

なぜiPadAir(5世代)にしたか

理由は2つあります。

ひとつ目の理由は、電気屋の店員さんが無印iPad(9世代)とiPad pro、どちらを買っても絵のクオリティは変わらないと言っていたためです。
店員さんが説明した理由はオマケで後述します。

ふたつ目の理由は、原稿を共有している相方の三凪が、iPadAir(5世代)を使っていたのですが、アプリが落ちたことが1度もないと話していたためです。

iPadAir(5世代)のあとのクリスタ

iPadAir(5世代)のクリスタの挙動だが、クリスタの環境設定のメモリを100%にして使っているが、原稿が59ページになってもサクサクで一度も落ちていない。
なので漫画を20ページ以上書く人は、iPadAir以上のスペックのものを買うといいと思う。

59ページ原稿があってもサクサク

オマケ

このあとの話は興味関心が技術者寄りの人が楽しめる、本筋とは関係のない内容のため興味のある人だけ聞いて欲しいです。
ただし著者のなみねこに大した知識はないため、流し読みしてご自身で確かめてもらうこと推奨です。

スペックが違ってもクオリティが変わらないわけ

電気屋さんがいうにはiPad第9世代が最新版だったころは、どのiPadを買ってもクオリティに差はないらしかったそうです。
GPUがどれもクリスタの基準を満たしているからであるためです。

GPUが高性能=リッチなグラフィックを処理できるようになる

上記のように大雑把に覚えてもらえれば問題ないはずです。
クリスタの要件を満たす以上のGPUがあっても、3DCGゲームを遊ぶならいざ知らず、2DCGイラストを書くだけだったらそこまで差は出ないのだそう。
だから漫画書きがiPadを選ぶ基準は、絵のクオリティよりもどれだけサクサク動くか、たくさんの絵を保存できるかの2点を重視して選ぶとよいとのことでした。

サクサク=CPUとメモリ

ではサクサクとクリスタを操作するためにはどこを見ればいいかと言うとCPUとメモリであります。
CPUとはパソコンの頭脳のことで、スペックが高いと高度なことを早く計算できます。
メモリとはCPUの労働者・手足のことで、計算した結果を実行するための運動神経だと思ってもらえばいいでしょう。
Apple公式ストアで最新機種の比較ができるので、購入する前によくよく比較をして貰いたい。
分からない人は電器屋で店員さんに聞いてみましょう。
私は専門家ではないためどれだけの性能差があるか、検証して説明することができないためこれ以上の説明はしませんが、この記事がなにかの参考になれば幸いです。


執筆 : なみねこ
サムネイル : 三凪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?