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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

CoCシナリオ『「」なんてね。』感想

注意⚠️


・本記事は、CoCシナリオ『「」なんてね。』のネタバレしか含みません。
未通過および少しでもシナリオを自分でプレイしたい方は読むのをおやめください。

・CoCシナリオ『「」なんてね。』は現在販売停止中のシナリオです。入手したい場合、既に購入された方から譲っていただく必要があるそうですが、詳しくはシナリオ作成者様などにお問い合わせください。

シナリオと卓について

「」なんてね。というシナリオは、「自分の兄弟/姉妹に恋愛感情を抱くPCと、その兄弟/姉妹のKPCの2人シナリオです。
やろーぜ!と声をかけてくれたのは、本シナリオを何度も回しているプロ(高校の友人)でしたが、KPCとのタイマンが初だったのもあり、自分にできるのか…このRPを…??と当日まで疑心暗鬼でした。
ただ、その心配は杞憂で、何故かというと友人のKPCが上手すぎたからです。ほんま凄い。TRPGに爆ハマりして自分でシナリオ書くだけある。
そして、やはり面白いシナリオを、上手いKPで回させてもらうことの素晴らしさを体感しました。私ももっと上手くならないとね…
何はともあれ友人に感謝を。そして感想を連ねさせてもらいます。

PCとKPCキャラについて

今回のPCとKPCですが、異性きょうだいだとなんとも生々しいのと、BLだと癖まみれになる可能性があるので、姉妹にしました。

PC:藍田 結(あいだ ゆう)
18歳、バレーボール推薦で大学に行くが、頭は良くない。姉のことが大好き。身長180cm

KPC:藍田 愛(あいだ まな)
23歳、生活と結の大学費用を工面するために看護師として働く。身長150cm

2人の名前を繋げると、
藍 愛 結 (あいらぶゆー)
になります。こういうのが好きだろオタクは。(そうです)

ストーリーの感想

今までの反省を込め、上記くらいの設定しか考えていなかったのですが、シナリオが始まってRPをし始めた時、ナチュラルに「結はねえ〜…」と口から出てきて、あ、この子は自分を名前で呼ぶんだと知りました。そんなことあるんだね。
正直、1対1のRPはけっこう照れくさいため、とにかく愛ちゃん大好き、愛ちゃんのことしか見えてない、愛ちゃんのこと全部信じてる、というスタンスを貫きました。でもそれが結の全てだったのだと思います。
ただ、姉妹であることで恋人になれない、と考えているということだったので、自分から身体接触はしないようにしました。お揃いの服は着たいって言うのにね。でもそこが結なりの線引きかなと思ってました。
という感じでやってたのですが、途中から愛ちゃんからのボディータッチが増えて、あ、これは愛ちゃんも同じ気持ちなのかも…と思い、添い寝決行。良かったね…
そこからは急展開、2人だけの結婚式、HUGしてCHUしてBIG LOVE、時空を飛び越えてハッピーエンド。詳しく書くと長くなるので省略しますが、愛ちゃんを一度失った時、本気で泣きました。RPで大泣きしましたが、あれは実際に号泣してます。こんなにTRPGセッションをして泣いたのは初めてでした。密接なRPを通じて、結の気持ちが完全に乗り移ったような感じで、本当に悲しくて辛かったのです。
その後ニャルラトホテプと邂逅し、世界と姉を天秤にかけられた時、素直に自分の中から出てきた言葉は、
「愛ちゃんがいない世界なんて、お前にあげるよ」
でした。
結は心の底からそう思っているんだと、姉を失った世界に意味などないと、そう思っていたんです。

ダイスについて


その後色々あって一番のハッピーエンドに辿り着いたのですが、ハピエンを導いてくれたダイスについて語らせてもらいます。

今回はダイスが凄くストーリーに良い影響を与えてくれたセッションで、ナポリの男たちの狂気山脈におけるshu3と同じくらい良かったと自負しています。

途中までは、とにかく愛を疑うようなアイデアを失敗。結は愛のことを盲信してたんでしょう。「結は、愛ちゃんの言うことは全部信じるよ」と何度も言ったと思います。
聞き耳に振ってなかったこともあり、聞き耳もほぼ失敗。結は愛の声しか聞いてないのでしょう。

愛を失い、ニャルラトホテプと遭遇した時のSAN値減少によるアイデアチェックは失敗。発狂よりも愛の死を受け入れられなかったんでしょう。

その後、現状打破の策をニャルラトホテプに3つ提案されました。輪廻転生か、自分が身代わりになるか、何もしないか。悩んでいた時にKPから「アイデア1/2でヒントをあげよう」と言われ、振ったダイスがまさかのクリティカル。クリティカルなら回答を差し上げましょうと、そこでもらった天啓は、「ニャルラトホテプに直接願えばいい」とのこと。
自分では絶対に思い付かなかった解決策に震えました。KPも初展開に震えていました。クリティカルが出なければ、決して見つけられないルートを手繰り寄せることができたのです。

天啓のおかげで、過去に戻って姉を救い、ニャルラトホテプと対峙しSAN値バトル。愛がニャルラトホテプを視界に入れないように、絶対使わないと思った「跳躍 90」スキルを使うこともできました。バレーボール選手の跳躍を舐めるなよ。
SAN値は追加値をゴネていいよ!と言われたので、元値55に以下の理由で追加追加。合計90。
・愛を絶対救う覚悟 +10
・ニャルラトホテプに負ける気がしない +10
・本気モードにつき開眼(いつもは閉じ目) +10
・跳躍による勢い +5
いやーこれは余裕だろうと思ったら、まさかのダイス90。ギリギリの成功、震えました。これがダイスの神かと思いました。ダイスは、愛と結のことを救いたかったんです。ハピエン厨のダイスで助かります。こんなに全てがうまくいくことがあるんですね。これが、クトゥルフ神話TRPGの一番気持ちいいところなのかもしれません。沼だ、、

ニャルラトホテプとの賭けに勝った結は、家族全員を取り返し、愛に想いを打ち明けて、これからも幸せに暮らすのでしょう。
愛も結への想いを少しずつ見せてくれるようになって、おやすみと一緒にこう言ってくれます。
「大好き」、なんてね。

シナリオ前に描いた絵(結の試合後の記念撮影)
KPが描いてくれた絵(うますぎ)

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