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これをやれば印象が5倍よくなる!!

<コミュニケーションの科学>

前回のあらすじ
人々の記憶・印象に残るのは事実ではなくストーリーです。
キリスト教や仏教などをみればわかるように、
ワクワクするようなストーリーは印象に残り、
そして後世に語り継ぐのです。


では、事実をどうやってストーリーとして語ればいいのか。
CARフレームワークに従って、事実をふくらませましょう。
コンテクストでは、自分の弱点・課題を必ず設定。
アクションでは、大きな失敗・成功を必ず設定。
リザルトでは、得られた経験・教訓を必ず設定。


これに従えばそれなりのストーリーが作れます。


さて、ストーリーを語る目的は感情を揺さぶることです。
物語における感情の波を研究したものがあります。(1)
その結果、物語には6つの類型があるとされています。(2)
そのうち、面接等で使えそうな2つを紹介します。

ストーリーの型は、
事実にポジティブなイメージをつけるか
ネガティブなイメージをつけるかで変わります。
感情を揺さぶるとは、つまり、どれだけポジティブorネガティブに振れるかにあります。

◆成功型ストーリー
成功型ストーリーは
最初は少しネガティブに始まり、
それ以降は全てポジティブになります。

例えばこんな感じ。

高校一年生の頃の私は、勉強をしないだらけた人間でした。(コンテクスト+ネガティブな印象)
一年生の終わりの頃、学校の進路行事で警察官の話を聞くことがありました。
そこで担当してくれた方がとても情熱に溢れた警察官で、だらしない私に対しても、熱心に警察官の魅力を語り、人生相談もしてくれました。(アクション+警察官のポジティブな話+自発的特徴変換)
それから私は、その警察官に憧れるようになり、勉強だけでなく、部活にも力を入れるようになりました。おかげで、テスト成績で学年5位にもなり、努力は報われるということを学びました。(リザルト+思いっきりポジティブに話を振る)

いわゆる立身出世というタイプのストーリーで、
自己PRに活用しやすい型です。

◆感動型
ポジティブになった展開がネガティブに落ちます。
しかし、そこからまた上昇してポジティブで終わります。

例えばこんな感じ。

自分の高校のバスケ部は人数が多く、レギュラー争いが激しいところでした。私は練習に工夫を重ねて、2年次にはレギュラーの座を獲得できました。(コンテクスト+ポジティブな始まり)
しかし、そのことにあぐらをかいていた私は、入部したばかりの1年生にレギュラーを奪われてしまいました。(アクション+ネガティブに落とす)
自分の油断を反省した私は、逆にその後輩に声をかけて共に練習に励むことにしました。結果的に私がレギュラーとなりましたが、私が不調のときはその後輩が代わりに試合で活躍してくれて、県大会ベスト4という結果を残せました。
(リザルト+大きなポジティブ成功)

シンデレラストーリーというやつですね。
応用すれば、志望動機にも使えます。
コツは、上げて落として、思いっきり上げることです。


以上、簡易版ストーリーテリングでした。
CARフレームワークで、事実をストーリー化します。
さらに、ポジティブやネガティブの味付けをすることで、
感情を揺さぶれるストーリーにしましょう。
これだけで、あなたの語りは向上するでしょう。

ここまでで、話の内容は作れるようになったでしょう。
しかし、実はというと、
話の内容は2割しか印象に影響を与えません。
だから何を話すかより、どう話すかの方が大事なわけです。
さて、言語情報がそこまで印象に影響を与えないならば、
一体何が影響を与えるのでしょう。

次回、メラビアンの法則です。

※(1)について
もととなる研究はたくさんあって、
詳しくまとまっているのは以下のサイトです。
将来創作をやりたい人におすすめ。
(2)について
今回紹介しなかった他の4つは、
以下のサイトで、
オイディプス型
イカロス型
富豪から貧民型
穴の中の男型
とあります。
いずれもポジティブとネガティブの振り方に一定のパターンがあります。

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