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退職を決意してから1日も出社せずに退職して、保険や年金や失業保険の手続きも終わった話

こんにちは。カラガラです。

この記事は、カラガラが会社を辞めるのを決意してから、1日も出社せず退職し、その後の手続きまで終わらせた経緯というか、こういう例が欲しかったなーというものをまさに自分で書いた記事です。

実際にやってみると、自分の状況にピッタリの情報がなかなかヒットせずに困ったりもしたので、そういった方の助けになればなーと思います。

先に結論を書くと、

  • 退職を決意してから1日も出社せずに退職することは可能

  • 保険や年金の手続きができるのは意外と後だから焦らなくて大丈夫

  • 自己都合の退職の場合は仮の失業保険の手続きをしてもいいけど、心身の健康を崩して休職からの退職なら焦らず離職票が届いた後の手続きでOK

という話です。

退職を決意してから1日も出社せずに退職する方法

私の詳しい状況については別途ブログに書いたので興味のある方は読んでいただければと思いますが、職場が原因で7月末頃から心身の健康を崩し始め、8月3日に退職を決意しました。

そして、絶対に出社したくありませんでした。なぜなら、私の前職の社長は育休を取得する女性社員にすら文句を言うサイコパスなので、対面で休職させてほしいなどと伝えたらどんな罵詈雑言が飛び出るか分かりません。

なので私は以下のステップで退職決意後1日も出社せずに退職しました。

  1. メンタルクリニックで休職が必要という旨の診断書を貰う

  2. 休職と退職を職場に伝える

  3. 退職届、診断書を郵送する

①メンタルクリニックで休職が必要という旨の診断書を貰う

なにはともあれ診断書が必要です。診断書さえあれば私は怠慢で休んでいるのではなく、医師の指示のもと適切な治療(休息)を行っていることになるのですから。

診断書

私が貰った診断書はこんな感じでした。料金は自費で3,000円ほどします。当日貰えるのがありがたかったです。

メンタルクリニックはできるだけ大きいところに行った方が無難だと思います。ドクターが複数人いるようなところです。田舎の小さい精神科だと、思いのほか当たりの強い人がいたりするので。

②休職と退職を職場に伝える

私の場合は土曜日に診断書を貰って、その日に社内チャットで社長宛に休職と退職を伝えました。

休職と退職の旨を伝えたチャット

お休みのところ失礼致します。

私事ですが、週初めから不眠症状が続いており、金曜日からは心身の不調を感じたため、本日精神科を受診しました。
その結果、「うつ状態で就業困難な状態」と診断されました。
このままではご迷惑をおかけしてしまうことが考えられますので、8月5日より仕事をお休みさせていただき、8月18日をもって退職させていただきます。

本日、退職届・診断書・名刺を発送させていただきました。
保険証については、退職日に送付させていただく予定です。
書類の不備や不足があれば、お伝えいただけると幸いです。

誠に恐縮ですが、ご理解賜りますようお願いいたします。

嫌な職場に連絡を取りたくなかったですが、連絡をしないと無断欠勤になってしまうので……。私はチャットで送りましたが、会社宛てのメールでもいいと思います。

余談ですが、私はこのチャットを送った後、会社のチャットから退出させられました(まだ社員なのに)。ヤバい会社だとそういうこともあると思うので、スクショなり記録を取っておきましょう。

③退職届、診断書を郵送する

後は退職届と診断書、場合によっては名刺などを送って終わりです。


退職届

診断書は原本を送る必要があります。私は一応コピーを手元に残しました。

今回「しまったな」と思ったのは、退職届を内容証明で送らなかったことです。本当は内容証明で送るつもりだったんですが、土曜日の夕方にゆうゆう窓口に行ったら「内容証明の受付は窓口が閉まるより1時間早く終わっちゃうので」と言われてしまいできませんでした。

出典:内容証明 | 日本郵便株式会社 (https://www.post.japanpost.jp/service/fuka_service/syomei/index.html)

内容証明で退職届を送らないと、「わが社にそんなものは届いていません」としらばっくれてくることがあるらしいので、そういうことしそうな会社の方は利用するといいと思います。私は幸い(?)大丈夫でした。

また、退職届と一緒に離職票の発行も依頼しておけばよかったなと後で思いました。結局保険証を返送するときに以下のような文章で依頼しました。

退職に伴い、保険証を返却いたしますので、お手数ですがお手続きのほどよろしくお願いいたします。
また、離職票の交付を希望いたします。上記の住所当てに送付くださいますようお願いいたします。

以上のような手順で、私は1日も出社せずに退職しました。

【余談】
離職票はこのnoteを書いている今(2024年9月2日)も届いていません。
私の職場は8月の給料が9月の終わりに振り込まれるシステムだったので、その処理が終わらないと離職票は作成できないとの文書が、後ほど出てくる被保険者資格喪失届と8月の給与明細とともに送られてきました。
これも調べた感じあまりよくなさそう(つまりウ○コ会社という意味)なのですが、離職票がなくても離職から12日経てば被保険者資格喪失届で失業保険の仮手続きはできるそうなので特に困りはしませんでした。

国民健康保険と国民年金への切り替え

退職日を過ぎると、国民健康保険と国民年金への切り替えが必要になります。

これが意外と時間がかかり、私は8月29日にようやく終わりました。退職してから11日ですね。

別に私がズボラだったわけではありません。会社が手続きをしてくれないと、こっちからは何もできないんです。

なのでそんなに焦らなくて大丈夫です。最低でも退職後1週間はのんびりしていていいと思います。

退職後の流れは以下のようになります

0.事業主が「被保険者資格喪失届」を日本年金機構へ提出する
1.雇用保険被保険者資格喪失確認通知書が郵送されてくる
2.年金事務所で健康保険の資格喪失証明書を貰う
3.市役所で国民健康保険と国民年金への切り替えをする

①雇用保険被保険者資格喪失確認通知書が郵送されてくる

雇用保険被保険者資格喪失確認通知書

事業主が「被保険者資格喪失届」を日本年金機構へ提出すると、雇用保険被保険者資格喪失確認通知書が発行されます。私の場合は、8月の給与明細と共に会社から郵送されてきました。

②年金事務所で健康保険の資格喪失証明書を貰う

健康保険の資格喪失証明書

まずは以下のページで健康保険・厚生年金保険 資格取得・資格喪失等確認請求書(通知書)をダウンロードし、印刷・記入します。

記入したものと身分証明書と年金手帳を最寄の年金事務所に持っていき、「健康保険の資格喪失証明書が欲しい」と伝えていただければ、手続きをしてくれます。

発行には早くとも20分ほどかかるので、時間に余裕を持ってお伺いくださいませ。


【余談】
私の場合、年金事務所の方のミスで健康保険の資格喪失証明書の資格喪失日が退職日より前になっていました。年金事務所に確認したところ、「退職より前に資格喪失はありえない」とのことで再発行してくれました。万に一つもない出来事だとは思いますが、もし退職日と資格喪失の日付がおかしい方がいたら年金事務所に問い合わせてみてください。

③市役所で国民健康保険と国民年金への切り替えをする

年金事務所で発行した健康保険の資格喪失証明書と身分証明書と年金手帳を持って、市役所の保険年金課に行きましょう。

ちなみに「健康保険には任意継続ってのもあるって聞いたけど?」という方もいるかもいるかもしれません。

任意継続とは、辞めた会社の健康保険を一定期間継続できる制度です。

任意継続にするための要件は、退職する前に2ヶ月以上健康保険の被保険者であることなので、私は使えませんでした。利用できる方はシミュレーションのサイトなので計算していただき、お得な方の制度を使ってください。


【余談】付加年金について
国民年金への切り替えの際に、私は付加年金を申し込みました。


出典:③“目で見る“年金講座【第1回】公的年金の年金額を増やすには? |くらしすと (https://www.kurassist.jp/kurassist-eye/eye31/03.html)

払った保険料を2年で回収できる、かなりお得な制度です。長生きしない自信がある人以外は申し込んだ方がいいと思います。

付加年金を市役所で申し込むと「国民年金基金を利用できなくなりますがよろしいですか?」と確認されると思いますが、私は「大丈夫です」と答えました。

出典:加入によるメリット | 制度について知る | 国民年金基金連合会 (https://www.npfa.or.jp/system/profit.html)

国民年金基金も年金額を増やせる制度ではあるのですが、基本的に加入すると脱退できなかったり(実際は再就職すると対象者ではなくなるので脱退させられる)、税金のなんやかんやがややこしいので、私は分かりやすい付加年金の方が好きです。

失業保険の手続きはとりあえずやった方がいいの?

私が離職して気になったのは、「失業保険って貰うか貰わないか分からなくてもとりあえず申し込んだ方がいいの?」ということでした。

結果から言うと、私は失業保険の申し込みはしていません。

以下に理由をつらつらと書いていきますが、「特定理由離職者として認定してもらえそうだから、それなら転職が遅くなりそうになってから手続きすればええか」と思った次第です。

普通より早く失業保険が貰える特定理由離職者とは

出典:自己都合退職、会社都合退職の違い|知らぬは損?それぞれの退職メリット・デメリットとは? - 仕事選びガイド (https://en-gage.net/user/content/retirement/6/)

自己都合による退職の場合、失業保険を貰うまでの期間が長いです。

なので退職当初の私は、「手続きの間に転職できたら貰うのをストップすればいいし、とりあえず申し込みだけしておこう」と考えていました。

ですがハローワークの人に話を聞いたところ、「カラガラさんは特定理由離職者に該当するので、早く失業保険が貰えますよ」とのことだった。

出典:ハローワークインターネットサービス - 特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲の概要 (https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_range.html)

私の場合、「就労状況に関する証明書」という書類に医師の署名があれば、特定理由離職者と認定され、自己都合による退職でも早く失業保険が貰えるんだそうな。

就労状況に関する証明書

とはいえ、メンタルクリニックでこの書類を書いてもらうとお金がかかるので(たぶん5,000円ぐらい)、とりあえずで失業保険を申し込むより、「こりゃしばらく就職できんぞ」となったときに申し込んだ方が無駄なお金を使わなくてよいのではとなった次第です。


【余談】
「じゃあもし特定理由離職者じゃなかったらどうしてたんだよ!」と気になった人のために書いておくと、特定理由離職者じゃなければ失業保険はとりあえず申し込んでいた方がいいと思います。
再就職できれば紹介会社によっては再就職手当が貰えますし(マイナビはダメらしい)、再就職手当が貰えないにしても申し込んだ後に受給前に手続きを止めてもらえば、算定基礎期間はリセットされないようなので。
ただし、離職票は一度提出すると帰ってこないので、「失業保険申し込む→やっぱり止める→やっぱり貰う」みたいなことをしようとすると、離職票を再び貰う必要があるそうです。

まとめ

  • 診断書と退職届を郵送してチャットでメッセージを送り、出社せずに退職できた

  • 退職から11日後に国民健康保険と国民年金への切り替えができた

  • 失業保険はすぐに貰えそうだったので、転職に困るまでは申し込まないようにした

というお話でした。

こういった話がネットで調べても分かりにくかったので、備忘録も兼ねて書きました。同じように困っている人の一助となれば幸いです。

自分を大切にしてくれない会社よりも、自分や自分を大切に思ってくれる人のために頑張りましょう。退職した後の手続きも面倒くさいけど、最低でも暴言を吐かれることはないので。

それではさようなら。

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