マンション理論1階 腹腰 腰椎3番2番1番

今日は身体感覚マンションの1階部分の説明の続きです。
腰椎3番、2番、1番まで行き、1階部分を終えて、2階へと説明を続けたいと思います。

腰椎3番は捻じるのが得意な骨です。
グッと腰をねじった時、そこに力が溜まります。また、逆の見方をすれば、力が溜まりそうになるのをきっかけにして、絶対に固まらないぞ、とバラバラになる事を心がける事が出来ます。
腰腹は大きく、しっかりとしやすい力を持ちます。ねじり、固める事によって大きな力を生み出す喜びを感じられますが、そればかりに頼っていれば、身体は壊れます。
身体に負担をかけず、どう過ごすか、それを探る際に目安になるのが腰椎3番です。

腰椎2番は左右の動きが得意な骨です。
現代人にとって、左と右はそれほど違いを感じられなくなりました。
その理由は機械やコンピューター、人に任せられるようになったからです。
もちろん、ここにも、左が得意、右が得意というのはありますが、自分の好み以上に、どれだけの成果を得られるか、というゴールを見すぎるようになりました。
ゴールを決める力は右の力です。重心を右へと移せば、身体には支えが生まれて、頭を動かす土台となります。
逆に左へと重心を移すと、身体全体が左へと流れていきます。
目の前に困った事があっても、それに囚われる事なく、目の前の事を淡々とする事が出来る。そんな力を左は与えてくれます。
左右、どちらもあるのです。好みの方を、ちゃんと選択をする、選択できる、それを知っておく事が大切になります。

腰椎1番は上とのつながる部分です。
上とは胸椎であり、胸や背中です。
腰腹は身体の土台となり働くものです。この土台は動く時にも、止まる時にも基準となる大切なものです。
腰椎5番から2番は土台を活かし働くものですが、腰椎1番は土台でいるか、土台を手放して、胸によってこの先を生きるかを決めるもの、と言えそうです。
腰椎1番は2階への階段なのかもしれません。

骨で考えれば腰椎は形がはっきりしており、探りやすいものです。
ただ、それ以外にも、腹の中を探るという方法で1階部分を考える事も出来そうです。
へそ下にある下丹田、チャクラの2番3番辺りも下半身を動かすものとなりますので、身体感覚マンションで考えれば1階になります。

また、内臓を探れば、腸という長く、大きな臓器が納められていて、それを活用する方法もあります。
私たちは大地の上に立っています。宇宙空間にも生活の場が移りそうではあるものの、一般の人が当たり前に移動し、暮らすのはまだまだ先でしょう。
ならば、やはり、地面とどう向き合うのか、という事を考えなくてはなりません。

どんな建物も地面があってこそのものです。
実際の建物であれば、いったん地面を決めればもう、その地面を変えるのは困難です。
しかし、身体感覚における地面は想念が大きく働く場所です。
今、自分の心が、やばい、と感じたならば、その時の地面はやばさを持っていると言えます。
同じ場所に立っていながら、ちょっとした情報一つで、心ほっとする事もあるでしょう。その時、地面は大丈夫な場所へと変わったと言えます。
危機を楽しみたい人もいるかと思いますが、まずは大丈夫、と心に決めてみて、それに答える形で腹腰を決めてみると、より、自分が望む世界を生み出す事が出来るようになります。

なるべく1000文字程度で、と思い書いているので、ずいぶんと端折ってしまっているなぁ、と自覚しています。
ただ、それでもまずは全体像を、と決めて今回のテーマに向き合っていますので、ご勘弁ください。
次回は2階です。胸、腕、手を主役にした場所を解説いたします。

【不定期稽古のご案内】

「甲野善紀先生の名古屋稽古」
稽古日時:7/21(日) PM1:00~PM3:30
稽古場所:浄泉寺
会場住所:名古屋市緑区鳴海町字上中町9
アクセス:名鉄本線鳴海駅から徒歩5分
参加費:8000円

参加資格はありません。見るだけ、聞くだけでも参加可能です。
服装自由、持ち物自由、受講スタイルも自由だし、入退室も自由です。気楽にご参加いただけます。
申し込みはウェブサイトから。
http://www.karadalab.com/

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