8/21、つくば稽古に向けて その1

7/17、川崎での稽古を終えてきた。
そしてまた、来月関東での稽古をお世話をしてもらえる。本当にありがたい事。

覚えてもらわなくてはいけない事はないが、変化がある、というのは知ってもらいたい。
そのために2回、3回と手を合わせて欲しかったりする。

変化がある、というのは甲野先生がまさにそうだった。
初めて手を合わせた時の不思議さ。それまで経験してきたどんな技とも違うその感触と説明。
甲野先生は他では秘伝、秘術、勘と言われるような事も隠すことなく、言葉を駆使して身体感覚を伝えてくれた。もちろん、初めて聞く独特な言葉に全く意味は分からない(笑)。

ただ、その後、その時の経験、体験、体感を頼りにあれこれ一人稽古を始めていくと、少しずつ、自分の言葉で先生の技を形作っていく事が出来る。ただ、これは「自己流」、正しいはずはない。正しさはまた、次に確認しよう、と気持ちは上がる。このあたりの気持ちはきっと、わかってくれると思いう。

ただ、数か月後に先生に会い、手を合わせた時、すでに前回の技は過去のものとなり、新しい世界が切り開かれているのだ!
また新しい体験と言葉を浴び、一応の質問も考えぶつけてみるものの、そもそもが的外れで、全く理解は進まない。
そして、前回の技を確認しようと思っても、それはもうすでに過去のものとなり、これもまた、かみ合わない(笑)。

結局自分の中にまた、身体に対する新しい考え方と感覚が積み重なるだけ。
しかし、この積み重ねが後々、一人稽古を助けてくれるようになる。

一人稽古は自分と向き合うだけ。誰もそれを〇×つけてくれない。自分の中に生まれた感覚をとにかく自覚し、言葉に出来るほどのものにする。
新しい感覚をつかむと同時に動きは変わる。それまでできなかった事があっさりと出来てしまったり本当に不思議。こんな稽古をしていると、やはり、努力からは離れる(笑)。

ただ、「新しい感覚」と思ってそれを追求すると、それはすでに、甲野先生から受けていた技の中にあった、とわかる事が多い。
頭では理解できなかったが、身体はすでに経験として無意識の中に積み重ねていたのだと思う。

受験重視の教育のせいだろうとは思うが、どうしても「正解」を求めてしまう。しかし、大事なのは変化だ。受験に正解はあっても、実生活、社会には正解はない。
正解がない難問に出会った時、苦労や不安は生まれるが、自分自身の中に変化する強さがあれば、その難問も人生のテーマとなり、ありがたいものに変わっていく。

私の稽古ももう、変化ばかりのものになってしまった。
定期稽古の出来る東海地方ならそれが伝えられるが、これまで半年ほど期間を開けていた関東稽古はどうしても、最初の入り口に時間を割かなくていけない。
ありがたいことに、最近は関東での稽古の機会も増やしてもらっている。いよいよ、勝手に稽古が出来る人を増やし、研究できる場へと変えていけられそう。

今回のつくばも「イメージ」の話を主にしてみたい。
川崎稽古前のノートの更新は「魔法」という事まで書いてしまったが、次回のつくばはもう少しリアリティがあるはずのところから。
私が一人ではなく、たくさんいた、という点から話をしたいと思います。

【稽古予定】参加受付中
8/21(土)つくば稽古会
9/11(土)甲野先生の浜松稽古会


8/7(土) 浜松
8/15(日) 名古屋緑区
8/19(木) 愛知瀬戸
8/20(金) 名古屋熱田区
8/25(水) 岐阜大垣 ←再開
8/27(金) 名古屋東山
8/28(土) 浜松

詳細はウェブサイトで。
カラダラボ ウェブサイト

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