30年かかった後は3年で済む話

覚えてもいなかったが、このnoteを始めるきっかけになった術理と今、つながっている。

初めてnoteに記事を作ったのがこれ。
30年かけてできるようになったこと
角度をそろえて棒きれをヒョイととる技だ。

このマガジンの終わりに「角度から先端へ」と締めくくってあったが、形になるのに3年ほどかかったことになる。ただ、この3年が長いのか、短いのかわからない(笑)。
だって、最初のステップは30年もかかったのだもの・・・。

人間の先端はたくさん

角度から先端へ。今日の話は3年前の続きと言っていい。3年前と今、相変わらず一人稽古で身体感覚の世界を探っている。それは変わらない。しかし、この数か月弱さを求めだしてから身体感覚が心の世界にも広がったようで、イメージの力を使うようになっている。身体が原点であり、それは変わらない。同じイマジネーションだとしても身体由来、それを強く、言っておきたい。

足下に作った想像の階段によって胸を弾ませ、踊らせられる事が分かった。これにより腕の動きが軽くなる。ならば、手にもそれはあるだろう、という予測が出るのも自然だと思う。

手を浮かすにはどうしたらいいか、多少ここには説明が難しい理屈があるのだが、それはおまけ、端折らせてもらう。結果として、ちゃんと手も軽く浮かせられ、指が軽やかに動かせるようになった。

動いてみてわかったのは、この「指が軽く動く状態」というのは特別なものではなく、ごくごく当たり前な事。こうしてタイピングしている時の指はまさにそれ。ただ、暴力が伴う武的な場面では無意識に体幹、腕脚など、強い力に自然と頼り、指先の軽さが主役になる事がなかっただけ。

そして当たり前だが、その指先は「たくさん」ある。両手で10本、両足に10本、少なくとも20本は意識できるはず。
この20本が主役となって仕事をする。体幹を使ってしっかりしなくては!と思っていた時には全く考えもしなかった技が自然と生まれてきた。

再び棒を奪い取る

手指10本、足指10本が「同時に」動き出し、棒を奪い取る技のレベルが変わった。もちろん、より良い方へ。
30年かけて見つけた術理がもう、霞む(笑)。力強くはないが、より滑らかに棒を動かし奪い取れるようになった。

このところ、「弱さ」を求めてきたので、肉体的な働きから遠ざかってきた。首を落とし、背中を曲げ、手を使ってイメージを作ってきた。そしてやってきたのが指先。
指先はリアルでもあり、バーチャル、イメージでもある。指は脳とつながりが強い、と聞いたことがある。まさにそうなのだろう。常に並列処理されているように思う。

イマジネーションの世界なら並列処理は簡単な事。説明も物語や喩えが似合う。しかし、肉体的に見れば並列とはいかない。親指と人差し指、小指、それぞれ違う。それぞれを説明していくのにどうしても字数を使わなくてはいけない。ややこしくなるだろうが仕方がない。

というわけで、短めに記事を上げていこうと思う。稽古に来る機会があれば3年前の角度の術理も併せて聞いてください。

【稽古予定】参加受付中
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