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【歌って踊る彼女】

彼女との出会いは4年前。
東京で施術をしていた頃の事。


3歳からクラシックバレエを習い
踊る事を生業にしている彼女のカラダを
初めて診た時は
『自らのカラダを矯正して
バレエが踊れるカラダにしたんだな』
と感じるくらい
足首の形も柔軟性も通常とは異なり
異常な柔らかさの部分と
反対に硬すぎる部分を持ち
骨格としてはおかしな状態だった。

ただ内臓機能も体液も氣の流れも順調だった。
彼女と話をして
私が今まで診てきたバランスの取れた(正しく歪んだ)
健やかを保つカラダではなく
少しでも長く
そして負担なく
踊り続けられる人生にする事が
彼女の整体のゴールになった。


カラダを使うお仕事の彼女は
カラダの変化にとても敏感で
声の出方が変わった事や
踊る時の足が変わった事に気づき、
整体を続けていくと
そのアンテナはますます敏感になり
彼女が伝えてくる不調はとても的確になった。

わたしが引っ越してからは遠隔整体で
全国で公演をする彼女のカラダを見続けた。
長い本番も一緒に走っている気持ちになるくらい
彼女のカラダを毎週のように診ていた。

そんな彼女の踊る姿をついに
見にいく事ができた。

もちろん舞台の内容も素晴らしかったんだけど
歌って踊る彼女を見て
とにかくビックリした。

こんなに激しく踊り続けていて
それであのカラダを保っていたんだ。
そして何より
彼女のすごい所は気持ちが乱れない事。

それは舞台上でも見て分かるくらい
歌も踊りもどっしりしていた。
そしてあの長い時間の集中力もすごかった。


私は職業柄
集中力の深さや
心の状態が声の出方や音なんかで分かるんだけど
彼女の舞台に対しての日常の過ごし方がよく見えた。

そして
彼女を診る事で
心の乱れからくるカラダへの影響が見えた。

後日
遠隔整体の際に
私目線の舞台の感想と
その答え合わせのような話を
長々と話した。
相変わらず彼女は
煌びやかな舞台を引きずる事なく
普通の女の子だった。


驕る事なく
踊る人生を進む彼女が
少しでも長く
最高のパフォーマンスが出来るよう
私は私の日常を大切に。


触れるだけ整体|カラダ組

https://lit.link/Karadagumi

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