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No. 23 摂食障害と3人の回復者

2016年3月から始まったからだのシューレですが、気づいたらもう23回目。来場者ものべ500人を突破しました。まさかこんなに続くとは、感慨に浸っている磯野です。

さて今回の「からだのシューレ」は東京ウィメンズプラザで年1回開催される、東京ウィメンズフォーラムの一環として開催をさせてもらいました。名付けて「摂食障害と3人の回復者」。登壇者は、シューレメンバーのなおさん、真美さん、林さんです。

事前にいただいた質問に3名が答えていくという形でスタート。ここで出されたやり取りは、食べることや体型に関することに悩む方々に「使える」ものではないかと感じたので、一部を抜粋してご紹介します。ここにある答えは一般化できるものではないですが、何らかの参考になれば嬉しいです。

どんな治療を受けた?回復時の体重増加の罪悪感はどうやって乗り越えた?

•医療機関での特別な治療は受けていない。ご飯をしっかり食べることを勧める鈴木式の本を読み、細かい注意事項は無視し(全部やろうとするとそれはそれでこだわりが生まれそうだったから。)、ご飯とおやつをしっかり食べるというところだけ参考にして実践をした。体重は測らなかった。

•心療内科に行ったが、あまり参考にならず一度でやめた。本も読んだがあまり響くものもはなく。沢山の人の写真を見るバイトをしていたときに人の体型の多様性に気がつき、それが回復のきっかけに。

•回復のきっかけは、意外と日常生活の中に転がっている。

食べることの恐怖心について。回復のために出されたものを全部食べるべき?

・身体に「ご飯をあげる」という感覚を持つ。

・自分が「うまく食べられない時」がわかるようになってきたため、そういう状態の時に食べることを避けるようにした。

・数字ではなく、自分の身体が食べたいと感じているものを素直に食べるようにした。とんかつを食べたいなら食べる!

疲れている時、心がざわざわしているときの過食衝動にどう対処する?

・ストレスが溜まった時に過食傾向になるのは摂食障害の人だけでなく、みんなそうなる、ということに気が付いて楽になった。

・どうしてざわざわしているのかを、実際過食をする前に考え、それによって一呼吸置けるようになった。

・怒りなどネガティブな感情を外に出してはいけないと考えていたが、外に出せるようになってから変わっていった。

回復をしたいま、病気のことをどう考えていますか?

もちろん「なってよかった」とは思わないけれどー

・ちまたに溢れる、さまざまなダイエットや健康情報に一切振り回されなくなくなった。これは摂食障害を経験したから。

•小さい時から身体のコンプレックスに悩んでいたので、なるべくしてなったと思う。いまこういう活動しているのは過去の悩んでいた自分に語り掛けたいという気持ちもある。

回復して変わったことは?

・世界に色がついた。
・人を避けなくなった。
・落ち込む時もあるけど、雨の日もあるけど、それもあっても楽しく生きていけるようになった。

みなさんにとって摂食障害とはどんな病気?

•パソコンでいうとスパイウェア。間違ったのソフトをインストールしてしまい、ある時、間違ったものをインストールしたことに気がついた。

•治ったから言えることだけど…人生の通過点だった。通過点を過ぎたとき、はじめて見えた景色があった。

当事者とどんな距離感で付き合えばいいか?お菓子をプレゼントしてもよいか?

•まずはどんな関係性を築きたいかが肝心。

•お菓子については人による。

•この質問をUFOから降りてきた宇宙人とどのような距離感で付き合えばいいか、に言い換えて考えてみると面白いかも→ そうすると、マニュアルを参照するのではなく、まず関係性を持とうとすることから始まるかもしれない。

人と比較してしまう性格はどのようにしたらよいか?

•比較しない人間になるのはそもそも無理。比較するのは人間のデフォルトと言ってもよいくらい。(比較していない風、を装うことは可能)

•比較させる社会の構造を引いて俯瞰すると、引いたのに一歩踏み出せるかも。

食べたら太る、という考えは手放せるのか?

•「食べても太らない」ことがわかった。(もちろんガリガリのときからは体重は増えたがそれは太ったのではなく、健康になっただけ)

•刷り込まれた情報(例:ご飯を食べると太る)を実体験で塗り替えていった。

•食べることは太ることではなく、生きること。

美の基準について。自分の体型を受け入れようとしても、結局周りの人は、自分のことを外れているやつだ、と思っているような気がしてしまう…

•他人が自分について何を思っていても所詮は他人。自分の一番近くにいるのは自分。だから自分は自分で守りたい。

食べられないことを、相手を傷つけずにどうやって伝えればいいのだろうか?

•自分を守るための嘘ならいいと思う。

•人に理解してもらうことはそもそも難しい。でも、わかってもらえると思ったらその可能性にかけてみてほしい。失敗するかもしれないけど。

この兆候が出たら気をつけた方がいい、というのはありますか?

•YES食材、NO食材が出始めたら注意。

•体重が落ち始めたときに、もっと行けると思ったら注意。

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からだと食べ物についてもっと自由に考えよう。「からだのシューレ」は、摂食障害で悩んでいる方、体型や食事に難しさを感じている方、からだと食べ物について社会と自分とのつながりを考えてみたい方のためのイベントです。

コメント1件

はじめまして、こんにちは!
Flone Isola です。54才のおばさんですが、摂食障害と周りからみなされている者です。初めて記事を読み、これからも読んだり、折に触れて投稿させていただければと、おもいました。宜しくお願い致します。
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