見出し画像

平沢進4thアルバム『AURORA』雑感

個人的な記録として『AURORA』の感想を書いておく

Amazon曰く
「お客様は、2013/9/23にこの商品を注文しました。」
とのこと
そうか、高校三年生の頃か。 この頃は秋田に住んでいた
このアルバムは秋田に合うんだよな
曇った薄い灰色の空があるだけの日々

オケがシンプルだから声がよく聴こえていいんだよな
この頃の雰囲気の曲をまた作ってくれないかなと密かにおもっています

1.石の庭

地味めだけどかなり好きな曲です
これを聴くと幼稚園児か小学生の頃に行ったかんぽの宿的なホテルの広間を思い出す
そのような場所でこの曲を聴いたことはないはずなのにな
非日常でありながらリラックスした朝のイメージ

ギターの音がいいんだよなぼりぼりした音
声ののびもいい
"聖なる火の エルモのように燃え" のとことか

歌詞について
平沢さんの曲には"思い出す"という概念がよく登場する
あまり意識していなかったが"庭"というワードもよく使われている
といったところで歌詞の意味はさっぱりわからない
ユング的ワードを身に着けたら少しはわかるのだろうか

ニコス・カザンザキスという人がこれより昔に同名小説を書いているらしいので読んだことある方は関係あったか教えていただきたい

歌詞の意味はわからないが、
愛に溢れた曲調であることはわかるのでよし

2.LOVE SONG

正直なところあまり聴いてこなかった曲だ
聴くと穏やかな気持になれる
が、僕が曲を聴くのはちょっとテンションをあげたいときなのだ

愛と祈りのイメージ

歌詞について
"千里遠く越えて"と遠いところのイメージが出てくる
頻出のやつだ
とにかく遠くなのだ
遠いということが重要かといえばそうでもないような気がするが、
この曖昧さがいいとおもう

3.オーロラ

この曲はかなり好きです。何度も何度も聴いている
オーロラ3も好きだけど、その話はまた今度

"目をみはれ今は 夜が歌う時"
"祈るなら今は 願いは叶うと"
"キミの始まりの日へ"
このフレーズすべてが好きだ
意味はわからないけど

ニコラ・テスラの死に関係があるのではないかという考察を読んだ
なるほどと思うところもあったので気になる人は探してみてください
頑張ってもこじつけ感が拭えないくらいの曖昧な歌詞でいいんじゃないかな

さておき、
この歌詞は、解釈とかするまでもなく良いと思うんだよな

ここまで書いて卓上のウロボロスを読み返してみた。
"音楽は解釈不要な直截的な表現であると思うんです"
なるほど

4.力の唄

この曲はあまり聴かない

"月の夜は 虫たちの弟子となり"という歌詞は
今も変わらず続く平沢進的世界観が色濃く出ていると思う

コヨーテみたいにリメイクしてくれないかな

5.舵をとれ

この曲はよく聴く。力をくれる曲だ
Forcesよりも舵をとれのほうが似合う気分のことがある
なんだかこっちのほうが生命力が強い気がする

WORLD CELL2015でこの曲が最初だったのは嬉しかったな
舵をとれ2015のイントロが抜群にかっこいい

改めてじっくり歌詞を読んでみた
"オーロラの無念の色 まだ眠らぬキミの修羅に燃え" 
この一節をみるとオーロラと世界観を共通しているのか
オーロラとの共通要素 "眠り" "キミの名" "舟"

無念のうちに死んだテスラの意思を引き継いで強く生きるみたいなイメージ
舵をとれと合わせると、オーロラがテスラと関係有るという説が
それらしく感じるな

むむ!
ファーンクリフ墓地のwikipediaによるとテスラは火葬されたそうだ
"キミの荼毘"と一致する
これは決定打かも。解釈をちゃんとまとめて別の記事を書きます

少しずれますが、
この曲の"太古の爆破の子孫として"
サイボーグの"太古の噴火のエコー"
ECHO-233の"化石より古い日のキミから届くエコー"
同一のイメージが底にあるような気がしています

6.スノーブラインド

ブリザードの巨人が 裸って…! センセーション!
に聴こえてしまって困っています

"行かずに想い出せ"
石の庭では"思い出している"
この違いはなんだろうな
ブリザードの巨人って謎だな
吹雪のことかなとも思うが、はたして

この曲は雪道を歩くときに思い出してよく聴いていたな

7.風の分身

この曲はたまに聴きたくなって聴く
穏やかな曲調ながら元気になれる曲だと思う

雨降りがちな平沢さんの曲たちの中では珍しく晴れている気がする

歌詞について
"際立つキミ"というフレーズが好き
"幻の枷"って頻出のやつだ

"海を越えて稲妻の騒ぐ日"
稲妻ってテスラの象徴とも取れるな
海を越えてっていうのが世界システムのイメージかも知れない

"風の分身" オーロラの"海峡の夜のように 古い風は吹いて"共通イメージなのだろうか?

さておき、テスラに頼って解釈しなくても
"際立つキミ 風に吹かれて"というフレーズの連呼だけで十分いい曲だと思う

8.広場で

派手じゃないけど何故か定期的に聴きたくなる
声がいいんだよな "あんな高く聳えた"のところとか

歌詞について
"あんな高く聳えた 塔には何も無く"
塔ってなんなんだろうな
P-MODELのZebraには"雨にさびる広場のタワー"がでてくる

権威の象徴である塔  そこには何もないことを悟る
塔を通過する舟にのって次のステージへ

というイメージだったんだけど、
テスラが関係あるとすると、
塔はテスラコイルやウォーデンクリフ塔のイメージなんだろうか
とすると塔の意味が180度変わってくるな…

このようにポジティブ・ネガティブの判断がつけられないときがつらい

これについてはまた別に記事を書きたい

9.トビラ島(パラネシアン・サークル)

この曲はシャッフル再生でくると流れをぶった切っちゃうんだよな…
ん?再生止まった?とプレーヤーを確認することになる

タイトルの"トビラ"というのは
『広場で』の"大きい戸"と関係あるのだろうか?
歌詞によると"トビラは"三千海里の地らしいが…

歌詞が"夢で見た"からはじまるんだよな
もう解釈とかしなくていいんじゃないかと思う

平沢さん曰く"失敗作"なんだけど
変弦自在でリメイクされてるんだな
当時のツイートを見るとかなり時間がかかった様子
今度は納得できたのだろうか

10.呼んでるベル

この曲もあまり聴かないな
脱力のイメージ

この曲にも"戸"が出てくるな
"呼んでるベル"も"混んでるビル"もわかりません

この曲は批判的なニュアンスはなさそうなので安心して聴けるな

秋元きつねさんの曲に『呼び鈴』というのがあるらしく
どうやらそれと関係あるらしくそちらを聴いてみたいのだが見つからない…

Wikipedia曰く、
2014年にデジタルリマスター版が発売されているらしい…
買うタイミングを誤ったか…?
どれくらい音違うんだろう?
映画ならHDリマスター4Kリマスターでかなり違うが
(デジタル修復の有無が大きいけど)

音楽のデジタルリマスターの意味ってどうなんだろう

音楽では逆にレコードの方が音質がいいなんて話も聞く
再生機器の違いもあるので比較は難しいのかも


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?