日銀についての疑問と情報
日銀の金融政策についていろいろ疑問が浮かんできたので、
整理するために調べてたら知らなかったことがいろいろわかりました。
基本的にWikipediaとかネットで集められる程度の情報ばかりですが、まとめとして置いておきます。
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【黒田東彦 日銀総裁について】
黒田東彦さんは2013年3月に、アジア開発銀行総裁を退任して日銀総裁に就任した。
ここで気づいたのが「物価上昇率2%」というもはや錦の御旗みたいな目標設定は、2013年1月つまり黒田総裁の就任前に行われていること。
そのとき黒田東彦さんは日銀政策委員ですらなく、
2%という目標設定は前総裁の白川方明さんのもと、10人中7人の賛成によって採用された。
(Source: 2013年1月22日のpdfファイル 『「物価安定の目標」と「期限を定めない…」』)
そのとき賛成した委員は、白川方明さんを除いて以下6名。
山口廣秀 (副総裁)
西村淸彦 (副総裁)
宮尾龍蔵
森本宜久
白井さゆり
石田浩二
この中で僕が知ってるのは白井さゆりさんだけですが、日経新聞によくコメントを寄稿してらっしゃいます。
ちなみに現在の日銀政策委員には、上記の人物は誰も含まれていません。
僕の中で黒田東彦さんは「親の仇のように物価上昇率2%にこだわる人」という印象だったのですが、その目標が設定されたのは前総裁時代だった、というのが1つ目の発見でした。
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【白川方明 前日銀総裁について】
それと同時に「前総裁の白川方明さんは任期終わる間際にそんな置き土産残していくなんて無責任じゃないか!」と怒りが沸きまして。
そこで「この人は今なにしてるんだ!沈黙して逃げ切ろうったってそうはいかないからな!」とネットストーカー並の粘着力で検索した結果、また知らなかったことがいくつかわかりました。
まず前総裁の白川さんは沈黙しているわけではなく、日経新聞などで度々インタビューを受けていました。2018年には『中央銀行: セントラルバンカーの経験した39年』という本も東洋経済新報社から出しています。
そしてWikipediaの記述にこんなものがありました。
これによれば、2012年の選挙で安倍晋三さんが「物価上昇率2%」という公約を掲げ、そこで自民党が与党に復帰し、日銀の白川さんは政権からの指示で日銀政策を設定したというのです。
「本当かなぁ……左翼的な人がWikiに追加した記述じゃないのかなぁ……」と思って2012年選挙の公約を見ると、記述自体は確かにありました。
( リンク先『政権公約.pdf』の4枚目 『デフレ・円高政策』の欄)
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と、中途半端ですが情報まとめはここで終わろうと思います。
僕には政権が日銀に対してどの程度干渉できるものなのかわからないので、とりあえず白川方明さんの本を読んで、そこからまた続きを考えてみようと思っています。
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《2022/5/16 : 記事追加》
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