何を試しても上手くいかないのは、主電源が入っていないから

人が苦しむのは、自分ではないものになろうとするからです。
自分を改善し、よりよい何かに変わろうとすること。
これが苦しみの根源にあります。

「他人は変えられないが、自分は変えられる」は嘘です。
あなたに自分を変える力などありません。
その証拠に、人は自分の体重をコントロールすることさえそう簡単には出来ないでしょう。
あなたにできることは、世界を信頼し、世界との接点である自分を愛すること。
変えねばならないようなことは何もない、これを理解することです。

人は「選択を間違えてこのような結果になった」と考えます。
あれを間違えた、あそこでうまくいかなかった。だからこうなってしまったと。
しかしそれは違います。全く正しくありません。

あなたの間違い(それを間違いと呼ぶならですが)はすべて、「私は変わるべきだ」「私は間違えることがある」「私は不完全だ」「私は十分ではない」というカンチガイにあります。

間違いなど1つもありえないことを理解するまさにそのとき、あなたは、完全体となるんです。

完全体とは何か?あなたが「こうであるはずのあなた自身」として心に思い描く、そのあなたです。理想のあなた、成功し、愛し愛され、豊かで、笑顔で日々を楽しんでいるあなた。

あなたは、いつその姿に生まれ変われるのかと焦りを抱え、いつもそわそわしているかもしれません。直感的に「理想のあなた」が自分の真実であることは分かっているのに、なぜいつまでも変身できないのかと。

あなたはしびれを切らし、これまでアレコレの方法を検討してみたはずです。
今目の前にあることを全力で頑張ってみたり、見た目を洗練させてみたり、新しい趣味や活動を取り入れてみたり、引っ越してみたり、転職してみたり、人間関係を入れ替えてみたり。

目についたあらゆる選択肢のボタンを押しまくってきたか、あるいはボタンを押さなくてはならないというプレッシャーでかえって動けなくなっていたか、それは人によってそれぞれですが、安心してください。あなたに見えているそれらのボタンはどれ1つとして、あなたを救うことも変えることもないからです。

これまでのあなたが何をしてきたか、何をせずにいたか、何をできなかったか、そういうことは何一つ何の関係もありません。

テレビであれパソコンであれ、機械は主電源を入れない限り、どのボタンを押してもウンともスンとも言わないでしょう。それと同じです。

あなたはこれまで主電源を入れないまま、電気の通わない機械を前に「どのボタンを押せば良いんだ」と悩んできたわけです。そんなの、押しても押さなくても何も起こらないに決まっています。まず主電源のスイッチを押すこと。話はそこからですよね。

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