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映画の日

2021年02月01日

映画の日だったので、久々に一人で映画三昧。

取り敢えず、一番早い時間から詰め込んで見れる作品を順次見る。

まずは
「名も無き世界のエンドロール」


全く知らない映画。

ラスト○分あなたは騙される系の宣伝文句は、
最後まで引き付けられるだけの物語であり、
途中で仕掛けを気づかせられない展開でなければならず、その為に極上の物語でないといけないので、監督や役者の力量がすこぶる試される。

とにかく観る!

役者たちは上手い。
子役時代の子供は下手。
上手い子供ってそんなにいないかなぁ。
なんで下手な子供使うんだろう。

物語は子供時代に親がいない事で仲良くなった男ふたり、女一人の三人が、大人になってからの話。
車屋で働く友達が金持ちの女と結婚する為に消息をたってから、主人公は裏社会に入って見つけ出すと、必死で働いてお金ためてワイン会社を買い取って社長になっていた。それから彼のために裏社会の力を使って結婚できるように助けてあげるのだが。

と言うお話。

もう、この時点で全てを語っているのだが。
 

【ネタバレ】

昔から三人で二人が女の子と結婚するするまでいく回想がちょいちょい挟まれる。
でも、現代では男が金持ちの女と結婚するために手を尽くしている。
この時点で恋人だった女の子は一回も出てこない。
となれば、もう、この期の展開も読めると言うもの。
ラストの大どんでん返しの展開も、何のために?
と言う、さほど衝撃でもないラストで爽快感も感動もない。


【ネタバレ終わり】


演者も上手いし、展開もスムーズなのでストレスなく観れるけど、テレビドラマのような撮影の仕方や画だった。
「映画」がほしかったなあ。

でも、まあそれなりに楽しめる作品でした。


次に少し気になってたが、予告の映像から見えるイケメン推しの匂いで、少し嫌煙していた

「さんかく窓の外側は夜」


観る!!

うむ!ひどい!!

これもまたテレビドラマのような作品。
もう日本には映画を撮れる人はいないのか?
 
イケメン達のBL要素を匂わせた演出はいいとして。

大事なお化けの表現やメイクがダサい。
センスない。古い。
きっと監督はお化けに興味が無いのでしょう。

恐らくテレビで放映出来るように、血が黒い!
呪いにかかったら目から黒い血が流れて、血まみれになるけど、呪いが溶けたら髪もメイクも元通り。
え?なに?あの血まみれはイメージだったの?

日本映画の特徴。
どんな時でも髪型とメイクはバッチリ。
女優は食事のシーンはなし!

もう、本当に馬鹿みたい。

何より、彼らは一体何をしているの?
人の心を覗いているのか?それにしては過去へ飛んで歴史を戻してる。
タイムワープ?
全てのせっ定が曖昧でご都合。
ラストバトルの為の凄い場所へ入ると、そこはもう予算のないセットの中。
赤いドロドロの糸が張られているだけのちゃちい美術。
もう少しなんとかならなかったのか?

そんなこんなでホラーでも、サスペンスでも、ボーイズラブでも刑事物でもない、なんかボンヤリした映画でした。


そして、急いでこちら!
「大人の事情 スマホをのぞいたら」

予告の時から面白そうだなぁ。
と思っていた作品。

調べたら外国の人気作を世界中でリメイクしているらしく、日本もそれに乗っかったみたい。

ならば!
と観る!!


感想。


くっそつまんねーーー!!!!

いや、正確には
この監督、コメディを全く理解してない!!!!

カメラワークも演出も全てがダメ!!

役者たちも、まるで演技し始めた役者みたいに、
台詞を言葉通りに読んでて会話の意図を汲んでいない。

全然違うんだよ!
これはシュチエーションコメディなんだよ!!
ここにいるやつらは全員自分勝手で悪いやつらなの!!グズの集まりなの!
なのに、なんで全部をいい話にしようとするんだよ!!!!


役者が字面通りの読み方する度に
違うだろ!!ここは全部大爆笑のところ!
会話の意味合いが全然違う!!脚本家の意図が全く分かってない!!
と、見てて辛くなり、気分が悪くなってしまった。
職業病で間違えた演技や演出の作品を見ると、体調を崩してしまうのです。
面白くなくても平気なのだけど、間違っているのは本当に辛いのです。ダメ出しが心を埋め尽くすのです。


とどめにBGMもずっといい曲流して、素敵なシーンを演出し続ける。
違うの!!コメディなの!!皆でこの場を乗り切ろうと都合のいいことだけを言ってるの!!!!

いいシーンはラストのうやむやになる時だけ!!!

面白くなくて苦しかった。

東山君はいい味出してた。
常盤貴子さんは可愛かった。

それだけがこの映画の価値だと思う。


そして!!

今日のスケジュールの中で、唯一観たいと思ってた映画!!

韓国映画の「新感染」の続編
「新感染半島」

あのゾンビ映画にして人間ドラマと親子愛で感動の涙が止まらなかった「新感染」の続編!!

前日には前日譚のアニメも視聴済み。
アニメは特に韓国のお国柄や社会問題が詰め込まれてて、韓国と言う国が描かれていたと思う。
アニメでゾンビ物って言うのも大変だろうなあ。

そんなこんなで、観た!!

面白い!!

もはや冒頭の映像が映った瞬間から今まで見てた邦画はなんだったのだろう?
てなくらい映画が始まったのを感じる。

この冒頭の五分だけで、前の3本の日本映画を足しても全然勝てない!
楽負!楽負!

これだよ!この映画体験をしたかったのだよ!!

前回の徐々に感染が広がり、ゾンビから逃げるしかない民間人から一転。

今回は軍人!時間がたったのでもと軍人!!
しかも、今回は逃げるのでなく感染が広まって国が崩壊した韓国へ、中国マフィアに雇われて金を盗みにいく設定。
つまりゾンビだらけの国へ武装集団が乗り込むという、言うなればエイリアン2の手法!!

かつて80年代は続編と言えば人気が落ちるといわれていた。
それは現在みたいに、最初からシリーズで引っ張って集客を伸ばそうと言う貧乏臭い作りでなく。
大人気になったから続編でもう一発行こう!という時代。
勿論、予算も跳ね上がる。
しかし!最初の映画で得た興奮と満足度を追体験しながらそれ以上の物を狙って作るなんて、どだい無理な話なのです。
しかも、終わってる話を強引に続けるにはそれなりのアイデアも必要で。

80年代当時、リドリースコットが作った「エイリアン」は驚異的な作品でした。SFという設定に宇宙船という密室で、凶暴な宇宙生物が進化しながら迫ってくる!
民間人なので逃げるしかない!!でも、密室!更にアンドロイドの故障という予想外のてんかいまである!!
ゴシックホラーをSFでやる。
当時、こんなに怖い宇宙人は初めてで、大ヒットしたのです。
そして満を持しての続編は、ターミネーターのジェームズ・キャメロンが監督!
彼がとった方法は、更なるパワーアップ!!
一体でも怖いエイリアンだが、その正体はもう観客にばれているので、それが出てきてもさほどの驚きや恐怖はない。なんなら出てこい!と期待までされている。
そこで!!キャメロンは、戦いのプロの軍人たちに大量の武器を持たせて、エイリアンだらけの惑星へと探索へいかせたのです。
そう!!数で勝負!!一体でも怖いのに大量に攻めてくる恐怖!!
しかも、軍人なので銃撃ちまくりで倒すことも可能!!
アクションやバイオレンス、ヒーロー性まで付け加えて前作を越える感動を産み出したのでした。

そして、そのセオリーに乗っ取ったこの作り方!!
正しい!!!
もう、ゾンビなんて観客は怖くないので、いかにこの中でピンチと生き延びるドラマを産み出すかにかかっているのです。

冒頭のシーンが伏線になるあたりもよい!!

ゾンビだらけのなかでマッドマックスな世界が、ひろがるのもよい。

エンタメだ!!

ゾンビを撃ち殺してもエンタメにはならない!
人間同士の極限での人生の選択こそがドラマなのだ。

そして、前回に続いて女の子が登場!
前回の女の子は娘の碧香に見えて仕方なかったが。
今回はお姉ちゃんと妹のコンビ!!
こるまた、碧香と寧音にしか見えない!!

これだけハチャメチャにしながらも、前回と同じ
人間らしさ、家族とは?親子愛。
が、テーマとして見事に描かれている。

ラストの選択はもう、ハラハラしかないが。
監督の采配は完璧だと思う。

感動の涙で溢れてラストを迎えられた。


この一本にめぐり会えたことで、今日という1日はとても素晴らしい日になった。
もはや、最初の3本の邦画など頭の中から吹き飛ばされてしまった。

それくらい、しっかりと映画を作ってて、映画を体験できたのだった。

 もう、日本では「映画」は作れないのかもなぁ。


そんな日でしたとさ!!!!

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