ロングシートの列車はお好きですか【日記R6.7.23】
18きっぷで大阪へと帰ってきた。東京から大阪まで都合二日かけて帰ってくることになってしまった。
昨日は東海道新幹線の運休で浜松駅とその先の在来線が法外な混雑になっているという情報をキャッチし、静岡で一泊する方針に切り替えた。
静岡駅のひとつ隣に東静岡という駅がある。操車場の跡地を開発しているようで、駅前には広大な駐車場や広場が作られている。少し歩くと快活CLUB静岡曲金店があり、駅から近く、設備も充実していて、静岡駅前の店舗より価格も安くなっているのでよく利用している。
今朝はこの東静岡駅を六時半ごろに出発した。新幹線もほぼ平常運転に戻っているようで、前途の心配も少ない。コミケの原稿を進めながら、黙々と列車を乗り継いだ。
今回の夏コミは調子もすぐれないこともあって編集担当としていただいていたのだが、療養の成果か、この日記を毎日書き続けることでアイドリングしていたエンジンが温まって来たのか、サークルメンバーの原稿を読んだおかげか、だんだん創作意欲が上向いてきた。それで、サークルメンバーの高準さん、れーいちさんに相談して、編集を最優先としつつ、もし間に合いそうなら一本短編を載せてもらうことにした。
短編のテーマは「ロングシート列車の旅情」としている。
列車には主に、横向きの長イスが付いたロングシートの車両と、進行方向を向いたイスを備えたクロスシートの車両がある。どちらが好みか、その路線や列車にふさわしいか、などはよく議論の的となっている。
基本的に、新幹線や特急などの上等な列車にはクロスシートが付いている。単純に人気や快適性で比べた場合、クロスシートに軍配が上がるだろう。
けれど僕には、ロングシートの車両に強く惹かれてしまう瞬間がある。ときめきと言っても良い。たとえば18きっぱーにはほとんど目の敵にされている静岡地区で、ロングシートの211系(国鉄時代設計の昔の車両だ)がやってきたとき。差し込む夏の陽を背に語り合う家族連れなんかを見かけると、何とも言えず良い気分になる。
詳しくは夏コミで出す冊子にて(間に合えば)書こうと思うが、僕はこれは、ロングシートが人々の日常に近いからこそ沸き起こる感情だと思っている。全くの非日常に身を置くことはもちろん、見ず知らずの人々の何気ない日常に触れることもまた旅の醍醐味だと思う。
エッセイと小説の中間的な作品になりそうだ。僕以外のサークルの両氏はリアルな旅程を作品とされているので、僕の作品の傾向が冊子に合うかどうかはまだわからないが、とにかく書けるだけ書いてみようと思う。
コミケ関連の作業と、さらに自分の関西への引っ越し準備なんかも重なっており、散らかった日記になってしまった。この数日、気軽に始めたはずの日記がなんだか小難しいカンジになり果てていたので、これくらいの日もあっても良いよねということで。
おわり
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