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顔出しNGについて

リモート会議の際に、上司から顔出しを強要されたのはパワハラではないかという話をしている女性社員がいた。

彼女の言い分では、基本的に会議で顔なんか出したくない、さらに言えば、その日はメイクをしていなかったというものであった。

僕としては話を聞いていて途中でアホらしくなった。こんなもの、パワハラに該当するわけないだろうという感じである。

リモート会議とはいえ、お仕事である。本来ならば会社に出社して、リアルな会議に参加するべきところ、諸般の事情でリモート会議をやっているだけであると考えれば、顔を出さない理由を説明する方がむしろ難しい。所詮はリアルな会議の代替手段に過ぎない。

家にいるから、メイクはしない、着替えもしないというのは当人の勝手である。仕事で会議に出るのであれば、見えていないところは、パジャマだろうが、パンイチであろうが知ったことではないが、せめて見えているところくらい何とかしろよと言いたくなる。

リモート会議をやったことがある人ならばご理解いただけると思うが、リモートとリアルの面談を比較すると、何をどう頑張ろうが、リアルに面と向かって話をした時に相手の全身から受容する情報量にはかなわない。ましてや顔出しをせずにお互いに会話だけが飛び交っていたとすると、双方の間を飛び交う情報の総量はますます限定される。リモート会議という制約の中、少しでも円滑で実りの多いコミュニケーションを図ろうと考えたり、会議の効率化や有用化を図ろうと考えた場合、顔出しの要求は不当なものとは言えないと思う。

こういう勘違いした社員の言い分を封じるためには、リモート会議の「お作法」について、あらかじめ社内で目線合わせをしてルールを作成しておくしかない。

そうでないと、単なるワガママとハラスメントの区別もつかない社員が図に乗ることになる。


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