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おんなのひとの身体と私

先日、お友だちに誘われてバーレスクショーを見に行った。
お姉さんが音楽に乗って踊りながら服を一枚一枚脱いでいくというショーだ。
はらはらりと花弁のようにステージ上で1枚ずつ衣装が脱ぎ落とされ、ここぞという1枚の時には「フゥゥ〜!!」と歓声の上がるような、そんな明るい雰囲気の中行われるとてつもなく元気の出るショーだった。

女の人の身体はきれいだと思う。
裸体も美しいと思うけれど、縛られたりキラキラしたお衣装を身に付けている姿はまるで、彫刻や塑像のひとつの作品のようだ。
ミラーボールや色とりどりの照明に照らされている姿もまた素敵である。

その後もタイミング良く別のイベントでストリップを見ることができて、一糸まとわぬプロのその身体は、鍛え抜かれた肉体として見ても、改めて美しいと思った。

そういえばこの前「劇場版  いたくて、きもちいいこと」という映画の上映会に誘われて見に行った。
主演の塩見彩さんがSMに目覚め、AV女優になるまでを描いたドキュメンタリー映画だ。
実際SMのシーンも多く、身体にぴたりと沿うように這わされた縄は、女優さんの身体をいっそう美しく見せているような気がした。

はて、そのように女の人の身体を美しいと思う時、やはり彼女たちは自分とは別の性別のように思えるのであった。
私は女として育てられ身体が女であることもまあそれなりに納得してはいるが、人に“女性性”を求められるのがなかなかに苦痛だ。
外にアピールしたい性が女ではなくわりと中間に近いのだろうと思う。そして自分の場合、特にそれに対して既にある言葉で名前をつける必要性を感じない。

今回は女の人の美しい身体を見て、ふと自分のことを思ったという話。

私は痩せて少年のような身体になりたい。

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