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#3 地理を勉強しはじめる

20歳で投資を始めたのをきっかけに経済に興味を持ち、日頃経済ニュースを調べたりするようにはなっていたのだが、あまり経済と日常生活が結びついていない感覚があった。それと同時に、経済の仕組みがわかればもっと経済ニュースを読み解くことができ、もっと楽しい趣味になる感覚もあった。

例えば、日々消費している電力は何で発電されているのか、発電のための燃料に何を使っているのか。その燃料はどこからやってきているのか。その燃料はどのように採掘しているのか。採掘している国では今どのような問題があるのか。。。このような日常生活という末端を世界とつなげる知識を身につければ、経済ニュースを読み解いて楽しめるはずだと思い、高校以来に地理を勉強し始めることにした。


日常生活に思った疑問はその都度調べるとして、まずは大局から掴もうということで、こちらの本を選択。

とても面白かった。もっと地理を学びたくなり、著者の宮路さんのメルマガを速攻で登録。


立地・資源・貿易・人口・文化の5章だてになって特徴的な国を挙げて解説する構成になっていた。地理といっても一つの公式的な理論があるわけではなく、立地によって資源が異なれば、それによって貿易戦略も異なり、そこに集まる人々の生活も十国十色といったところ。骨が折れるが一つ一つの国を深堀りしていく必要があると感じた。

自分が本の中で印象的だったのはボツワナ。ボツワナはダイアモンドの輸出割合が8割となっており、ダイアモンドのモノカルチャー経済(国内の生産が数品目の一次産品に依存している経済)。このモノカルチャー経済脱却に向けて、事業の多角化を進めているが思うように進展していないのが現状。理由としては3つあり、国内の賃金が周辺国より高い、内陸のため輸送コストが高い、国内市場が小さいということが挙げられる。

特に内陸であるが故の輸送に関する問題は立地の問題のためどうにもならない。一次産品は付加価値が低いため飛行機や鉄道といった輸送コストの高い手段では採算が取れないため、船舶での輸送が最適。しかし、内陸には港がない。国を跨げば関税がかかるといった具合である。

そうした点を考慮すると、我らの日本というのはとても立地が良いと言える。やれ高齢化だ、やれ低成長だと日本を自虐する風潮があるが、勉強していくと日本がどれほど恵まれているかが身に沁みてわかる。

とはいえ、まだまだ勉強不足なので引き続き勉強していこうと思う。

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