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『自分を知る』~出逢い~

こんにちは。
今回は、ひとり言をつづるにあたって、なぜ私が、『自分を知る』ということになったのかをお話ししたい。

それがないと、何を探っているのか、何を言っているのか、
さっぱり分からないと思うからだ。

感じるままにつづるので、ですます調が、ランダムに変わることもあろうかと思うが、ご了承いただきたい。

~始まりの話~

私には、約20年前、その後の人生を大きく変えることになる出逢いをした。
私にとっての「心の先生」である。

普通の、本当に、ごくごく普通のおじさんに見える方である。
資格を持ってる訳でもなく、大金持ちでも、有名人でもない。
きっと、通りすがっただけでは、その方が持っている感覚を、
誰も知ることさえ出来ないほど、目立たないだろうし、控えめに見えるかもしれない。

ただ私は、その存在に出逢えることが出来た。
この奇跡は、今後、どんなに輪廻をしたとしても、二度とない、最初で最後の最大のチャンスであったことには、間違いない。
この存在と出逢わせて頂けた奇跡だけで、私にとっては、全ての存在に
感謝せずにはおれないほどの価値がある。
そんな存在に出逢えた。

それは、ごくごく普通のおじさんだった。

当時の私は、30歳を過ぎていた。人並みに「結婚しなければならない病」を
起こしていて、焦っていた。

また、私は医療従事者である。
その歳では、手にすることが出来ないような収入も頂けていた。
だが、私の中身は疲れきっていて、仕事を辞めるわけにもいかず
結婚に逃げようとしたが、それも出来ずにいた。

なぜなら、プライドも高く、相手への要求の高さも、エベレスト山を遥かに超える望みを持っていたので、おめがねにかなう相手が出るはずもないからだ。

また、驚くほどの勘違いをして生きていたのである。

「こんな、いい女が、なぜ結婚出来ないんだ?
なぜ、現れないんだ?
そうか、私の魅力に気づくものがいないんだな。
なんてこった!
そうか!日本には、いないんじゃないのか?
もしかしたら、私の素晴らしさを分かる、私にふさわしい人は外人なんじゃないのか?

ふぅっ。
もう海外にしか、いないのかもしれないな…。」

という事を、本気で思っていたのである。

自分で言うのもなんだが、完全に頭がイカれてる状態だったとしか思えない。伝説級の勘違いだ。
自分でも驚く思考回路をひっさげて、堂々と生きていた。

考える力がないことは、これだけでも明らかだが、私は非常に賢いとも思っていた。また、それだけではなかったのだ。

「スタイルもよく、資格も持っていて、気立てもいい。
こんな、いい女はそういない。私を嫁にもらえる旦那さんは、それはそれは幸せだろう。私を隣に連れて歩けるなんて、それはもう誇らしいだろう。」

だったのである。
こうなると、もう誰も止められないのが、お分かりいただけると思う。
よく見ていたドリフターズの名セリフ。

「だめだ、こりゃ!」

が聞こえてきそうだが、実際は、そんなレベルではない。
現実がまるで見えない人間が、そこにいたのである。

当時の私は、超おめでた人間でもあったし、カフェや喫茶店も大好きで、よく行き、ここでも『優雅な女性気分』の勘違いを爆裂させながら、以前、患者さんに薦められていた喫茶店にいた。

自分好みの色彩で描かれたチラシが一枚だけあった。
アロマテラピーの広告だった。
アロマテラピーは体験したことがなかったが、普段から、自分の勘だけは信じていたので、感じるものを優先しようと思った。

「もし、今、突然、連絡して、相手が出たら、何か縁がある。
普通は、出るはずがないから、つながらなっかたら、縁はなかったということで、ここはやめよう。」

で、繋がった。

この時は、なぜか、間違いなく何かを感じ、ワクワクしたし、誘導されてる感覚があった。
そのセラピストの方は、手技も上手で、何より私が驚嘆した本を読んでもいて、初めから意気投合した。

それは、私の恩師に出逢うことになるキッカケをくださった方との出逢いだった。
数か月後、すっかり仲良くなった方から

「なんかね、すごい、何でも分かる人がいるらしいのよ。頭の上に文字が浮かぶのかなぁ?
色々、言って聞けるだろうし。色々、言ってくれるらしいよ。
私もよく分かんないんだけど、カピバラちゃん、そういうの好きじゃないかなぁって思って。急なんだけど、来る?」

「行くっ‼」

即答だった。
考える間もなく、返事をした。私は、占いの人が来ると思っていた。
また、頭の上に文字が浮かんで見えるらしいとか、全くのデタラメなのだが、そんな紹介だったような記憶がある。その方の紹介の内容は、
意味不明ではあったが、とにかく直感だけで動いた。

アロマテラピーの方の友人が、自宅に、その方を呼んでいた。
仕事があり、遅れて参加したが、全く目立たないおじさんがそこにチョコンと座って話されていた。
だが私は、なぜか、とんでもなく惹きつけられた。

「うわッ!もろ、タイプ‼」

だったのである。
結婚相手を探している私は、「ゲットだぜっ!」

と、もう、ゲット出来ると思ったのである。だが、既婚者であることを知り

「なんだ、結婚してるのか。それはダメだ。手を出しちゃイカン!
仕方ないな。ここは自ら手を引こう。
もう、そんなことはしてはならんのだ!結婚できる相手を探すのだ!」

だったのである。その方が話している内容が入ってこないほど、そんな考えで一杯になっていた。

心が明らかに乱れる程、高揚しているのに、冷静を装いながら、話す順番が来た時に、私は、自分のことなどを話し、最後に

「その、あの、旦那さんというか、そういう人は現れるんでしょうかねぇ?」

と尋ねると

「長い!話が長い!」

で終わった。

衝撃だった。
しばらく何も発せられなかったが、頭の中で

「長い…長い…長い…。」

だけが響くようだった。
これが初めての出逢いであり、初めて声をかけて頂いた内容が

「長い!」

だったのである。

今、考えたら、これが初めに言われた、自分のことだった。
そんな自分だと気づいてもいないし、何を言われているかも分からなかった。
満を持して、放った質問は、この返答だけで終わった。

いま、思っても、なんてバカな質問なんだと思うし、当たり前に思うことをそのまま正直に答えてくださっただけだった。

聞いていた参加者も、さぞかし、話が長くて、うざかっただろうと思う。

その方は、

「話すときに、質問が3つありますとか、
先に言っていくと、分かりやすいんだよ」

など、色々とアドバイスを頂けていたことを、今、綴りながら、思い出した。

のちに知っていくのだが、その方は、こういう集まりは基本的に嫌いであり、人に何かを教える等が、すごく嫌いであり、苦手だと話されていた。
自分が学びたいこと。自分を変化させるのが、一番、楽しいし、自分を知りたいと話されていた。

だが私は、この出逢いから、驚きの仕組みを、この恩師から伝えて頂くことになる。
この話は、すべて、恩師による経験から解明した、また見破ってしまった
地球の、大いなる仕組みの話だった。

これにより、ずっと疑問だった、自分のこと、自分の性格、親、姉妹、環境など、あらゆるものの疑問が解けた。

驚きを遥かに超える内容だった。

結果、当時、結婚相手だの、仕事だのに悩んでいたが、そんなものは、
どうでもよくなるほど、この仕組みに衝撃を受けた。

その後、約20年近く、私は、その恩師に沢山のことを伝えて頂けた。
恩師はその後、命がけで、そこに集まる、悩める存在に伝え続け、手を差し伸べてくださった。

当時、自分に気づかず、孤立していることにも気づかなかった私を、皆さんと分け隔てなく、全力で向き合って下さり、本気で怒ってもくださった。
私は、とんでもなくひどく、誰にも相手にされないような状態であったのに、その方は、いつも笑顔を向けてくださっていた。

その笑顔は、不安だらけの私の心を溶かすものだった。
そんな安心感を、誰かに感じたことは一度もなかった。
今でも、いつも、どんな時でも、思い出す。

暗く、重かった私は、この地球が、いかに素晴らしい星なのかに気づくことができた。
誰にも心を開けず、自分にも他人にも嘘ばかりを言い、自分をごまかしてばかりの自分だった。

楽しいと感じることもなかった私は、その方と出逢え、また沢山、助けてくださり、本気で向き合ってくださるなかで、大嫌いだった自分の事を
大好きな自分だと思えるようになった。

その方は、何かをしたり、話すたびに私に

「楽しいか?」

と聞いてくださっていた。

「先生!もう、楽しいなんてもんじゃないですよ~‼
すごく楽しいです!嬉しいです!楽しいのを遥かに超えてますよっ!」

と、常に大げさに言う私の言葉を聞いては、その方は、いつも嬉しそうに

「そうか。それは良かったな。」

と笑っていた。

今も、思い出す、その笑顔は、私を癒す。そのたびに感謝と喜びに満ちる。
その方は、今は、もういない。
私が、いつか帰る、その日まで、自分をもっともっと楽しんで帰りたいと思う。

「先生!ものすごく、楽しかったです‼」

と、おみやげ話が出来るように。

このひとり言は、その恩師から伝えて頂いたことを実践し、今も現役でやっている『自分を知る』とは、どういうことなのか?等を伝えたくてやっている。

伝え方は分からなかったが、色んな方法で発信したいと思っていた時に思いついたのが、このブログである。


出逢いは、色んなところからやって来る。


このブログを目にした、あなたが、何かしらのヒントになってくださればいいなと思って出しています。

皆様にも、良い出逢いがあるかと思います。
それは人生を根底から変えることになるかもしれません。

こんな感じで、少しずつ、私が経験したこと、今も現役で楽しみながら、自分を知っていってることを、つづっていこうと思っています。

今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
それでは、この続きは、またの機会に。

それでは、今日も、楽しい一日を!


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