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『自分を知る』~地球はワナだらけ~

皆さん、こんにちは。アッと言う間に9月になりましたね。いかがお過ごしでしょうか?

私も毎日、『自分を知る』を実行中です。

今回は、『ワナ』についてです。



自分を知らないと、地球のあちらこちらにあるワナや、エサに引っかかり、大火傷をすることになるのです。

怖いのは、大火傷をしている事に気づいていないのは、自分だけ。という恐ろしさがあります。

前回の「ブスで良かった」に引き続き、お伝えしたいエピソードがあります。

私は、恩師である先生のおかげで、自分を知る事が出来ました。

ですが、事実を言ってくださる方は、いままで、ほとんどいなかったし、また、事実を唯一、伝えていた両親、妹の話をガン無視するわけですから、数十年、恥をかきっぱなし。という事になっていたのです。

怖いのは、これが美味しそうなワナと、飛びつきたくなるエサなので、私は、毎回、パクっと食いつき、まんまとはまっていました。

どんなものかをご紹介いたします。

まず、自分が不足しているもの、憧れているもの、欲しいものは、要注意です。この地球は冗談の星でもありますから、面白いジョークの世界が毎日、繰り広げられています。

私の場合、外見コンプレックスだったので、まず「ブス」であることに幼い頃に気づき「このままじゃ嫁に行けない」と焦りました。

太ってもいたので、さらなるハードさです。さらに頭も良い訳ではなく、勉強が苦手と来ています。唯一、得意なものは国語。

あとは、体育、音楽、美術、家庭科が好きでした。5大教科のうち算数、理科、社会、英語はまるでダメなのです。

また、性格はといえば、妹にマウントを取り、いばり腐ったり、えらそうに姉ちゃんぶるわけですから、これだけで男性が私に結婚を申し込む理由が見つかりません。

なのに!

肌の色だけが、やたらと白かったのです。ただ当時の私は、自分の肌の白さに対しての自覚があまりなかったのです。

ところが、高校を卒業し、専門学校に行くため、関西に言った頃から、強烈なワナが始まりました。

医療に関わる仕事ですので、患者さんから、とにかく、やたらと「カピバラ先生は、色が白くて綺麗ねぇ。」と連発されるのです。

また、祖母宅に住み、お世話になっていたのですが、色黒の祖母は

「あんた!ものすごく、色、白いなぁ。はぁ~❣キレイやわぁ。色白は七難隠すって言うてな。得なんやでぇ!」

このセリフを何十回、聞いたか分かりません。当時、色の白さに注目をしていなかった私は、

「え?そうかなぁ。そんなに白いかなぁ?」

でしたが、祖母や、患者さん。専門学校の生徒さんに、まるでアイドルを見るような目で、白さを褒められます。

関西は特に、色白を絶賛するような傾向があったのです。


自分はブスの自覚はありましたので、色が白いくらいでは、コンプレックスは消えません。ですが、毎度、言われると、あるフレーズに酔っていくのです。

「色が白くて綺麗

この「綺麗」という言葉だけが、響いてくるのです。ずっと憧れていたフレーズだったからです。


ですが、鏡を見るたびに、現実に引き戻されます。そうすると、今度は、当時の、今でいうボーイフレンドなる彼が、私の色の白さを褒めたたえ、専門学校では、女性も少なかったので、その彼は私の事を

「カピバラちゃんは、皆のマドンナだからなぁ❤」

なんということでしょう。あり得ない言葉を頂きました。このたった一度、言われた言葉を何十年も、リピートアフタミーをして繰り返し、心に刻んで生きてきました。

強烈なワナです。

それでも、やはり鏡を見ると現実に引き戻されます。するとどうでしょう。

専門学校を卒業し、医療従事者として現場に出ると、患者さんから

「カピバラ先生は、色が白くて綺麗ですねぇ。」

「先生は、誰かに似てるわぁ。あっ!天海祐希だ!」

「先生は、キレイですよね。ほら、女優のあの人。かたせ梨乃に似てるわ!」

「先生は美人3姉妹ですね!(ちなみに私は3姉妹の長女でした。)」

「先生の事を主人にも話したのよ。あそこの先生は美女だから。」


美女だから……美女だから……美女だから……。




この言葉だけが、こだまする様な衝撃でした。

普通は、ここで

「あぁ、冗談を言っているんだな。完全なる社交辞令だな」

と思うべきところを

「美女!美女だって?なんてこった!いい響き。美女かぁ。そう見えるのかなぁ?どうせ社交辞令だろう?……。いや、でも本気で言ってたしなぁ。」


関西で、何十回と「肌が白くて綺麗」と言われたことは、刺青のように心にきざまれ、「顔が綺麗」と言われているという勘違いが仕上がっていた私は、この一言で

「私は美女。キレイ。イイ女なんだ。それも、たぐいまれなるイイ女なんだ。資格も持ってるし、私の右に出るものはいないな。」

こうやってイカれたカピバラちゃんが、そこに誕生したのであります。

そこからは、もう鏡を見ても「イイ女」しか映っていません。誰の言葉も入ってきません。

「こんなにモテる、イイ女を持つ妹はかわいそうだ。嫉妬と羨ましさで、落ち込んでしまうだろう。姉として申し訳ないな。でも、許してくれ妹よ。仕方がない事なんだよ。はぁ~。モテる女は辛いな」

と、本気で思っていたのです。劣等感で落ち込んでしまうであろう妹を、本気で心配していたのです。自分でも驚く仕上がりです。


自分が不足しているもの、欲しい言葉、憧れているものが強ければ強いほど、その言葉が来たときは、パクっと飛びついてしまいます。こうやって、事実が見れなくなるのが地球なのです。

知って頂きたいのは、周りは、セリフを言うだけで、本当に思っていた事を言う方は、まれです。また、勘違いをするクセをお持ちの方は、そんな自分だと気づいていないと、まんまとワナにはまります。

また、自分の事実から逃げ、現実逃避をしても大変です。どんなに美女だと思いたくても、事実は変わりません。

この夢から目を覚ましてくださったのが、恩師です。

「カピバラちゃんは、ブスなんだよ。」

これが、私の目を覚ましてくださいました。


イイ女だと勘違いしたまま生きて、亡くなった後、自分のビデオを見た時、ショックで立ち直れなかったと思います。

きっと、笑えません。ブスだと気づいたから、今は、この勘違いしていた自分を思い出すたびに大笑いしてしまいます。

この、多くのご協力者のおかげで、強烈な勘違いができ、そこから自分に気づけ、自分を知れました。

もうブラボーでしかないです。

ただ、この自分に気づかなかったら、ショックでしかないです。

皆さん。周りから、褒められることもあるでしょうが、自分を知らないと大火傷しますよ。

事実を見る力を養うしかないです。この事実が、なかなか見れなくなっている地球だから、また面白いのです。

皆さんは、自分の事をどう思っていますか?

自分を上げ過ぎても下げ過ぎても、事実からズレてしまいます。

地球は自分を知れる楽しい星です。簡単ではないから面白いのです。ワナや、エサが沢山、ちりばめられています。この罠を見破って、ますます楽しく過ごしてみたいと思いませんか?

耳の痛いことを言ってくださる方が、自分にとって、大事な救世主になります。必ず、身近にいらっしゃるはずですので、その方を大事にしてください。

自分を知って、自分を楽しみたいですね。

それではまた、お会いする日まで。


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