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マジカルミライに使用された照明・レーザー・特殊効果

初めまして。私は趣味でライブなどの機材を調査している、Umamimiといいます。

今回はメモ的になりますが、過去のマジカルミライで使用された照明機材をまとめてみようと思います。もしなんだこれ?というものがあればぜひこれを参考にしていただければなと思います。

順番は最近のマジカルミライ2023から遡っていきます。2023と2022の両方で使用されている場合、解説は2023に、2022にはその機材が使用されているという記述がされています。

専門的な話は基本しませんので、仕様などをお調べの方は各機材の記事を参照ください。詳細が示されているサイトがあるものは各機材の紹介の最後にURLを記載しています(基本英語です)。もしリンク切れしていたら下のX(旧Twitter)にご連絡ください

X(旧Twitter) @kapibara_811

変更点

【2024/7/14】
・2019
✕PIXICYC2/indoor(Silverstar)
◯PIXICYC/EZ12(Silverstar)

・2018
✕PIXICYC2/indoor(Silverstar)
◯PIXICYC2 mk2/indoor(Silverstar)
間違ってました。すいません…

・2016
追加:Pointe(ROBE)

その他、一部記述を変更。

前提

【3/30追記】
多くの方にこの記事をご覧頂いております。本当にありがとうございます。
マジカルミライそのものの説明をさせていただきます。

『初音ミク「マジカルミライ」』は、初音ミクたちバーチャル・シンガーの3DCGライブと、創作の楽しさを体感できる企画展を併催したイベントです。

創ることを楽しむ、作品を楽しむ、クリエイターを応援する、同じキャラクター・作品・クリエイターが好きな同志と出逢う、新たな技術やコラボレーション企画と出逢う、など"初音ミクたちをハブ(きっかけ)として、「創作」というキーワードで繋がる場所、その楽しさを体感できる場所"を目指して展開いたします。

「初音ミク」を中心として、「鏡音リン」「鏡音レン」「巡音ルカ」「MEIKO」「KAITO」らがイベントを盛り立てます。

引用:マジカルミライ HP

マジカルミライでは、2013年から一貫して照明を担当している会社は
「Heart-s(ハートス)」です。
社名が頻繁に変更されるので、このnoteではハートスとしますね。

特殊効果に関しても、2013年から「SPARK」が担当しています。
レーザー系に関しては、マジミラ担当の方が様々な会社を転々とされていますので、会社名の記載はいたしません。

機材名の横に書いている括弧の中身は、機材を製造した会社です。不明ではなく、?が付いている場合はマジミラを担当する会社のオリジナルの可能性があるものを指します。

調査を開始したのが2020年からなので、2018年より以前の機材は機材リストなどの資料が不足しています。
このnoteで紹介している機材は合っている自信のあるものにしていますが、先程の理由のため機材が異なっていたり出来ていなかったりしています。
ご容赦いただいたうえで、この機材紹介をご覧ください。

マジカルミライ2023

MAC Aura(Martin)

ハートス HPから引用

よく見る照明。色が綺麗に混ざる照明で、小さくて動いている照明は基本この照明です。正面からバンドメンバーを照らしたりもしています。
マジカルミライ以外でも様々なライブやイベントで使用されています。

詳細はこちら

MAC Axiom Hybrid(Martin)

ハートス HPから引用

よくみる照明その2。他の照明と比べると大きく、動きや色以外にも”ゴボ”を用いて模様を描くことも出来ます。個人的にゴボを素早く動かして模様を変える演出が好きです。
マジカルミライでは、様々な場所からミラーボールを照らしていたりします。

詳細はこちら

RUSH PAR2 BGRW ZOOM(Martin)

ハートス HPから引用

直接目に見えることは少なく、かなり小さい照明。マジミラ2023では、後ろ上の方からバンドメンバーを照らしたり、三角や星型のパネル、ミクたちが立つスピーカー風のステージを照らしています。

詳細はこちら

Axcor Spot 400(ClayPaky)

ハートス HPから引用

絶対に直接見えない照明。ミクたちが立体的に見えるように、スクリーンの後ろにゴボを用いて模様のある光を出す照明です。機材は直接見えませんが、ゴボの模様で特定可能です。

※ゴボは入れ替え可能な機材もありますが、ハートスでは機材に最初からあるゴボを使用していると思われます。

詳細はこちら

Blinder300(BOLD)

ハートス HPから引用

よく見る照明その3。ステージの上部や左右のところによく置かれています。他の照明より明るいため、音に合わせた演出や目つぶしと呼ばれる演出によく用いられます。ドラムやキーボードを照らしていたりもしますね。

詳細はこちら

ミラーボール60cm(日照)

ハートス HPから引用

何の変哲もないミラーボールです。回転する速さを変えることが出来ます。
ミラーボールにスポットライトやレーザーの光を当てて様々な演出をしています。

詳細はこちら(ハートス大阪の商品なので違うかも…?)

MagicDot-SX(Ayrton)

ハートス HPから引用

大きそうに見えてとても小さい照明。マジミラ2023では同機材が3つ並んでセットになっていました。他の機材と異なり同じ方向に無限に回転することが出来ます。演出の幅が広がりますね。

詳細はこちら

Circa Scoop XL LED (Mega-Lite)

Mega-Lite HPから引用

存在感のある照明。2023年にマジミラに初導入され、ヒーローのスピーカー風の照明に見えます。外側と内側が別に光ります。レトロな感じもしますね。
ハートスHPには掲載されていません。

詳細はこちら

Alligator(EK PRO)

2つの姿を持つ照明。表と裏で別々の光源が搭載されています。MagicDotと同じく、同じ方向に無限に回転することが出来ます。
マジミラ10thでも似たような照明があったので、それを意識しているのかもしれませんね。
ハートスHPには掲載されていません。

詳細はこちら(中国語です)

クセノンピン(USHIO)

ハートス HPから引用

THE・スポットライト。マジミラ10th in Sapporoから、バンドメンバーにスポットライトを当てるようになりました。それを引き継いで、Osaka、Tokyoにも使用されるようになりました。
イントレという足場の上に人員と一緒に設置し、前や横のスクリーンに出てきたバンドメンバーを照らしました。

詳細はこちら

マジカルミライ10th

・MAC Aura(Martin)
・MAC Axiom Hybrid(Martin)
・RUSH PAR2 BGRW ZOOM(Martin)
・Axcor Spot 400(ClayPaky)
・Blinder300(BOLD)
・ミラーボール60cm(日照)

AlienPix-RS(Ayrton)

ハートス HPから引用(現在掲載なし)

よく動く照明。見た目以上に様々なところが動くので、今まで出来なかった演出が出来るようになりました。
マジミラ2020で初登場したあと、2021では使われませんでしたが、10thで復活を遂げました。

詳細はこちら

Rocket-2R(e-lite)

ハートス HPから引用(現在掲載なし)

レーザーのようなもの。スキャナーとも分類されます。光が素早く動くのが好きです。
現在はハートスHPに掲載されていません。

詳細はこちら

Versa™ TUBE(Barco?)

Barco HPから引用

ほぼスクリーンな照明。他にThunderboltでも用いられましたが、この年限りでした。マジミラ10thでは網目上に設置されていました。(この機材に流す映像は針 -needle- が担当していました。)
インターネットに情報が少なかったのですが、どうもハートスの所有している機材とスペックが異なっているようです。

詳細はこちら

MagicBlade-R(Ayrton)

マスターズカンパニー HPから引用

少し大きめな照明。この照明もマジミラ10thのみでの使用となりました。2023年以降はAligatorに変わってもらっています。

詳細はこちら

マジカルミライ2021

・MAC Aura(Martin)
・MAC Axiom Hybrid(Martin)
・RUSH PAR2 BGRW ZOOM(Martin)
・Axcor Spot 400(ClayPaky)
・Blinder300(BOLD)
・ミラーボール60cm(日照)
・Rocket-2R(e-lite)

Color Source PAR(ETC)

ハートス HPから引用

少し分かりにくい照明。マジミラ2021のみ、ミクたちが立つレンガステージを照らしていました。

詳細はこちら

KATANA(D.T.S.)

ハートス HPから引用

ヘビみたいに動く照明。スモークを炊くときれいな光のカーテンが生まれます。マジミラ2020以降のバーライトとして用いられてきました。

詳細はこちら

HY B-EYE K25(ClayPaky)

ハートス HPから引用

Auraより大きい照明。ひとつひとつの光源を操作出来るので、この1灯だけで様々な演出が出来ます。マジミラ2021のみ使用されました。

詳細はこちら

マジカルミライ2020

・MAC Aura(Martin)
・MAC Axiom Hybrid(Martin)
・RUSH PAR2 BGRW ZOOM(Martin)
・Blinder300(BOLD)
・ミラーボール60cm(日照)
・Rocket-2R(e-lite)
・AlienPix-RS(Ayrton)
・KATANA(D.T.S.)

LED BL-4(ACME)

ハートス HPから引用

眩しい照明。Blinder 300が使用される前が、暖色系しか光らせられないこの照明が用いられていました。
同年のマジミラ2020からBlinder 300が導入されましたが、全てのバンドメンバーを前から照らすのみでした。

詳細はこちら(中国語です)

マジカルミライ2019

・MAC Aura(Martin)
・MAC Axiom Hybrid(Martin)
・RUSH PAR2 BGRW ZOOM(Martin)
・ミラーボール60cm(日照)
・Rocket-2R(e-lite)
・LED BL-4(ACME)

P-5(SGM)

ハートス HPから引用

バンドメンバーを照らす照明。Blinder 300が導入される前はバンドメンバーを照らす照明として用いられてきました。
マジミラ2017では、演出の一部として使用されています。

詳細はこちら

PIXICYC/EZ12(Silverstar)

ハートス HPから引用

次のPIXICYC2 mk2の進化系にあたり、9灯が12灯に増えた照明です。
なんせきれいで大好きです。演出も2018より幅が広がっていると思います。

詳細はこちら

マジカルミライ2018

・MAC Aura(Martin)
・MAC Axiom Hybrid(Martin)
・RUSH PAR2 BGRW ZOOM(Martin)
・ミラーボール60cm(日照)
・Rocket-2R(e-lite)
・LED BL-4(ACME)
・P-5(SGM)

PIXICYC2 mk2/indoor(Silverstar)

ハートス HPから引用

何の変哲もないバーライト。トラスをなぞるように設置されていました。シンプルながら、この機材が一番ステージの要とも言えますね。
ちなみにハートスさんのホームページは、PIXICYCとPIXICYC2 mk2の写真が混ざってしまっていたりします。

詳細はこちら

マジカルミライ2017

照明会社の機材やマジミラ全体の体制が変わった2017ですが、
大きな変化はあまり見られませんでした。
2018のPIXICYC2 mk2/indoor(Silverstar)がないのと、2013年から使用されている暖色バーライトがありますが、機材特定に至っていないため省略させていただきます。

マジカルミライ2016~2013

マジミラ2016以前は、全機材の特定が出来ないため、今判明している機材のみを掲載しています。

INTELLIPIX-R(Ayrton)

裏方屋 HPから引用

目立つ照明。マジミラ2015、2016で使用されました。
光源ひとつひとつを操作する必要があり作業量が多すぎるので、一般的なライブ照明を操作する担当以外に、この照明のみを担当するスタッフがいるようです。

詳細はこちら

BB4 Washlight(i-Pix)

もう分からない

P-5に代わる前に使用されていた照明。マジミラ2013~2016?まで使用されました。
あまりにも情報がありません。偶然見つけました。何故見つけられたかは分かりません。i-Pix社はもう潰れているのかな?

【追記】ちなみに、FuLUKAlor ink.制作の巡音ルカファンメイドライブ「ルカファンタジア」で使用された可能性があります。まだ流通しているのかもしれませんね。

詳細?はこちら

MAC Viper(Martin)

ハートス HPから引用

Axiom Hybridに代わる前に使用されていた照明。マジミラ2014、2015で確認しています。
持ち手のようなところがあるのが特徴です。

詳細はこちら

Pointe(ROBE)

ハートス HPから引用

Axiom Hybridに代わる前に使用されていた照明。マジミラ2016で確認しています。
個人的に「ザ・ムービングライト」のような形をしていると思います。

詳細はこちら

MAC 301 Wash(Martin)

Martin HPから引用

Auraに代わる前…?に使用されていた照明。マジミラ2016で確認しています。Auraっぽい照明がマジミラ2013にあったので少し不思議に思っています。

詳細はこちら

レーザー系

レーザー系はマジミラ2021と2020以外は特定できていません。

IVL Carré(Minuit Une)

ハートス HPから引用

一般的な照明ではなくレーザーの分類になる照明。マジミラ2020 in Tokyo、マジミラ2021で使用されました。
今まで出来なかった演出が簡単に出来るようになりました。ピラミッド型の機材も存在しています。

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※LaserAnimation Sollingerは以降LASと略します

PHAENON X Pro(LaserAnimation Sollinger)

LAS HPから引用

一般的なレーザー。マジミラ2020で使用されました。
特筆すべき点はありません。

詳細はこちら

PHAENON X mini(LaserAnimation Sollinger)

LAS HPから引用

一般的なレーザー。マジミラ2021で使用されました。
Proよりも小さくなっています。

詳細はこちら

特殊効果系

FOGGER G3(不明)

Google検索から引用

一般的なスモークを炊く装置。マジミラ2018以降使用されています。
後述する小型CO2BOXより長持ちし、重めであまり動かないスモークが出ます。

詳細はありません

BUBBLE MASTER(不明)

Google検索から引用

シャボン玉を出す装置。マジミラ2020で使用されました。
SPARKにはシャボン玉を出す装置があるのを記載していなかったので、2020年当時レーザー担当だった株式会社特効のものを参照しました。

詳細はこちら

リトルブリザード(SPARK)

SPARK HPから引用

雪を降らす装置。マジミラ2020で使用されました。
かなりの勢いで噴射されます。

詳細はこちら

小型CO2BOX(SPARK)

SPARK HPから引用

勢いのあるスモークを出す装置。マジミラ2018から使用されています。
すぐにスモークは消えますが、小刻みに噴射出来るので、曲に合わせた演出をすることが出来ます

詳細はありません

キャノン砲(SPARK)

SPARK HPから引用

銀テープ砲。毎年のマジミラで使用されています。
約15mほど飛ぶため、マジミラではおよそ20列あたりまで届きます。

詳細はこちら

SPARKULAR(SHOWVEN)

SHOWVEN HPから引用

火を吹く装置。マジミラ10thから使用されています。
正確には金属の粉を噴射しています。この界隈ではセカライ1stに初導入され、その後マジミラに輸入されることになりました。

詳細はこちら

その他

レディオック フラッドネオ/調光不可(岩崎電気株式会社)

ハートス HPより引用

企画展にいる照明。毎年のマジミラで使用されています。
企画展で展示される等身大立像や、10thのトラックを照らすのに使用されました。

詳細はこちら

grandMA3 Full-size(MA Lighting)

MA Lighting HPより引用

いわゆる照明卓です。ハートスさんからの貸出はありませんが、実際のライブではこの卓が使用されています。

詳細はこちら

L8(L8 LLC)

L8 LLC HPより引用

いわゆるシミュレーションソフトウェアです。マジカルミライではL8が使用されているようです。

詳細はこちら

終わりに

今回は、今までのマジカルミライで使用されてきた機材を紹介させていただきました。

私自身、照明を語れるほどのものでは全くありませんが、照明の大切さは身に沁みて感じています。演出の幅も大きく広がり、作品のクオリティを上げられると思います。

もちろん、紹介してきたお高い機材を使えば必ず良いものが作れる訳ではありません。使いこなして、初めてその機材の良いところを引き出すことが出来ますからね。
やっぱりプロは凄いですね。

あと特定するのは楽しいですね。

今回はこれぐらいにさせていただきます。次のマジミラが始まったり、新しく分かったことがあれば、また編集しますね。

駄文でしたが、ここまで見ていただきありがとうございました。m(_ _)m

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