日記「一人称のはなし」

一人称の呼び方がたくさんあるのが、日本語の楽しいところです。

「わたし」「俺」「僕」「あたし」「うち」「自分」「小生」「吾輩」「ワシ」など。などなど。日本語には一人称がたくさんある。面白いですよね。

たまらなく好きな一人称がある。「僕」だ。

「僕」。「ぼく」。声に出してみてください。なんて可愛らしい響きなんだろう。「僕」という言葉の可愛さが好きです。

男の人が使う「僕」が好き。普段は「俺」の人が、ちょっといいこちゃんぶって「僕」というのも好き。ずっと「僕」って言ってる人も好き。

女の子が使う「僕」はもっと好き。少年のようなやんちゃっぽいところと、可愛らしさがそこにある。いわゆる「ぼくっこ」というキャラは秒で好きになる。

自分もできれば「僕」を使いたい。使いたいから、ネットではずっと「僕」という一人称を使っている。リアルではちょっと使いずらいけれど。顔の見えないネットの世界は気兼ねなく使えるからいい。

「私」とか。「自分」とか。そういうリアルな世界で使うよそゆきな一人称を脱ぎ捨てて、ネットの世界で「僕」と名乗る時、なんだか少し自由な気持ちになる。やんちゃで、わがままで、子供っぽい、そういう自分になれる気がする。それはリアルではなかなか、なることのできない自分で。

なりたい自分に少しなれる。それがネットの楽しいところなのかもしれない。

僕は「僕」という一人称が好きだ。好きすぎるくらいに。

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