くたびれちゃうぜ
たとえば
自虐ネタが苦手だ。
「そんなことないですよ」と返すのもなんか気を使っているように見えるし
「そのとおりですよね」なんて絶対言えないし
気まずい笑いを返すしかなくなるから自虐が苦手。
なのにうっかりすると自分もフランクに自虐に走り、
引き気味の笑顔にやらかした…と思う。
とか
たとえば
相手の話を一生懸命聞いて、聞いて、聞いた後
自分の話をしようとすると
「いやお前の話は求めてないんだけど」って目をされて
なーんだ僕ってば赤べこ的役割しか求められてなかったのね
失礼しました!べえべえ!って思う。
とか
たとえば
他人との会話って選択式クイズで
うっかり”間違った”選択肢を選ぶと
何かのポイントが減っていって
それが尽きた瞬間に自分はその人に見放される
という緊張感がいつもついて回っている気がする。
とか
たとえば
自分が人間として生まれたことは
例えて言うならば偏差値がバカ高い学校を記念受験のつもりで受けてみたら
うっかり受かってしまったみたいな
どう考えても自分に人間は荷が重すぎる
そんな居心地の悪さを抱えている。
とか
とかとか
そういう細々したことが
積み重なって積み重なって
くたびれてしまう
人間はこわい
何を考えているかわからないからこわい
でも、何を考えているかわかってしまったら
もっともっとこわいんだろうな。
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