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私が読書するなんて

18歳、上京し、寮生活を始めた時。
23歳、初めて結婚した時。
26歳。離婚し一人暮らしを始めた時。
人生の節目を思い返すと、私の本棚に本は一冊もなかった。
(と言うとかっこいいからそう言ってみたけどそもそも本棚すらなかった)
本を読んでる暇はないくらい、音楽、釣り、鉄道、アイドルなど…他の趣味に没頭していた。はずだったのだが。

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現在、本棚には50冊の本がずらりと並んでいる。
誰だ、50冊も本を買ったのは。はいもちろん私です。
本は必要ないと思っていた私が、どうして本に囲まれ始めたんだろう。

きっかけはうつ病

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※写真はイメージです

28歳の時にうつ病を発症したが、あの頃はとにかく全ての刺激に過敏になってしまい、テレビが見れなくなってしまった。見られるのはカラフルな字幕や派手な演出の少ない番組。
そんな番組はなかなかないので、(タモリ倶楽部は録画して見ていた。あの番組は字幕が少なくて刺激に敏感な方におすすめ😘)すっかりテレビから離れた。ラジオも試したが、自宅の中では電波がイマイチでガサガサとした雑音が気になる。そうなると休職中の有り余る時間を潰せなくなり、寝るしかない。
そんな不毛な休職生活を医師に相談したところ、勧めてくれたのが読書だった。
最初は集中力が続かないので、短編集を探して、1話だけ読んだ。それがだんだん2話、3話と読めるようになり、寝ている時間も短くなり。私のうつ病回復にとても役立ったのだ。

遺伝子が本を求めている(大袈裟)

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※写真はイメージです。妄想です。

実は私の親族には、とある出版社の親戚がいて、小さい頃その出版社の本が年に一度、複数冊送られてくるという、恵まれた環境にいた。幼い頃から本を読んではいたのだ。そもそも、母親は読書好きである。本棚には分厚い大量の本が並んでいた。それらを読ませてもらったことはないし(多分汚すからw)本を読みなさいと勧められたことはないが、こうして私は今、本を読んでいる。本を好きになる遺伝子がどこかに存在しているような気がする。
まあ実際、そんなドラマチックな話ではない。読書は趣味として絶対的な人気を誇るし、ただ単に歳取ると本好きになるってだけかも。

がんばれ、私の本

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うちの祖母は、本を踏んだり床に置き去りにするととても怒った。本は大切にしなさい、と教えてくれた。昔は本を読むこと自体とても贅沢で、貴重なものだったのだろう。そう考えると今本棚に並ぶ50冊はとても輝いて見えるし、これからも大切にしていきたい。
本は床においたりせず、本棚に綺麗に仕舞い込み、大切に扱いたい。気持ちはある。あるのだ。信じて欲しい。

しかし、本という存在が当たり前になっている現代において、私の本は時にダンベルがわりに使われたり、ストレッチのため背中に敷かれたりしている。祖母に見つかったら大変だ。
また、私はお風呂で本を読んでしまう。これはいけない。私がお風呂で本を読むと8割の確率で湯船に落ちてしまう。要するに寝落ちの本浸しだ。(ことわざ風に言ってみたがこんなことわざは存在しない。)

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本浸しになった本は、「冷凍すると縮まない」と聞いたことがあるため、とりあえず冷凍庫に入れておく。忘れた頃に取り出し、解凍(と言う名の放置)をすると、若干ふにゃふにゃだがまあ許せるといった感じに復活する。
多分もっとちゃんとしたやり方があるはずだ。なんか重石を載せなきゃいけないとか、解凍の際の手順が違う気がする。
次に本浸ししちゃった時のために、ちゃんと調べておきます。誰か知ってたら教えてください。
そもそも私はKindleを持っているじゃないか。と言うわけで風呂ではKindleを読みます。おばあちゃん、こんな孫でごめんなさい。。。

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