人も自分も操れる! 暗示大全
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
成功している人は暗示を上手に使っている
暗示というどこか怪しげな言葉をタイトルに持ってくる時点で、けっこう狙ってるな、という気はしますね(笑)
黒い心理学系の香りがプンプンします。
しかし、実際はそんなことないんですよ、普通に存在するものですよ、という研究者らしい立ち位置でのまえがきではないでしょうか。
本書の内容
心理実験集
本書をごくシンプルに表現するとしたら、暗示に関する心理実験を集め、平易な言葉で解説した心理実験集と言えそうです。
その実験から考えられる活用法なども追記されていますが、やっぱりだいご味は心理実験。
こういったエビデンスがあるものは、やっぱり「きっとそうなんだろう」と思ってしまう、ハロー効果、つまり暗示がここにもあるわけです。
実は私は、企業の幹部研修には、ぜひ心理学を学ぶ機会を持つべきだと思っています。
なぜなら、企業を構成するのは人だからです。
そして、マネージャーがマネジメントするのも人ですね。
こういったことを学ばない管理職が、無理やり部下を従わせようとすると、パワハラなんてことが起きてしまいます。
自分って何だろう?
本書を読み進めていくうちに、自分の行動のかなりの部分が何かしらの暗示に従っているような感覚を受ける人もいるかもしれません。
いろんなことが、自分で決めてるつもりだけど、実は、暗示によって動かされているとか、反射的に反応しているだけとか。
実際にそんな議論もあって、本質的なその人の自由意志というのは本当にあるのか?という疑いを持つ人もいる。
確かに確かに。
まあ、心理実験をいろいろ見れば見るほど、人間って何だろう、なんて思うことがしばしばあります。
そんな人間理解のためにも、知的好奇心を満たすためにも、手にとって損はない一冊だと思います。
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