「夜になると鮭は」「マチネの終わりに」

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文庫本486ページ読み応え抜群難しい漢字と言葉の多さに四苦八苦するのはいつものこと。恋愛小説を堪能しつつ、イランイラク戦争や経済、難民問題等も盛り込まれてい。小説に組み込むことで関心も沸くし理解も少しだけできる。今回の大きな発見は音楽の力を認識できたことだ。音楽は死者とつながることもできる、慰めになる、気持ちを落ち着かせるもの、思索を深める助けになるものetc・・恋愛小説についていえば。。映画化されたので俳優の顔が終始ちらつくのが邪魔くさいと思いつつ読む。p240~早苗の行動に息をのみどきどきが止まらない。~p390の早苗の行動はあきれる。早苗は大嫌いだ。自分の中にも早苗はいるとわかるから余計嫌いだ。様々な出来事、時間を経てのラストは・・美しい・・が、自分なりに様々妄想して楽しんでいる。

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昭和60年1985年7月 村上春樹訳 裏表紙解説には「80年代アメリカを代表する一瞬のイメージのきらめきを切り取る短編作家・詩人である」とある。よくわからないけど・・読み始める。1作目「羽根」僕とフランは仕事仲間のバド夫婦の家に招かれて気が進まないままも出かけた。バドの家には8か月の赤ん坊がいて今まで見たことのないくらい「不細工」な赤ん坊だった・・結末の予想は全くはずれた。。自分の心は荒んでると愕然とした。テレビから毎日流れてくるワイドショーやニュースの影響だろうなあ・・と考えながら読み進めた。他にも読んでみたいと思う。※「やれやれ」が出てくるたびに村上春樹訳だなと再認識していた。

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