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ChatGPTに作らせてみた、朗読用「吾輩は…」【フリー台本】

「こんな夢を見た」に続いて、「吾輩は猫である」で始まる短編をChatGPTに作らせてみました。今回は連続短編小説を目指します!

朗読用のフリー台本としてもお使いいただけます(以下の「コンテンツ利用」の章もご覧ください)。
Stand.fmの「シアトル発 薫のつらつら語り」にても、朗読しております。


吾輩は…

作:ChatGPT、プロンプト・エンジニアリング:奥村薫

第一節

吾輩は猫である。
吾輩は四足で床を這い、独特の視界から人間社会を観察していた。人間の言葉を解することはできるが、吾輩の声はただの「にゃー」と聞こえるだけ。そんな彼らの認識の限界に、吾輩は内心、ほくそ笑んでいた。
 
吾輩の住処は古びた日本家屋、その主は老人と若者の二人。老人は一日中、墨で文字を書いている学者で、若者は時折家に帰る孤高の画家だ。吾輩は彼らの日常を見て、人間の複雑さと単純さを学んだ。
 
吾輩は時折、学者の肩に跳び乗り、彼の揮毫をじっと見つめる。文字が紙に流れるように落ち、一介の猫の目からは理解できない深淵が開かれる。それでも、その筆の動き、紙に触れる瞬間の微かな音、それらは吾輩の心を静め、何かを教えてくれるようだった。
 
一方、画家はいつも夜遅く帰宅する。彼の部屋の光が廊下を照らすと、吾輩は足元にすり寄り、画筆の動きを見つめる。彼の作品には人間の情熱と苦悩が描かれており、それは吾輩にとって未知の世界であった。
 
そんなある日、画家が帰らなかった。日が昇り、沈む。それが何度も繰り返される。吾輩は画家の帰りを待ちわび、彼の床に転がる筆を見つめた。その筆は、もはや新たな色を紙に運ぶことはなかった。
 
学者は老いて体力を失い、次第に筆を取ることも減った。彼の部屋は静寂に包まれ、墨の香りだけが時間を刻んでいた。吾輩は彼の側で静かに眠り、彼の息遣いを聞きながら、人間の生と死、そして時の流れを理解した。

第二節

「吾輩は猫である。人間のようには考えないが、感じることができる。」
 
老人が床(とこ)に伏し、生命の灯が次第に弱まっていくのを感じた。吾輩は彼の横に佇み、彼の冷たくなりつつある手を舌でなぞった。これまでの彼の知識、情熱、そして喜びや悲しみが、その手から吾輩に流れ込んでくるようだった。
 
老人の息は静かに止まり、吾輩はその瞬間を寂しくも堂々と見届けた。生涯を通じて文字に情熱を注ぎ込んだ学者が、最後の息を吹きかける紙は、吾輩の心だった。彼が去った後の部屋には、墨の香りと沈黙だけが残された。
 
そして、吾輩は独りになった。広い家がぽっかりと空虚に感じられ、吾輩はそれまでとは違う孤独を知った。しかし、吾輩は猫であり、生きるための本能が吾輩を突き動かした。
 
春が来て、吾輩は庭で小鳥を追いかけ、新芽をかじり、太陽の光を全身で浴びた。夏には、築地の上で月を見上げ、秋には、落ち葉の上で昼寝を楽しんだ。冬には、縁側で寒風を感じながら、過ぎ去った日々を思い出した。
 
人間の世界に留まり、その一部となることはできなかったが、吾輩は新たな世界を見つけ出した。それは、人間の社会からは疎遠でありながら、自然の中に深く根ざした世界だった。その世界で、吾輩は生きる喜びを見つけ、孤独を癒す新たな友達を得た。
 
だが、人間とのつながりを完全には断ち切ることはできなかった。吾輩の心の中には、依然として学者と画家の思い出が刻まれていた。彼らの存在は、吾輩の中で生き続け、吾輩の行動に影響を与えていた。

第三節

「吾輩は猫である。生きることの意味を求めて彷徨う。」
 
春の朝、吾輩は新たな人間と出会った。それは、この家の新しい主人、若い女性であった。彼女は画家の妹で、彼の死を知り、その家と吾輩を訪れてきたのだ。
 
彼女の目には兄と同じ熱意が宿っていたが、それは兄とは異なる形で現れていた。彼女は兄の残した画筆(がひつ)を手に取り、新たな色彩を紙に運んだ。その描く世界は、兄の描いた世界とは異なるが、同じく美しく、繊細だった。
 
吾輩は彼女をじっと見つめ、彼女の創作活動を見守った。彼女の筆の動きは、兄とは異なるリズムとエネルギーを持っていた。彼女が描く世界は、吾輩がこれまで見てきたどの世界とも異なる独特の色彩と形状を持っていた。
 
吾輩は彼女の作品を見つめ、その中に自分自身を見つけ出した。彼女の絵は吾輩の心の中にある感情を引き出し、吾輩の心の中にある風景を映し出してくれた。
 
吾輩は、彼女が描く世界を通じて、自分自身と世界との関係性を再定義し、自分自身の存在意義を再評価することができた。吾輩は猫である。しかし、その中には、人間と同じように、感じること、考えること、そして生きることの喜びと苦しみが詰まっている。
 
「吾輩は猫である。しかし、それだけではない。吾輩は感じ、考え、生きる存在である。」
 
それは画家が紙に色を置くように、吾輩もまた、自己の存在をこの世界に刻む。それは吾輩が猫であるという事実を超えた何か、深く、広く、そして豊かな何かだ。
 
吾輩は猫である。しかし、それ以上に、吾輩はこの世界の一部であり、この世界と繋がり、共鳴し、そして影響を与えている。
 
「吾輩は猫である。そして、吾輩は生きている。」
吾輩はそう思いながら、新たな日々を迎える準備をする。

第四節

「吾輩は猫である。日々は静かに流れ、生活は淡々と進む。」
吾輩と画家の妹、名前は華子という。彼女との日常は新たなリズムを生み、吾輩の生活は新たな色彩を帯びた。
 
朝、吾輩は華子とともに庭を散歩する。華子は花壇の手入れをし、吾輩はそれを見守る。新緑の葉がきらきらと光を反射し、空から降り注ぐ光が全てを明るく照らす。その中で吾輩は、生命の息吹を感じる。
 
午後、吾輩は華子の作業部屋で昼寝をする。部屋の隅には、兄が使っていた画筆と絵の具がそのままに置かれている。華子は新たな絵を描き始める。彼女の筆の動きは繊細で、それが紙の上に新たな世界を描き出す。吾輩は目を閉じながらも、その音色を耳に刻む。
 
夕方、華子と一緒に夕食をとる。吾輩は猫用の食事を、華子は自分の食事をとる。それぞれの食事の香りが部屋に満ち、それが心地よいひとときを作り出す。その後、吾輩は華子の膝の上で寝る。彼女の手が吾輩の毛を撫でる。その優しい触れ合いが、一日の疲れを癒してくれる。
 
夜、吾輩は窓辺で月を見上げる。月の光が庭を照らし、その光が吾輩の心を静める。その中で、吾輩は自身の存在を感じ、その存在が世界と繋がっていることを再認識する。
 
こうして、吾輩の日々は淡々と流れる。しかし、その中には新たな発見と喜びが満ちている。それは、華子との共有された時間、新たな景色、そして自身の存在と世界とのつながりを感じる時間だ。
 
「吾輩は猫である。そして、吾輩はただ、生きている。」
そう思いながら、吾輩は新たな日々を迎える。


第五節

「吾輩は猫である。日々は静かに続き、だが時折、波紋は生じる。」
 
ある日、吾輩と華子の生活に変化が訪れた。それは、庭に現れた一匹の野良猫だった。その猫は吾輩よりも若く、生きるための獰猛さを備えていた。しかし、その目には恐怖と不安が混ざり合っていた。吾輩は初め、その猫を追い払おうとした。だが、華子は違った。彼女はその猫に食事を与え、そしてその存在を受け入れた。それは吾輩にとって新たな試練だった。しかし、吾輩は猫であり、その試練を乗り越えるための力を持っていた。
 
日々、その猫との間に何かが生まれつつあった。最初は敵意と警戒心だけだったが、徐々にそれは変わり始めた。その猫と遊ぶことで、吾輩は新たな経験と感情を得た。そして、その猫もまた、吾輩と華子から何かを学び取っていた。
 
ある日、その猫が吾輩と一緒に屋内で寝るようになった。それはまるで、その猫が吾輩と華子の一部となったかのようだった。吾輩はその猫を見つめ、その猫もまた吾輩を見つめ返した。そして、その瞬間、吾輩は何かを理解した。
 
「吾輩は猫である。そして、吾輩は共有することができる。」吾輩とその猫、そして華子。三者三様の存在が共有する時間と空間。それは新たな家族を生み出し、吾輩の世界に新たな色彩を加えた。その後、吾輩とその猫、そして華子の生活は新たなリズムを得た。それは以前とは違うが、それでも美しい調和を持っていた。そして、吾輩は再び思った。
 
「吾輩は猫である。そして、吾輩は生きている。」
その生は、時折波紋を生じ、そしてその波紋が新たな風景を生み出す。

第六節

「吾輩は猫である。猫らしく、そして時折、不思議なことも起こる。」
 
吾輩の日常は普通の猫と変わらない。庭で遊び、昼寝をし、華子や新しく来た猫と一緒に過ごす。しかし、ある日、吾輩の日常にちょっとした謎が表れた。

吾輩が庭で遊んでいると、目に見えない何かにぶつかることがあった。最初はただの思い違いだと思ったが、その何かが確実に存在していることを感じた。それは見えない壁のようで、吾輩がそれに近づくと、身体が微妙に押し返された。それは庭の一角だけで起こる現象で、目には何も見えなかった。吾輩は不思議に思って、何度も何度もその場所へと向かった。しかしそのたびに軽い抵抗がある。

吾輩はその事実を華子に伝えた。言葉ではなく、行動で。吾輩は何度もその場所に向かい、何かを探し続けた。そして、ついに華子は吾輩の行動に気付いた。

彼女はその場所を掘り返した。そこには、華子の兄がかつて描いた絵が埋められていた。生前、描き上げることができなかった作品だ。彼はその絵を完成させることができずに亡くなった。

その絵は未完成ながらも、華子の兄の情熱と才能が詰まっていた。彼女はその絵を持ち帰り、兄の意志を継ぐことを決めた。

「吾輩は猫である。猫らしく、そして時折、見えないものを見る」
吾輩はそう思いながら、またうたた寝をする。日々は謎に満ち、驚きに満ちていた。

(注:最終的に6章と7章の順番を入れ替えたために、Stand.fm内での章番号とずれております。Note.comのテキストのほうを、最終稿とさせてください。)

第七節

「吾輩は猫である。世界は面白おかしく、そして時折、皮肉なものだ。」
 
ある日、吾輩の家に一人の訪問者が訪れた。それは町の有名な画家で、彼は華子の兄のことを聞きつけ、その遺作を買い取るためにやってきたのだ。
 
彼は部屋に入り、作品を一つ一つ眺めた。そして、彼は一つの絵を選び、それを高額で買い取ることを申し出た。それは華子が最近描き終えた絵だった。
 
彼はその絵を見て、「これは素晴らしいものだ!」と言った。しかし、彼は華子がその絵を描いたとは知らなかった。華子はただ微笑み、彼の言葉に「ええ」と返事をした。
 
彼は大切そうに絵を抱えて帰っていった。その後、その絵はさらに高額で売られ、その評判は町中に広がった。そして、町の人々はその絵を描いたのは故人の男だと信じ、その名声を讃えた。
 
吾輩と華子ともう一匹の猫は、その事実を知りながらも何も言わなかった。彼女はただ絵を描き続け、吾輩とその猫は彼女を見守り続けた。
 
「吾輩は猫である。そして、世界は時折、皮肉なものだ。」
だが、それが吾輩の日々に影を落とすことはなかった。なぜなら、吾輩はただ、生きているからだ。

(注:最終的に6章と7章の順番を入れ替えたために、Stand.fm内での章番号とずれております。Note.comのテキストのほうを、最終稿とさせてください。)

第八節

「吾輩は猫である。日々は続き、そこには小さな出来事が詰まっている。」
 
ある日のことだ。太陽が高く昇り、庭は温かな光で満ちていた。吾輩ともう一匹の猫は、庭の一角で遊んでいた。その時、華子が庭へと出てきた。手には絵筆とキャンバスを持っていて、何かを描こうとしていたようだ。
 
華子は庭の一角にキャンバスを置き、そして絵筆を手に取った。彼女の目はキャンバスを見つめ、そして絵筆はキャンバスに触れた。その瞬間、彼女の手から生まれる色彩は、庭に新たな生命を吹き込んだ。
 
吾輩ともう一匹の猫は、華子が絵を描く様子をじっと見つめていた。彼女の手が動き、色彩が広がり、そして形が現れてくる。それはまるで、新たな世界が生まれる瞬間を見ているようだった。
 
その絵の中には、吾輩ともう一匹の猫が描かれていた。しかし、それはただの肖像画ではなかった。華子の手から生まれる色彩は、我々の日々を描いていた。吾輩たちの遊び、昼寝、そして共に過ごす時間。それらすべてが絵の中に息づいていた。
 
絵は完成し、華子はそれを吾輩たちに見せた。吾輩ともう一匹の猫は、その絵を見つめ、そして自分たちの日々を見つけた。そして、その瞬間、吾輩は何かを感じた。
 
「吾輩は猫である。そして、吾輩の日々は、こうして形に残る。」
吾輩はそう思いながら、華子の絵を見つめた。それは吾輩たちの日々を描いた一枚の絵だった。

第九節

「吾輩は猫である。しかし、時とは無情なもので、物語は終わりを迎えようとする。」
 
春の風が吹き抜け、庭は新緑の色に包まれていた。吾輩ともう一匹の猫は、華子と共に穏やかな日々を過ごしていた。しかし、その平穏はある日、突如として打ち破られた。
 
家主からの通知だ。彼らはこの家を手放すという。よって、新たな場所へと移るようにと書いてあった。華子は信じられないという顔をして、その通知を何度も読み返した。しかし、文字は変わらず、その現実は否応なく彼女に迫ってきた。
 
吾輩ともう一匹の猫は、華子の悲しみを察して、彼女の側に寄り添った。彼女は静かに涙を流し、そして我々を優しく撫でた。「ごめんね、あなたたち。でも、私たちは一緒にいられるから大丈夫だよ」と彼女は言った。
 
それから数日、華子は家の中を歩き回り、兄の絵や自分の絵、そして吾輩たちの日々を描いた絵を一つ一つ梱包した。そして、家の中にあった全ての思い出を胸に刻み込み、新たな生活へとの準備を進めた。
 
「吾輩は猫である。そして、我らはこれから新たな場所で、新たな日々を刻むことになる。」吾輩はそう思いながら、家の中を見回した。これまでの日々が色濃く残るその場所を、吾輩は決して忘れないことを誓った

第十節

「吾輩は猫である。そして、全ての物語は必ず終わりを迎える。」

引っ越しの日が来た。華子は慌ただしく荷物を運び出し、吾輩ともう一匹の猫はそれを見守っていた。空は曇り、遠くで雷鳴が聞こえてきた。
荷物が全て運び出され、空っぽになった家を吾輩たちはもう一度見回した。そこには過ぎ去った日々の面影が溢れていた。そして、その時、意外な事が起こった。

もう一匹の猫が姿を消していた。華子も吾輩も、彼がどこに行ったのか分からなかった。家の中を探し、庭を探し、近くの道を探したが、彼の姿はどこにもなかった。

そして、ついに雨が降り始めた。その雨はどんどん激しくなり、雷も鳴り響いた。華子は心配そうに外を見つめ、困り果て、そして吾輩に向かって言った「もう行かなきゃ…」。

吾輩はしぶしぶ華子に同意し、抱かれて一緒に門を出た、そして最後に家を見つめた。そして、その時、何かの激しい思いが吾輩を突き動かした。

矢も楯もたまらず、自分でも意味が分からないままに、吾輩は華子の腕の中から飛び出し、土砂降りの中、庭の茂みに駆け込んだのである。驚いた華子の叫び声が背後で響いた。しかし、吾輩はめくらめっぽうに走り続けた。華子がもう追ってこられないように…

それから吾輩がどうなったのかは、誰も知らない。物語はここで終わる。しかし、吾輩の物語はまだ終わっていない。そして、それは誰にも知る由もない。

朗読いただきました

CuminのPlayGround: https://stand.fm/episodes/64edc4982d3cc3e356b8504c


環境、コンテンツの利用

  • ChatGPTのバージョンはV4(有償版。$20/月)を使用しています。

  • 追加のLLM(言語モデル、学習データ)などは使用していません。

もしかして、これらを「朗読してみたい!」「使いたい!」と思う方が居られましたら、是非ご利用ください。以下の「ご利用について」をご一読ください。

トップ画像は、AIにより作成 [Image Creator, Powered by DALL-E]

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