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うまみがジュワッとしみだす、とうもろこしとスペアリブの塩スープ

今日は旬のとうもろこしを、さらにおいしく食べるスープをご紹介します。スペアリブと一緒に煮込むことで、とうもろこしからも骨付き肉からも、おいしい出汁がとれるのです。作り方は「切って、煮込むだけ」と、極めてシンプル。ぜひお試しください!

この記事は2019年cakes連載の再掲です。

仕込んだらあとは鍋におまかせ!

滋味あふれる夏のスープをご紹介しましょう。ぶつ切りにしたとうもろこしと骨付き豚肉・スペアリブを、塩味で煮込むだけの超シンプルなレシピ。とうもろこしの鮮やかな黄色が食欲をそそります。

とうもろこしのあまみや香りがやさしく溶け出したスープが、肉を食べるとじゅわっとしみだしてきます。本来とうもろこしは甘くて濃い味の野菜ですが、なぜかこのスープで味わうと、さっぱりとした印象です。弾力のある肉と、サクサクしたとうもろこしのコントラストが楽しいのです。

煮込み時間は若干長いものの、仕込んでしまえばあとはある程度放っておいて大丈夫。リモートワークの傍ら作っておけば、夕食にうれしい一皿となります。

とうもろこしとスペアリブの塩スープ

材料(2人分) 所要時間50分

スペアリブ 300~350g(4本)
とうもろこし 1本
酒 大さじ1
塩 小さじ1
水 800mL


作り方

1.とうもろこしを切る
とうもろこしの皮をはがして3センチほどの幅に切る。

2.スペアリブを下ゆでする
スペアリブを鍋に入れ、水をひたひたに注ぎ(記載外)、中火にかけてグラグラわいたら肉を取り出し一度湯を捨ててしまう。★1

3.とうもろこしをスペアリブと一緒に煮る
スペアリブを再び鍋に入れ、切ったとうもろこしも入れ、水800mLを注いで、酒と塩を加えて中火にかける。沸騰したら少し火を弱めて30分~40分煮る。★2

レシピのポイント解説

・スペアリブの下茹で
・スープの煮方

★1 スペアリブの下茹で

スペアリブはそのままではアクが出ますし、匂いが気になります。一度ゆでこぼして下ごしらえをしましょう。
肉を鍋に入れて、水をひたひたに入れて中火で煮ます。

スペアリブはグラム数より一人当たり2本と考えると買い物がしやすいです。

この段階では水だけでよい

沸騰し、アクが出たらざるなどに上げます。肉にアクがついていると思うので、さっと水洗いして流します。肉のうまみが逃げる心配はないので、大丈夫です。ゆでた水も肉のくさみが移っているので捨ててしまいましょう。

沸騰して、アクがブクブク出てきたらOK。それほど長く煮込む必要はない

★2 スープの煮方

あとは、鍋に再び肉を戻し、切ったとうもろこし、そして塩と酒、すべてを入れたら火にかけるだけです。沸騰したら弱火にして、コトコト煮込みます。最低30分、理想は50分から1時間です。長く煮る場合は、途中で水を少し足しましょう。

ふたはしませんが、蒸発が気になるなら、ふたをずらしてかけておいてもOKです。とうもろこしや肉が顔を出してしまっているときは、途中で少し動かしながら煮ます。今回は直径20センチの鍋を使っていますが、もっと大きな鍋の場合、水位が低くなりすぎてしまうことがあります。その場合、ギリギリかぶるぐらいまでは水を入れましょう。

ふたをすると鍋の温度が上がりすぎて濁るので、そのまま煮込む

とうもろこしと豚肉でパワーチャージ

とうもろこしは野菜の中ではカロリーが高めですが、食物繊維やアミノ酸がたっぷり含まれています。豚肉と並んで、疲労回復したいときにぴったりの食材です。近年はとうもろこしは流通時期が長く、9月末ごろまで出回っていますし、気軽に買える値段で売っている日もあります。そういうときにぜひ作ってみてください。

トウモロコシの芯からもうまみが出るので、味つけは塩と酒だけでも、奥行きのあるスープになります。
食べるときにちょっとアクセントがあると嬉しいですね。砂糖と醤油を混ぜたものにラー油をたらしたたれを添えて、肉を食べるときに使ってもおいしいものです。お試しください。

【アレンジ】野菜プラスで、ポトフ風

おおぶりの肉と野菜を水と塩でコトコト煮る。そう、これってポトフなんです。ですから、野菜は何を入れてもOK。いろいろな野菜を煮込んで、さらに食べ応えを出しましょう。

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読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。