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体にスルスルおさまる、春のやさしい中華スープ

春もようやく近づいてきました。今回の主役は、今が旬のにら。この時期のにらは独特の臭みもおだやかです。中華などでおなじみのパンチのある風味と異なる、爽やかで繊細な味わいのスープをご紹介します。
スープ作家の有賀薫さんによる、旬の野菜をたっぷり食べるベーシック・スープのレッスンです。

この記事は2017年cakes記事の再掲です。

やわらかく香り高い春のにらを、中華のスープでどうぞ。

にら、しょうが、ごま油、それに唐辛子。定番の中華素材ですが、中華料理屋でよく出会うようなパンチの効いた味ではありません。舌から喉へとなめらかにすべり落ちていく、繊細でやさしい味わいのスープを作ります。

主役は、にら。にらの旬は、春です。年中出回るにらも、この季節はみずみずしくやわらかく、独特の臭みもおだやかで、たっぷり食べるのに適しています。しょうがや豚ひき肉など強い味になりがちな素材も使いますが、それらをにらの風味をうまく引き立てるように使います。

油、素材、調味料の順番が特徴的なので、まずレシピで手順を確認してくださいね。

にらとしょうが、豚ひき肉のスープ

材料(2〜3人分)
所要時間 約15分

にら1束(約100g)
豚ひき肉 80〜100g
しょうが 1かけ(10〜15g)
赤唐辛子 1/2本(刻んだものでもOK)
塩 小さじ1
片栗粉 大さじ1
ごま油 少々
水 500mL

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読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。